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イベントをせずにグッズを完売させたい。(グッズについて書きました)②

今回の記事は前回同様、初のオリジナルグッズについて書いていきます。
つまり前回の続きになるんですけど、そういえば自己紹介をしていませんでした。

どうもいっくんです。
遊び紙の束 10枚目。そして11枚目をご覧いただきありがとうございます。

さて、前回はグッズ販売前の気持ち。
不安で仕方なかった僕だけど、皆さんからの沢山の愛情がどうやら見えてなかったようで、たくさん用意したグッズの在庫は瞬く間に完売となりました。(完売させるつもりだったけど1週間かけるつもりでした)

今僕の家に住みついている約100体のシャンキーが出て行ってしまうと思うと少しほろり(嘘です。少しにやり。)

そして、今回は、グッズを製作するうえで大切に思っていた「売れて初めて完成する」ということ。
そしてどうやってグッズをなるべくたくさんの人に届けようとしたのかについてお話ししていきます。

ちなみに今回僕が製作した
公式グッズ「BREMEN」Vol.1いたずらロバのシャンキーには
これから話すことをできる限り踏襲しています。

結果としては100個近く用意した在庫の8割が初日の先行販売で売れ、二日目の一般完売でありがたく全商品完売となりました。
個数的には大したことではありませんが、僕の配信に来てくれていた人の平均は30~40人程度。それはそれは小規模なチャンネルが作った初のグッズとしてはそこそこの結果ではないかと思っております。
反省点もありますが次回は、もっと規模を拡大して企画しようと思っております。

これから話す内容は、結構踏み込んだ僕なりのグッズ販売における戦略なのでそういうの知りたくないって人は読まない方がいいかもです。(初めてのことなので長けた人からすると甘甘の考えかもだけど暖かく見守ってください)
これからグッズ販売をしたいって人にとってもの有益な記事になってくれればと。

そして最後に僕が犯した一つの大失敗についても語ります。

それでは参ります。

ぶっちゃけいうと、
グッズ製作なんて、腐るほどいろんなYoutuberがやっています。
誰もが知る人はもちろん。数千人とかまだまだ小規模なチャンネルもグッズを作っていたりします。僕もそのうちの一人になったわけです。

P2Cビジネス(個人がクリエイターとなって顧客に販売)が流行りだしたころからグッズ製作を簡易的にできるサービスがゴロゴロ出てきました。
代表的なとこでいうと「suzuri」とか「pixivFACTORY」です。
(結論をいうと僕はどちらも使用していません)

誰もが手軽に始めることができるし、ちょろっと書いたデザインがあっという間にTシャツやスマホケースにできてしまう。素晴らしいですよね。
自分のオリジナルグッズってちょっと憧れるじゃないですか。
クリエイター人口が爆増している昨今のニーズに合致しまくったサービスです。

なにより一番のメリットといえば「受注生産」ができて「製作前にグッズを販売できる(展示できる)」という点。これがいいんですよ。

小規模になればなるほど懸念事項としてあがるのは

「在庫リスク」です。

よし、グッズを作るぞと息巻いたとしてもどれだけ売れるかわかんない。
たくさん発注したはいいけど数個しか売れず赤字なんてことにはなりたくない!
みんなこう思ってます。

しかし、受注生産なら大丈夫。売れてから商品を発注するので、販売価格を制作費以下にしない限りはぜっっったいに赤字になることはないんです。
さらに「SUZURI」や「pixivFACTORY」なら一つのデザインをいろんな商品に転用することができるので、自分のECサイトに何個もグッズを並べることができちゃう。リスクゼロでね!

「在庫リスク」という恐怖に勝てないクリエイターは決まってこのサービスを使用します。

みーーんなロゴを転用したグッズめちゃくちゃたくさん作って(作ってというか登録して)棚にずらーーーーっと並べています。
そして誰かが買うの待ち。誰かが買ってくれるまで永遠とECサイトに存在し、Youtubeチャンネルの下側に初めて見るロゴが入ったTシャツが並んでいます。

