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薬学部の学生にお勧めしたい本-有機化学-

こんにちは。いっかだいちです。

 薬剤師国家試験が迫っております。そこで、いっかだいちが最も苦手だった科目が化学でした。

 というのも、いっかだいちはそもそも高校生の時に文系を選択しており、高校の理系の知識はセンター対策の化学、物理までしかありませんでした。
 そんな中で大学入学時からいっかだいちを苦しめていた科目の一つに「化学」がありました。

薬剤師国家試験の科目

薬剤師国家試験は下記の科目で合否が決定されます。

・必須問題試験(90問)
 物理・化学・生物(15問)
 衛生(10問)
 薬理(15問)
 薬剤(15問)
 病態・薬物治療(15問)
 法規・制度・倫理(10問)
 実務(10問)

・一般問題試験(255問)
 ・薬学理論問題試験(105問)
  物理・化学・生物(30問)
  衛生(20問)
  薬理(15問)
  薬剤(15問)
  病態・薬物治療(15問)
  法規・制度・倫理(10問)

 ・薬学実践問題試験(150問)
  物理・化学・生物(15問 複合問題)
  衛生(10問 複合問題)
  薬理(10問 複合問題)
  薬剤(10問 複合問題)
  病態・薬物治療(10問 複合問題)
  法規・制度・倫理(10問 複合問題)
  実務(20問+65問 複合問題)

※ 必須問題全体について、全問題への配点の70%以上であり、必須問題を構成する各科目の得点については、それぞれ配点の30%以上である事

 また合格基準は平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であると言われております。一般的には65%以上の得点率を目指すべきです。

その中で化学は単純計算として、うち20問をしめ、全体の5%が化学というわけです。

物理・化学・生物は得点が取りにくい

 そんな中で、物理・化学・生物は比較的問題が解きにくく、点数に繋がりにくいと言われております。
 というのも範囲が大学で学ぶべき知識である事は勿論ですが、その中には高校、中学での知識を含む為、範囲が膨大である事。薬学部では5年生になると薬局実習、病院実習に行く為に臨床で応用可能な知識を中心に吸収する事を優先せざるを得ない事からこれらの科目は後回しにされてしまいがちという現状があります。

化学はこの本で克服した

 いっかだいちは化学の中の有機化学を勉強するにあたって、この教科書以外は使用しておりませんでした(青本は使いましたが)。

 こちらの本をお勧めします。

 有機化学で最も大切なのは「分子をイメージする事」だといっかだいちは判断しています。ただし多くの教科書では反応の羅列ばかりでその形をイメージする事に長けてはおりません。その点、この本では「分子をイメージする」事に特化しており、特に視覚的に有機化学を勉強する場合はこの本から勉強すると良いと思います。また表現も平易な為、リラックスして読む事ができるので、単純な読み物として読む事ができます。

 特に理系の有機化学を専攻する学生、生化学の研究者にもお勧めする事のできる良書であると言えるでしょう。

この本を読んだ後に読むべき本

 先ほど紹介した本は非常に分かりやすいのですが、デメリットの一つとして問題数が少ない事が挙げられます(正直、定期テストの過去問と薬剤師国家試験の過去問だけで良いのではとも思いますが)。

 そんな中で更に読むのにオススメの本はこちら

有機化学の基本、「マクマリー」

 確かに良書なんですが、記述漏れがそこそこ多く……。飽く迄自分で勉強するのであれば、個人的にはファーストではないかなという感じです。少なくともいっかだいちは、先ほどご紹介した本を読んだ後にマクマリーを読んだ為に記述漏れに気付く事ができたかなという感じです。

終わりに

 いっかだいちが薬学部時代に勉強した際に使用した本をご紹介しました。特に有機化学は一朝一夕で得点を稼げるものではない為、どうしても年単位での勉強が必要になります。
 その中で今回紹介した本は可能な限りスピーディーに知識をつけるのにうってつけの良書と言えます。国家試験の勉強だけに関して言えば教科書を全て網羅する必要はありませんが、自信を持って国家試験に挑むために、早めに勉強を始めましょう。

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