天国と地獄の創り方

最初に神は天と地を創造した。( In the beginning God created the heaven and the earth. )
天と地と言う言い方は曖昧である。空と大地とも取れるし、天体と地球とも取れるし、精神と物質あるいは霊界とこの世とも取れる。
仮に人間が天地を創造しても自身の知性と能力に応じた天地しか創れない。
つまり半知半能なる神が創りし宇宙は、その半知半能性を反映した世界足らざるを得ない。
旧約聖書の創世記に出てくる天地創造は、余りにこの世的物質的で霊的世界を創造していない。だからこの世が今この体たらくになっている。
創世記の神は全知全能じゃ無かったのかと疑われても仕方無いだろう。
つまり本当に無から創造したのかよと言いたくもなる。
言い換えると、天や地を創造してるようでは駄目なのである。
ちゃんと創造したなら堕落天使や悪魔なんて登場しないはずだ。全知全能でない者が創造したからこういう事態になったのではなかろうか。
天地や天使や悪魔を創造してしまうのは、創り主の中にその堕落性や悪魔性が含まれていたからである。
だから創造の仕方が不味いのである。
私は人間の創造主である。人間の寿命は数十年に限定しよう。これだと最初から不老不死として創る気が無い事になります。
天と地の創造は、即ち天国と地獄を創造したとも解釈可能である。この世がしばしば生き地獄になりがちなのは、創造の仕方に問題が潜んでいたのである。
神は、天国だけを創造し、地獄は創らなかったと聖書に記さないから地獄が生まれてしまった。
もし私が神なら人間のような不完全な生き物は創らず、全存在は全知全能で、全員が無限の愛しか知らない宇宙を創造するだろう。
善人しか居ない星とか、その星の生命体全てが愛情深いとか、そういった宇宙を創造してもいいのである。
悪魔が居て、イジメの絶えない、苦しみと狂気に満ちた世界を創造したのは、あなたと言う人間です。人間は悪魔的なんでしょうか？
先入観無しに、邪心も無く創る宇宙や世界に鬼や悪魔が居るわけない。
自身が無限の愛だったら、無限の愛を創造するはずで、一過性の限定的愛なんか創造しない。
この世の愛が有限で限定的だとしたら、この世の創造主の愛も有限で限定的であるに違いない。
被造物を見れば、その創造主の存在レベルが判る。全知全能なる神が不完全な半知半能宇宙など創造しない。愛と平安の星を創造したならば、その星が戦争ばかりしてるなんてはずはない。
この宇宙、この地球で戦争が絶えないとしたら、それは創造主が戦争好きなのである。
あなたはどんな宇宙、どんな世界に生まれたいですか？イジメや詐欺師や戦争の絶えない星ですか、それとも愛と平安の全知全能宇宙ですか？人は結局のところ自身の望んだ世界に住むのである。