ベスパでお洒落を楽しむ
ベスパってお洒落よね?と
16歳からずっとバイクを乗り続けてきている。
そのことを知っている古くからの友人や知人と久しぶりに会ったとき「今もバイク乗ってるの?」という話題を振られると
「ベスパぁ? 松田優作の? へぇーお洒落じゃん!」
という反応をよくされる。
ベスパと松田優作といえば、TVドラマ「探偵物語」で白い150ccのオールドベスパに乗る〝工藤ちゃん〟。バイクに興味がない人でも知られている話なのだろう。
ボクが乗っているベスパは松田優作が乗っていた昔のモデルとは全然違って、もっと新しいモデルではあるけれど、まぁベスパには違いない。
それでなくても、大抵は「お洒落だね」と言われる。
ベスパに乗り始めた頃は、お洒落な要素ってどこにあるのだろう?と思っていた。
ベスパ誕生の歴史的な背景からくる伝統的かつアイコニックな車体デザインや鮮やかなカラー、イタリア文化を反映したベスパのアートグラフィックやポスター、またイタリアという国そのものがお洒落なイメージを連想する要素だとは思うけれど、総じて「ベスパを選ぶ人、ベスパに乗っている人」がそもそもお洒落なんじゃないか?というのがボクの考えである。
映画「ローマの休日」で、王女役のオードリー・ヘプバーンと新聞記者役のグレゴリー・ペックがベスパに乗っているシーンも、ベスパのお洒落なイメージに寄与しているかもしれないけれど、およそバイクウェアとは無縁のドレスやスーツ、あるいはTシャツ&ジーンズのラフなカジュアルだったり、どんなファッションやシチュエーションでも絵になる気がするのは、ベスパのグラマラスでゴテゴテしていない秀逸なデザインがマッチするからなのだろうか。
上のPinterestキャプチャ画像は「そりゃみんなモデルみたいな外国人だしイタリアっぽい街風景だから絵になるんだよ」という側面はさておいて。
ベスパでバイク用ファッションを意識するように
ボクがベスパに乗りはじめる20年ほど前まではスクーターを所持したことはなく、ホンダやヤマハのオンロードバイクやオフロードバイクに乗っていたから、当時のバイクウェアといえば多くのライダーと同じようにフルフェイスのヘルメットとクシタニやカドヤなどのモーターサイクルジャケット、下はジーパンにシフトペダル部分が補強された革ブーツが毎回定番の組み合わせで「ハイご覧のとおりバイク乗りですよ!」という格好だった。
しかしベスパに乗ると、それまでのバイクウェアが〝重たい〟と感じるようになる。重量のことではなく、過剰装備という意味で。
昔みたいにツーリング先のワインディングコーナーを攻めて突っ込んでいくことはしなくなったし、気軽なスクーターなのだから、「ご覧のとおりバイク!」なウェアに拘らずにもっと〝軽く〟ラフなウェアでいい。
出掛ける先によってコーデを変えるとか普段のお洒落感覚でベスパに乗ることが、なんだか楽しく感じるのだ。
もちろんベスパに限らず他のスクーターやバイクにもいえるけれど、やっぱり友人や知人から言われるようにベスパならではの「特別感」とか「お洒落な」イメージが、より一層〝ベスパ的ファッション〟を楽しませてくれる気がするし、乗っていて楽しく感じるのだから不思議なものである。
ベスパに合わせるモーターサイクルジャケット
そんなボクがいま、昨年からハマっているベスパ的ファッションのテーマは〝ネオクラシック(ネオクラ)〟。
バイクにおけるネオクラといえば、近年ではインドの「Royal Enfield」やホンダ「GB350系」のように〝昔っぽく〟回帰したデザインのバイクがトレンドだとバイクマガジンに載っていたけれど、最近のモーターサイクルジャケットもそんなネオクラなバイクに合わせられるような、お洒落かつ機能的なウェアが増えてきたように思う。
ボクが乗っているベスパ GTS Super Sport 300 も〝モダンベスパ〟と呼ばれ、昔ながらのアイコニックなベスパデザインを踏襲しつつも、エンジンや機器類は最新のテクノロジーが導入されている〝ネオクラ〟系。
そんなネオクラなベスパに合わせようと〝オヤジ臭さ〟のあるクラシックなジャケットを探して昨年に購入したのだけれど、次回のテーマはその購入した「モーターサイクルジャケットとベスパ」について語ってみようと思う。
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