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悩みに効く読書(1)頑張っても評価されない

色んな方のnoteを読んで、
たくさんの方が
それぞれの悩みを抱えながら、
日々生きていることに共感します。

私にも悩みは多々あります。

激しく落ち込んで、
気力を失い、
むしゃくしゃして、
いつもは楽しいことが全然楽しめない。

そんな日もあります。

私自身も悩めるnoteのクリエイターであり、
読者でもあるのです。

これまでにもブログやSNSをやってきましたが、
こんなにたくさんの方の記事を読んだのは、
人生で初めてです。

そこでふと、少しでも、
私の記事を読んでもらった方に
役に立つことはないか考えてみました。

私が悩んだ時は人に相談することもありますが、
人に言えない悩みや、
うまく言葉にできない悩みも多々あります。

そんな時、私はネットや書店で、
悩みを解決するヒントがありそうな
本を探します。

このコーナーで紹介する本は、
これまでに私の悩みを解決するための
ヒントを与えてくれた本の数々です。

悩みを解決してくれる本はありません。

しかし、自分だけで考えていては、
決して見えてこない解決方法が
本に書いてあることもあります。

それを読むことによって、
気持ちが楽になって、
「また挑戦したい」と思えるようになったり、
別の道が開けることもあります。

このコーナーで紹介する本が、
読んでくださった方の助けになったなら、
仲介人として、こんなに嬉しいことはありません。

なお、このコーナーでは、
悩みを抱える相談者を想定して記事を書きますが、
相談者の年齢・性別・職業は、
私が創作したフィクションです。

紹介する本が重複することもあるかもしれません。

そういう場合は、
その本には、悩みを解決するヒントが
たくさん書かれているのだと、
ご理解いただければ幸いです。

今回の依頼人 アルマゲドンさん
(37歳・男性・会社員)


