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君はサブカルな雑文になりたい 2nd.五

 最終話のセレクトはノーライフキングです。

普段のサブ雑においては、記憶に強く残っているものをテーマに据えていて、作品を見返したりはしていませんでした。

しかし、今回は何故か、読み直してみようと思ったのです。

これにしようと選びはしたものの、はっきりと
した形が出てこず、

抽象的なイメージだけが浮かぶだけで
言葉がうまく紡げない、

と感じたのかも知れません。

タイトルがキングなだけあってか、バスキアの
王冠みたいなマークが描かれた目次に、

ゲームのようなサブタイトルが並ぶ。
VISION Ⅰ-Ⅰ   VISION Ⅰ-2(裏ワールド)
賢者の石 暗黒迷宮

ページをめくれば、NOW LOADINGの文字。

そして、ゲームソフト、ライフキングにまつわる噂の話が始まります。

ある事件により、ゲーム内での出来事が現実世界に投影されたのだという噂が広まります。

それを機にゲームで起こったことは現実世界で
再現化されるという恐怖が生まれました。

そこから目を離せなくなった子供達は、今度は、リアルで起きたことをゲーム内で探しはじめます。

しかし、噂を否定する為に見れば、見続ける程、引き込まれ、数を増し次第に大きく現実世界を
蝕んでいくのでした。

端的に言えば、思春期から大人に変わっていく
過程の話なのでしょう。

ゲームの主人公、ライフキングは身体が傷ついた時、その部分をハーフライフとして生み出すことが出来ます。機械の身体です。

最終的に、ライフキングは心臓だけとなり、
代わりに12のハーフライフを従えます。

自分は現実世界において心臓なのかハーフライフなのか。

ゲームでは、時にハーフライフの自爆(自死)に救われながら道を進んでいきます。

自爆により賢者の石は開かれ、どんな人物だったのかが語られます。

主人公は自分は心臓だとしながらも、賢者の石に自分自身を書き込みます。

なかには、暗黒迷宮のボスを倒さずにクリアする裏技として、心臓さえもハーフライフに換えようとする子もいました。

自身をキカイブモンだけに割り振るのです。

タンサンデンチ 0.001パーセント
イヤホン 0.002パーセント
アンゼンピン 0.0005パーセント
..............................................................................

人間の機械化は、社会で生きていくために避けては通れないことなのかも知れません。

ノーライフキングは生きている

そのメッセージとは何か。

         END


あとがき

第2期については、一応、予定調和による閉幕ですね。
アニメが1クール13話のように、サブ雑も7話構成と決まっているのです。
次回があればまたお会いしましょう。






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