超朝型のすゝめ
目を開く
まだ眠い
今は何時だろうか?
枕元の携帯に手を伸ばそうか
いや目に光を入れてしまうと完全に目覚めてしまう
外はまだ暗いみたいだ
アラームが鳴るまで寝てしまっても良いと考えるが頭は既に覚醒している
携帯に手を伸ばし電源を付ける
目に入る光が痛い
表示される時刻は午前3時
昨日より遅い目覚めだ
そのまま流れるような手つきでブラウザを立ち上げ短文投稿サイトにアクセスする
こんな時間だし更新もまばらだけどそれでも誰かは起きていて投稿を続けてる
そんな人に少し親近感を覚えると同時にいつ寝てるのか心配になる
気が付けばもう午前4時
おなかは空いたし口の中はカラカラだ。おまけにトイレにも行きたい
横を向き足をベッドから降ろし反動で上体を起こすと遮光カーテンの向こうが微かに明るくなっていることに気付く
ああ、今日も一日が始まる
心の底からそう思える瞬間だ
手早く用を足し朝食の準備に入ろう
冷凍してる食パンをトーストし、その間に洗ってある紙パックを解体する。後回しにしがちだがこの作業自体は嫌いじゃない
パンが焼けたら次は昨日買ってた豚カツを温める。揚げ物はオーブントースターで温めるとサクサクになる
温めてる間にトーストにマーガリンを塗りこぼれるほどの千切りキャベツをのせマヨネーズとソースで味付けする
そうこうしているうちに豚カツが温まった
キャベツの上にのせて挟めば今日の朝ごはんの完成だ
サブスクリプション動画サービスで好きなものを見ながら朝食を食べる
食べ終わってもまだ5時にもなってない
出勤まで何しよう
本でも読もうか
うるさくない範囲で家事でもしようか
ジョギングに行くのもいいかもしれない
友達と連絡は取れないけど
それでも静かで幸福で孤独で豊かな時間
焦る必要は無い
時間はたっぷりあるんだって
そう思える優しい時間
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