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芸術とは過程か結果か..終

終章≒見解
 前回、定義した「芸術」を一次芸術とし、評価視点を二次芸術とします。

一次芸術においては、その芸術を作り終えた時点では、それは「結果」であると言えると思います。

が、それは錯覚である可能性が非常に高いのです。

...時が経ち、あるときふと、その先があることに
気がつくのです。

そうなると、その作品は確かに「結果」ではあるが、「過程」でもあるということにならないで
しょうか?

また、創作活動の途中で病に罹り、死に際に、
これはこれで完成である、

途中という不完全さが完成されている、
と満足して亡くなってしまった、

その芸術は過程でしょうか、結果でしょうか?

そもそも、過程とはなんでしょうか?

過程とは、始まりではなく、終わりではなく、
その間であると思います。

では、いつ終わるのでしょうか?

一次芸術とは、孤独な芸術です。その芸術家が
死んだ時、その芸術活動は終わるのです。

つまり生きている間は過程なのです。

それは何故か?人間の飽くなき探究心、創造性、エゴは終わることはありません。

死ぬまで追い求めるのだと思います。

だとすると、世に残るのは「過程という結果」となるのかも知れません。

結果に前後して、また同時にも過程というものは存在していると思います。

概念としての芸術には、結果のみが存在するのかも知れません。

ただ、芸術において、作品には作者の生きた人生が投影されるものだと考えます。

命がある間は過程なのであれば、作品には必ず
過程も織り込まれるはずです。よって、

「芸術は過程であり結果である」

と言えると思います。

あとがき
 相反するものではなく、両立するものである、そうは思っても文章にすると難しいものですね。修正、加筆するべき点は多々あると思いますが、一応、ここで完稿とさせて頂きます。以上、芸術についての私的見解でした。
ありがとうございました。
               END


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