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麻雀徒然草・第九回「盛者必衰」

渋谷ABEMASの悲願の初優勝で幕を下ろしたMリーグ。
5年連続ファイナル進出を果たし、遂に掴んだ栄光には感動すること必至であろう。

そんな歓喜の裏で、残念ながら通算2チーム目となる選手入れ替えを強いられるチームも生まれてしまった。
─────それが、赤坂ドリブンズだ。

初年度優勝という輝かしい功績を残したものの、それ以降は成績不振に陥っていた。
2019年度には丸山奏子pが加わり、園田賢p、村上淳p、鈴木たろうpの4人というメンバーであった。

しかし、この度、選手入れ替えを余儀なくされた。

そんなドリブンズではあるが、あの男だけはほぼ確定的にこのチームに残ることになる。

それが、園田賢pである。

初年度のドラフトで、当時ほぼ無名と言ってもよい無冠のプロである園田賢が、一巡目に指名されて衝撃が走ったのは言うまでもない。

そんな彼をわざわざ指名したのだから、易々と手放すはずがなかろう。
実際に、キャラが立ち、ドリブンズの顔として彼は必要不可欠となっている。

そうなると必然的に残りの3人は入れ替えの可能性がある。
3人全員入れ替えの可能性すらあるし、大きくチームメンバーを変更しない場合もある。

今回は、思い切って3人全員を入れ替えることを前提として、新メンバーを予想していこうと思う。


現ドリブンズのメンバーは全員が最高位戦所属のプロであるため、新メンバーも最高位戦からであろうと予想する。

○小宮悠p
まず1人目は、小宮悠pだ。
彼女は、最高位戦D1リーガー、女流リーグではAリーガーである。
小宮pは、
2019RMUオープンリーグ優勝
Princess of the year 2020優勝
第22期女流名人戦優勝
第16期夕刊フジ杯麻雀女王
と、実績はあるプロである。

また、麻雀スリアロチャンネル・麻雀ウォッチが主催しているPrincess of the year(2020年度よりプリンセスリーグに改称)は、ABEMAにて放送されたこともある。
さらに、最高位戦の実況としての経験もあるため、放送対局にも慣れているであろう点も、今回の予想に繫っている。

十分にMリーグの舞台でも活躍するポテンシャルはありそうだ。


○醍醐大p
言わずと知れた強者ではなかろうか。

2020年 第23回BIG1カップ優勝
2020年 第45期最高位 2021年 
麻雀最強戦2021 ファイナル進出
と実績十分。
また、44、45、(46)、47期と連続で最高位決定戦に進出。
※46期を()にしたのは、45期最高位として出場が確定しているため。
天鳳名人戦や天鳳十段(kiyodai)の経験もあり、先切りが特徴的な打ち手だ。
説明不要な強者で、勿論、Mリーグでもチームを牽引するメンバーになる事は容易に想像できる。


さあ、最後、3人目は…………
何人か候補がいる。

上記の2人は確定とは言わずとも指名は堅いのではないかと予想しているのだが、3人目は決めきれない。

最近、最高位戦に入会した渡辺太p(ないおトン)や岡本壮平p(おかもと/右折するひつじ)を私は指名もあると睨んでいるが、確信はない。
他にも、
Mリーグ解説としても有名な河野直也p、
38期最高位新井啓文p、沖中祐也p(ZERO)など指名されても納得のプロが最高位戦にはごろごろといる。
「指名されても納得」というのは、活躍して欲しいという願望も込めての表現にはなってしまうが。

そんな中でも選べと言われれば、私は、新井啓文pを選ぶと思う。
やはり実績があることが決め手だ。
さらに、当然園田pらとも仲は良いだろうし、放送対局にも慣れているだろう。
また、キャラも立つからドリブンズの顔となるポテンシャルもあるし、視聴者を虜にするMリーガーになってくれるだろう。


という訳で、私は、
小宮悠p、醍醐大p、新井啓文pと予想する。



盛者必衰

〘名〙 (後世「しょうじゃひっすい」「しょうしゃひっすい」とも) 勢いのさかんな者は必ず衰えるということ。この世の無常であることを示したもの。せいしゃひっすい。

コトバンク

初代優勝チームの不振は、盛者必衰の理を表しているのだろうか。
しかし、初代優勝チームという光栄は変わらぬ事実であるし、このまま終わってよいだろうか。

不退転の志で望むべし、ドリブンズよ。
あの栄光をもう一度摑む為に。

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