OASISのDon't look back in angerの和訳に物申してみる。
にゃっほー。最近懐メロにはまっていてw。1990年代の音楽を聴いてるのです。これ前も書いたっけな。OASISの一般に流通している和訳には違和感しかないので、私的新訳を大発表させていただきます!(こら)
いきなりいきます。結構意訳してますが、ところどころ細かい訳は間違ってたりはしょったりしてますが、
私の感じるニュアンスを伝えたい。
もともと興味を持ったのが聴いててわからないな~と思ってて和訳サイトをみてもどうにも腑に落ちない。
そこでいろいろ精査してみたら、どうもこれって親子の歌なの。もともとだよ。聴く人が個人にあてはめてどのように解釈してもいいけど、私はもともとの歌詞の意味がしりたいのね。
たぶんそう。この歌詞を書いた人のインタビューを漁ってみた:
①sallyは誰でもない、意味はない。2度と俺にその質問をするな。
②So…の後の歌詞が思いつかなかったある時、兄弟が空耳で”今sally can waitってうたった?”と聞いてきて、それ天才的だと思って歌詞に入れたんだ。
③この曲は俺にとってのHey Jude
④この曲は反抗の歌。ある女性について考えててその歌を書きたかったんだ。その女性は”私は私の人生になんの後悔もないわ”っていってグラスを上げたんだ。祝福の歌だよ
とのこと。
ママじゃん。
絶対そう。Hey Judeなんておもいっきり母子の歌ですよ。
そう解釈しないとあまりにも支離滅裂。
でね、英語って男女も年代も性別言葉もないので、誰がだれだかぼやかせるという”特技”があり、読み手によっていろんな鏡になれて、面白いなって思うんです。たとえば私が面白いなと思ったのがここ↓
And so, Sally can wait
She knows it's too late as we're walkin' on by
Her soul slides away
But "Don't look back in anger," I heard you say
sallyっていうのは女性の名前であり、かつ古風な、今はほとんど使われないような古い女性の名前なんですって。名詞だと攻撃、とか生理とか魅力的な女性とかいう意味もあります。あとaunt sallyではパブのゲームの人形の名前だったりします。で、この歌詞の私の解釈のとおり、ママは息子に対して必死で、よかれとおもって機関銃をぶっぱなし続けてますでしょ。それを喩えてる女性名であり、かつ、can waitは皮肉としてなんですね、ヒステリックに、良かれと思ってあれやこれや干渉し、息子を制御コントロールしようと躍起なのに、自分では”あきらめないよ”って言ってるので、待てるんです。そこらへんの矛盾とあわせて、sally can waitはとてもうまいな~と思いました。
で、もう1つ面白いのは、これは反抗期まっただなかの息子の歌ではないのです。そこから何年もたって成長した息子が、当時を振り返り、また母子関係で生じた埋めがたいギャップを清算する歌でもあるのですね。それがわかるのがこちら↓
And so, Sally can wait
She knows it's too late as we're walkin' on by
Her soul slides away
But "Don't look back in anger," I heard you say
結論から言うと、Sally(She)とYouは同一人物の昔と現在なのです。
Sallyは先ほどいったとおり、コントロールフリークなのに待てちゃう母親。
この母親は、今の母親じゃないんですね。昔の母親をSHEというわけです。
そして、今の母親と当時の母親を、SHEとYOUと別人として表現してるんですね。で、今の母親は、dont look back in angerという”YOU”。時間の経過を人称で表してるのですね。
おもしろーい。英語って、それぞれの単語が細かい条件を持っていないゆえ、余計に面白い歌詞がつくれるのかな。
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