ある "たましい" の救済の物語 〜 ばってん少女隊 アルバム『九祭』 に乗せて〜⑥

第二章 自分探しの旅

第六夜 " 和・華・蘭 " 〜未知との出会いと受容〜

旅は異国情緒。
人生は旅。
色々な人や価値観と出会い、自分をさらけ出して、交流して、成長していく。

文化もそう。
オリエンタル、ジャポネスク。
日本だけでは生まれない価値観。
海をわたり、シルクロードを越えて、それぞれの地域の特性をミックスさせながら、より美の高みを目指していく。

じゃあ、その混淆した美しさの、「本当」ってなんだい?
そんなものは、ないんだ。
「純粋」や「生粋」を求める気持ちもわかる。
だけど、今ある「それ」は、長い年月をかけて、人々が移動していく過程で出会った色々が、混ざり合ってできたもの。

人間も同じじゃないかな。
純粋で生粋な「本当の自分」?
「本当の自分」なんてものは、自分の中にあるものじゃなくて、たとえば想定の遥か斜め上からの刺激とか、他人からの指摘とか、外界からの影響とか、そういういろいろによってできた「いま、そのもの」なのかもしれないよ。

だからこそ、旅をやめてはいけない。
いま「自分の内側」で「本当の自分」だと思ってるものは、もしかしたらただの殻なんじゃないかい?
その殻の中には、もう何もないっていうのかい?
あるいは、その殻の中に、縮こまって出られなくなってるのかい?

自国の文化を知るには、他国の文化を知らなければ、わからないものもあるよ。
自分を知るためには、他人を知らなければ、わからないものもあるよ。

さあ、旅に出ようよ。
南風からインビテーションが届いてなかったかい?
目指すは水平線の向こう側へ
空の星がつなぐ異国へ

#ばってん少女隊
#BATTENGIRLS  
#希山愛 #上田理子 #春乃きいな #瀬田さくら #蒼井りるあ #柳美舞  
#和・華・蘭 #九州

※ 歌詞の解釈、ストーリーは、公式見解とは一切無関係です。全てはアルバム『九祭』を聴いた、この文章の作者の妄想であり、感想です。

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