いつでも、誰でも、買うことができる状態をずっと維持し続けているんですね。

こういうのめちゃくちゃ多くないですか?
それだけ受注生産がメリットだらけということです。

確かにリスクもないし赤字にはなりません。

けど、あまり売れていないのが実態です。
つまり赤字にはならないけどそこまで黒字にもならないんです。

グッズをつくってすぐは熱烈なファン数人が買うけれど、そのあとはずっとサイトを表示させといて、ほんとたまに、あ、売れた。ラッキーぐらいになってる。
このラッキーっていう感覚もリスクがないからこその感覚。

これって成功ですかね?
確かに赤字にはなってませんが、売れてもないんですよ。

作品というのは、誰かに届いた時点で初めて完成するんです。
(誰かが言ってた)
グッズを使いやすいサービスで大量に並べて満足してる場合じゃないですよ。
売れてないならグッズを作ってないのと同じこと。
残酷ですがこの感覚が大切だと思うんです。

売れる=儲かる
ではなく

売れる=次回の制作費を多くとれる=クオリティがあがる=みんなが喜ぶ=売れるの循環にいれるのだと。
だから絶対にたくさん売ってやると。
そう考えないといつまでもそこにいたままです。

ではなぜメリットが多いサービスを使うとあまり売れないのか
この理由を僕なりに考えてみました。

世の中でグッズが売れやすい業界は、ミュージシャンなどのライブそしてコミケそしてみんな大好きディズニーなどのエンタメです。
ここにYotuberはなかなか入り込めません。

いずれも消費者目線に立って考えるとなぜこれらのグッズたちが売れやすいのかが少し見えてきます。

みんながライブに来て、コミケにきて、ディズニーにきてグッズを買う理由は3つの要素が占めていると僕は考えます。

一つ目の要素は「記念」
イベントに訪れた人々は、ライブやコミケやディズニーにきたという記念にグッズを買います。
ライブも当選しないといけない、コミケはそもそも実施回数が少ない、ディズニーは高い。つまりどれもなかなか行けないからです
。行くこと自体がレアであればあるほど記念という要素が強くなります。
極論をいうと、毎日いくコンビニで毎回記念になんか買ったりしないということです。

そして二つ目の要素「限定」
記念に非常に強く結びつく要素です。ライブだった、そのツアー限定のグッズ。ディズニーもシーズン限定のグッズが出るたびにSNSがにぎわいます。
みんな限定品には弱いんです。
中々いけないディズニーにいってその時しか買えないグッズが売ってたら、買っちゃいません?買わなくとも迷いますよね。
「記念」×「限定」はめちゃくちゃ購買欲求に働きかけます。

そして最後の要素は「コレクション」
これはあくまで一部の方向けの要素ではありますが、ディズニーのぬいぐるみバッジを大量に集める人(たとえがディズニーばっかでごめんね。D系Youtuberなもんで。でもわかりやすいでしょ?)。
グーフィーを集めている人にとって新しいグーフィーのぬいばがでたら死に物狂いで買いに行きます。ぶっちゃけ微妙なデザインだとしても集めてれば集めてるほど買おうとします。微妙でも買う。これが一番の強みです。
ライブTシャツもそうですよね。
2020~22年のTシャツを持っていたら2023年のTシャツが欲しくてたまりません。シリーズものとか最強です。


いつでも行ける場所じゃないところに売っていて、全員が手に入れることができなくて、ある時しか買うことができないグッズが売れるんです。

以上が僕なりに考えたグッズが売れる要因ベスト3。
逆を言えばこの要素に当てはめれば売れるというわけなんですけど。こう聞くとなんかいやらしいですよね。買わせてるみたいで。

けどそうじゃないんですよ実際は。

記念である方が、限定である方が、シリーズものである方が、買い手側からしたら満足度が高いんです。まぁだから売れるんです。

勘違いしてほしくないのは、「ひっひっひ、こうすればみんな買うだろ~」と悪い顔してるんじゃなくて。
単純に、いつでもだれでも買える商品を買った時の喜びよりも、世界に何個かしかなくて買えない人もいる中自分は買えたって時の喜びの方が大きくないですか?

僕はみんなにできる限り喜んでほしかったんです。

では、最初の話に戻りましょう。

SUZURI、pixivFACTORYなどのサービスのメリットってなんでした?

いつでも、誰でも、買うことができる状態をずっと維持し続けられること

真逆なんですよ全部。さらに追い打ちをかけます。

この続きはメンバーシップ「Bremen'sCircus」に加入でご覧になることができます。
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