「仕事で頑張っても、誰にも認めてもらえません。

たとえ、同じ成果を上げたとしても、
評価されるのは、みんなに慕われている
優秀な社員だけです。

逆に、失敗をした時には、私の方が強く責められます。

やっぱり世の中は平等じゃないですよね。

私だって頑張ってきたのに、
なんだかやる気がなくなってしまいました。」

アルマゲドンさん、お悩みを相談してくださり、
ありがとうございます。

アルマゲドンさんは頑張っているのに、
成果を上げても評価されず、
逆に、失敗をした時には強く批判される
ということですね。

私も同じような経験があるので、
モヤモヤする気持ちがよくわかります。

嫌なものですよね。

組織の中では、たとえ同じことをやったとしても、
人によって、評価が違うことがままあります。

でも、それはアルマゲドンさんの身にのみ、
起こっていることでは決してありません。

だから安心してください。

世の中は平等ではありません。

組織の中では、評価される人とそうでない人は
ある程度決まっています。

それを変えようと頑張るというのも、
また、解決方法の一つかもしれませんが、
評価をするのは、自分ではなくて他人です。

他人の評価は他人のものであって、
誰にも強制的に変えることはできないのです。

いくら頑張っても同じことが起こるかもしれません。

私もそんなことで悩んでいた時に、
敢えて「そこに執着しない」
という考え方を教えてくれたのが、
この本でした。

2015年発行
著者:草薙龍瞬
出版社:KADOKAWA

宗派に属さない僧侶が書いたブッダの教え

私自身、この本には生きるうえでの
心構えが変わるほどの影響をうけました。

この本を書いた著者である
草薙龍瞬氏は仏教僧侶です。

仏教僧侶といっても、
特定の宗派に属さない独立出家僧
という立ち位置を貫かれています。

この本には、ブッダの原初的な考え方が、
書かれているのですが、
宗教臭さはまるで感じられません。

私自身も宗教には苦手意識があって、
こういった本は読んだことがありませんでした。

しかし、この本は誰にでも勧められる、
非常に読みやすい本です。

他人の評価は他人が決めるもの

アルマゲドンさんが書かれていた
「仕事で頑張っても」というのは、
自分が自分に対して行なった評価です。

もう一方の「誰にも認めてもらえません」
というのは、他人の評価です。

厳密なことを言えば、
もしかしたら、その「認めてもらえない」は、
アルマゲドンさん自身の妄想かもしれませんよね。

アルマゲドンさんのおっしゃっている
「評価」というのは、具体的にどんなことか、
今一度、考えてみましょう。

「評価」というのは、
組織の中で出世することでしょうか。

給料を上げてもらうことでしょうか。

みんなから「頑張ったね。偉い!」
と褒めてもらうことでしょうか。

「評価」と言っても、色々あるので、
みんなが認めていないのかは、
みんなに聞いてみなければ、
本当はわからないはずです。

さらに言えば、聞いたところで、
相手が本当の気持ちを
言ってくれるとは限りません。

アルマゲドンさんのことを
認めていないと思っている人の中にも、
アルマゲドンさんが頑張っているのを
認めてくれている人もいるかもしれないですよね。

人が思ったことを必ず口に出すとは限りません。

もしかしたら、アルマゲドンさんがいるおかげで
「助かった」と思っている人だって、
いるかもしれないではないですか。

たとえ、今はそう思っていなかったとしても、
状況が変わってはじめて、
大切さに気づくこともあります。

アルマゲドンさんがいなくなってしまったら、
それまで陰ながら頑張ってやっていた仕事は、
他の人がやらなくてはいけません。

その時になって、はじめて
「アルマゲドンさんがいてくれたらな」
と存在の大切さに気づくこともあるでしょう。

そう考えると、
他人から評価されることを目標にするのは、
難しいことかもしれませんよね。

苦しみを持つ人の心に寄り添う

先の相談内容から、
私には、アルマゲドンさんを
見習うべきところがあります。

それはアルマゲドンさん自身が
自分のことを「頑張っている」と
認めていることです。

私はアルマゲドンさんと
同じような悩みを抱えていた時、
いつも自分を責めてばかりいました。

「自分がダメな人間だから」
「自分の頑張りが足りないから」
とネガティブな自己暗示をかけてばかりで、
これでは評価されるどころか、
どんどん周りの人を遠ざけてしまいます。

その点、アルマゲドンさんは、
自分を肯定されています。

これは本当に大事なことなので、
大切になさってください。

どんな窮地に立たされても、
「常に自分だけは自分を肯定しよう」
という心掛けは見習いたいです。

先ほどの話に戻りますが、
アルマゲドンさんが
「自分は認められていない」
と思っているのは「妄想」です。

なぜならば、本当の他人の気持ちは、
どうやっても知ることができないからです。

また、自分と同じことをしても、
「認められる人」と「認められない人」がいるのは、
どうしようもないことです。

たぶん、アルマゲドンさんにとっては、
その「認められている人」の欠点も
見えているのではないですか。

みんなが知らない欠点を。

だから、アルマゲドンさんは、
その人だけが評価されているのが、
気に食わないところがあるのではないでしょうか。

というのも、アルマゲドンさんが、
その人に抱いているのは、
「嫉妬心」に他ならないからです。

仮に、その人が、アルマゲドンさんにとっても、
非の打ち所がないほどの人格者だったなら、
アルマゲドンさんも素直に
相手のことを認められたのではないでしょうか。

これは、アルマゲドンさん自身に
聞いたことではなく、
私の推測が入っていますから、
多少、違うところもあるかもしれません。

でも、「嫉妬心」があるのは、
普通のことです。

まずは、そのことを認めてみましょう。

どんなに恵まれた人でも嫉妬心はあります。

どんな時に嫉妬心を抱くかと言えば、
身近なところでは、
自分と同じような立ち位置の人間、
自分の立場を脅かすような存在が現れた時です。

弟や妹ができた子どもが、
ヤキモチを焼くのと一緒です。

もちろん、アルマゲドンさんも
周りと同じように、
その人のことを賞賛するべきとは言いません。

アルマゲドンさんがその人に
欠点があると思うなら、
それは事実です。

欠点のない人間はいませんから、
アルマゲドンさんだけに、
そういう欠点を見せてしまったのかもしれません。

でも、その人もまた、
アルマゲドンさんと同じように、
「頑張ったから」評価されているのではないでしょうか。

そのことは素直に、
「あの人も頑張ったんだなぁ」と
認めてしまいましょう。

その上で、アルマゲドンさんは、
その人とは別のポジションを探して、
また頑張ったらいいのではないでしょうか。

アルマゲドンさんと同じように、
「頑張っても報われない」と、
一人嘆いている人がいるかもしれません。

そういう人の頑張りに気づいて、
優しく労いの言葉をかけるだけでもいいです。

そんなことができる人は、
組織の中で目立たなくても、
きっと、一目置かれる存在になるはずです。

これもまた、他人の評価の範囲なので、
100%そうなるとは言えませんが。

少なくとも私はそんなことのできる
アルマゲドンさんを尊敬しますし、
心から応援したいです。

他人の評価に惑わされず、
私と一緒に自分が納得できる
生き方をしてみませんか。

ーまとめー

①「評価されていない」は妄想かもしれない。
②他人の評価に惑わされない
③苦しみを持つ人の心に寄り添う


今回のお悩みはここまでです。

これからも「悩みに効く読書」のコーナーは、
続けていくつもりですが、
基本的に仮想の相談者は、
過去の悩める私自身です(^^;

ですから、自分が過去に悩んだことしか、
ここに書くことができません。

そこで、この記事を読んだ方に、
お願いしたいことがあります。

悩み事があったら、
ぜひ、コメント欄に書いてみてください。

どんなに些細なことでも構いません。

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