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漫画感想 #6 :SAND LAND

はじめに

 この記事は、かなりの数の漫画タイトルを読んできて、個人的に面白かったのは何かな~なんて考えたときに振り返れるように感想を残しておくものです。※一部ネタバレもあるので注意

評価シート

あらすじ

人の行為と天変地異によって、世界のほとんどが砂漠となった世界。砂漠と荒野に覆われた大地に住む人々にとって、生命線であった川が枯渇し、たった一つの水源を独占した国王によって、水は法外な値段で取引され、国中の人々が乾きに喘いでいた。そんな中、この状況を打破すべく国王の水源とは別の水場「幻の泉」を探すために、初老の保安官ラオは腕の立つ魔物に加勢を求め、魔王の息子で王子・ベルゼブブと、そのお目付け役のシーフとともに水源を探す危険な旅へと出発するのだった。

登場人物

・ベルゼブブ
主人公で悪魔の王サタンの息子である悪魔の王子
自称極悪非道の悪魔だが思いやりのある優しい心根をしている。

・シバ(ラオ)
人間の保安官で61歳。生真面目で正義感が強い。
約2500歳というベルゼブブから見て人間の中では一番目か二番目に強いらしい。

・シーフ
ベルゼブブのお目付け役の魔物。物知りで盗みが得意。

・サタン
魔王。超巨体で「ドラゴンボール」のダーブラに似ている。

・ゼウ将軍
国王に代わって何十年も前から実質砂漠の王国を取り仕切っている男。機械人間。

・アレ将軍
国王軍の将軍。30年前シバ(ラオ)の戦車部隊に所属し、大爆発で死亡した軍人アポの息子。

感想

 正直映画化されるまでは「知っているけど読んだことのない作品」くらいの感覚で、映画化に合わせて本屋さんに並んでいたのを購入しました。実はあまり短期集中連載による1巻の漫画を読んだことがなかったのですが1巻だからこその良さがすごく感じられる作品でした。
 以下評価シートに書かれてある6つの項目について触れていきながら感想を書いていきます。㊟「エンタメ」とは恋愛であれば恋愛要素、バトルものならバトル要素と言ったジャンル要素のことをまとめています。

ストーリー:短い話だからこその無駄のない一貫した「幻の泉への旅」という本筋に沿って読めるのが楽に読み込みやすいです。漫画をよく広げた風呂敷を閉じていくものと表現する人がいますが、サンドランドは小さい風呂敷をキュッと閉じた話のような感じです。

キャラ:魅力的なキャラのみで作られた話になっています。キャラデザが無駄なくでも魅力的でといういかにも鳥山明のキャラクターと言う感じがして好きです。魔物1つとっても魅力的で個人的には途中で出てくるゲジ竜が一番好きです。

エンタメ:実は派手なバトルシーンは多くなく、虫人間との戦い以外は主に集団戦や戦車を使った戦いになっています。なので主なエンタメ要素はバトルより旅の部分でしょう。目的がはっきりしていて徐々に情報を集めながら進んでいく。14話のため細かさには限界がありますがその中で最大限の引き出し方をしているように思います。

エロ:ないしいらないです。(本当は0のつもりなんですがグラフチャートの関係で0.1になってます)

世界観:ファンタジーの世界観ですがプレステ6とドラクエ13があるみたいです。砂漠の世界で水が貴重というありきたりですが現実感の感じられる世界観です。

画力:さすがは鳥山明と言った画力です。戦車や車までしっかりと書かれていて戦車は週刊連載でこのクオリティと言うのは驚くばかりです。

終わりに

1巻でこの満足度と言うのは鳥山明だからこそなのか…
映画は機会に恵まれず見たことないのですがいつか見てみたいとは思っています。

最初に書いた通りあくまで個人の感想です。
ご購入の際に一つの参考になればと思い公開していますが、熱狂的なファンの方々に「素人のくせに失礼だろ!」と怒られたら非公開にします。

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