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「/」の時代。

今年もまもなく1ヶ月が経とうとしてる。この間、ずっと考えていた話。

きっかけは、大みそかの紅白歌合戦。
審査員に彼が登場したとき、ふと思った。

大谷翔平選手。

アナウンサーは、
「北海道日本ハムファイターズの日本一に、投手と打者で貢献」と紹介。

それを聞いて、やっぱすごいなと。
打者と投手という2つの異なる才能をあわせ持ち、
それぞれで能力をいかんなく発揮する大谷。
すげえなあ…。

手元のノートに思わずメモった。
「大谷翔平 投手/打者」
そのとき、ふと気づいた。

/(スラッシュ)の時代が来ているんじゃないかって。

「異なる才能」を繋げるスラッシュ。
「副業」とか「兼務」の意味を持つスラッシュ。
「2枚目の名刺」とか「パラレルキャリア」といった意味でのスラッシュ。

思えば、ピコ太郎もPenとAppleをスラッシュさせていたし、
「君の名は。」の川村元気さんも映画プロデューサーと作家をスラッシュ。北野武さんとか、又吉直樹さんとかも、スラッシュだ。

でも、スラッシュって、特殊な人だけのものなのかなと思ったりして、
思考を身近なところにフォーカスしてみたら、
何もすごい人たちだけのものじゃない。

「お母さん」の顔と「会社員」の顔を持つママたち。
「お父さん」の顔と「会社員」の顔を持つパパたち。
その姿をみてもスラッシュだなと思うし、

そう思って、周りを見渡せば、
スラッシュってあちこちにあるぞと思えてくる。

そもそも、人ってひとつの人格だけじゃ語れない。
いろんな顔や気持ちを持っていたりするから、
平野啓一郎さんの言う「分人」という意味でのスラッシュもある。
どんどん広がっていくスラッシュ話。

そんなことを、友人のコピーライター・阿部広太郎くんに話したら、
「僕にもスラッシュありますよ」
って、名刺をもぞもぞと取り出して見せてくれた。

阿部くんの名刺には、
コピーライター/プロデューサー
の文字。

なるほど。
すると、阿部くんからは、
「神原さんにも、スラッシュあるじゃないですか」の言葉。
え、そうだっけと思い返すと、自分自身にも

テレビディレクター/日本テニス協会 普及常任委員

という2つの肩書きがあったことに改めて気付かされる。

ジュニア時代からひたすら打ち込んで来たテニス。
そのテニス界から「番組制作のノウハウを応用し、恩返しをしてほしい」。と誘われ、プロボノとしてお引き受けしたテニスの普及につながる企画や、イベントをあれこれ考える仕事。

なるほど。そうかそうか。
不確実性の高い現代。
スラッシュって、自分の業務範囲や「可能性」を
もうひとつ広げるためにもなるし、
同時に裏を返せば、もし自分の強みがひとつなくなっても、
自分の身を守るための「保険」にもなりうるのかなと。

うーん、今年は、スラッシュについて
もうちょっと考えてみたいな。

阿部くん。まだ断片なので、今度一度、ブレストでもしながら、
スラッシュについて、一緒に、思考探索しませんか?

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