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ちゃんと書くのがめんどいので、散文を書く:4

さて、、どうしたものか。

が、逡巡するまでも無く行くのである。次へ行く。

近くにまだ2軒ほど煙草屋があるのだ。

すべてを分かっているかのような顔をして、
しかしながら、歩を早める。

...内心、実績のない私は本当に次が当たりであるのかどうか、少々、不安になっていたのだ。

花屋の角を曲がり、駐車場、小料理屋、漫画喫茶...と過ぎていく、その店は道路沿いに面してはいたが、道路に向かって正面の佇まいであったので、、、(まぁ大多数はそうである)

距離的には近づきつつも、いまだ分かることといえば、店前の自販機で誰かしらが飲み物を買っていった以外のことはなかったし、着いたところで、、いや、考えるのはよそう。

1分と掛からず着くであろうというのに、あれこれと巡らすことに意味はない。そして、

今日の天気は曇りのち雨である。

なので、私は雨の中を傘を差し、ボロ靴と成り果てた(比喩ではなく、ソールに穴が開いていた)ブーツの中に冷たさを感じつつ歩いて来たのだ。そして、

目の前の傘立てには、口が開いた傘が差さっていた。

店は当然のように開いていた。

これで良いのだ、店とは開いているものなのだ。

だが私の心は、モーゼが割いた海を観たかのように躍動していた。ここを進むのかと!

一歩踏み込む。扉は自動では無かった。

店主はエヴァの加地さんの如し髪型であり、如何にもの雰囲気を演出してくれている。

話すと若干のコミュ症でありそこがまた対比があって奥行きを感じさせてくれる。

多分、場に酔っているだけだろう。

今は物事をプラスに捉える気分なのだ。

「手巻き煙草を作りたいんですけど、どれを買ったら良いですかね?」

邂逅である。そのものは我にいいたもう。

「あー巻き機を置いてなくて、〜〜コンビニの方が仕入れ先でここは卸しでやってるから、〜〜コンビニだったら巻き機もあるからそっちで買ってもらったら、、」

(え何、?コンビニ、、え、ああのそれだったらいつでも行けたわ...)

巻き紙やジャグを勧めることもなく、、すべてを創造主(コンビニ)へと誘う店主(加地さん)

「あ、はい、ありがとうございます。
行きます某コンビニ。」

私はそう答えるのがやっとであったという...

次号 ついに真実へと辿り着く!?
手巻き煙草編、決着!?
                                     to be continued


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