時を超える、ということ。

同じ場所には集えないけど、同じ気持ちは共有できるはず―。

新型コロナウイルスという「見えない敵」の存在ってこともあるけど、TMにとっては、先生が「引退」している今の状況という「見たくない事実」という意味も含めて…。

そんな中、TM NETWORKデビュー36周年突入を記念して、「TM 12H LIVE! TM NETWORK 35 Anniversary THANKS! FANKS!! and…」12時間生配信が行われた。

過去の懐かしライブや、アルバム発売時に限定プレゼント用に制作された映像など、10時から22時まで、たっぷりYouTubeでライブ配信。僕も、ちょこちょこ出入りしては、浸りすぎて現実に戻れないということを繰り返した「STAY AT HOME&WATCH THE MUSIC」な「素敵な1日」でした。

ニコ動のような「断幕」演出はないにしても、YouTubeには2万2千人以上が集まり、1万の高評価とコメントの嵐。そんな状況の中、映像を見ていて、改めて気づかされたのは、離れていても、同じ気持ちの人たちと、つながれて、同じアクションができたりするってことと、そんな様子を「見える化」することができる時代になったってこと。

それを踏まえて、ここからは極私的な願望なんだけど、「同じ画面で復活はできなくても、それぞれの画面で、それぞれのパートを鳴らして、それを1つの画面に組み合わせたら、新しいTMが成立するんじゃないか…」やってくれないかな…って。

一緒になるというのは、一緒に「鳴る」とか「成る」とか漢字をあてられるので、「それぞれのパートを鳴らそうよ」ってこととか、「自分のポジションに戻ろうよ」とか「自分の居場所でできることをやったら、ハーモニーとかオーケストレーションって、できる時代になったんだ」ってメッセージを発信できるなあと。

これって、先生が先日2年4か月ぶりにメディアに出た、古市憲寿さんとのラジオで言っていた「オフラインじゃなくて、オンラインの中で生きる曲を1曲だけでも残したい」という言葉も、TMという演出で叶うかもしれないなとか。それが「今できること」かつ「TMらしい挑戦」でもあり、今できる最大限の「TM」かも知れないって思ったりもした。

「ディスタンス」といえば、先生が、いわゆる「時代の寵児」として大ヒット曲を次々と生んでいた時代、レコーディングや作曲・編曲を日本と海外というバラバラの場所で行って、国際電話や、当時めっちゃ遅かったインターネット回線を駆使してデータを送っていたわけで、先生にとっては「今さら何言ってんだ」って感じかもしれないのだけど。

「場所」って言うのは、文字通り、物理的な「場所」ではあるのですが「役割」だったり「ポジション」だったり「任務」だったり「担務」とか役目ってこともあるし、心の「居場所」的な意味もあるわけですよね。

そういや、津田大介さんも、4月ごろTwitterで「こんな今だからこそ小室哲哉に引退撤回&TM NETWORKで「Social Distance」という新曲発表してもらって自宅にいる人勇気づけてほしい。ってつぶやいていたし。

もちろん、今年は、現実には、秋に『tribute LIVE SPIN OFF from TM 2020』だよってことで動いているわけなんだけども、2015年の『30th FINAL』横浜アリーナでもらった「バトン」をそれぞれのスマホにもって「調査」を続けているFANKSという名の「潜伏者」たちのためにも、ここらで一発「金色の夢」を見せてほしいなって。「悪巧み」をして欲しいなって、改めて思った夜。スタッフの皆さん、お疲れ様でした!

#TMNETWORK #TM12HLIVE


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