Umiのいえ

多様性を認めるということは、「違い」を「違う」ままにしておくということ。

子連れでOK!短編映画上映、トークセッション、そしてお芝居が見られるということで、誘われた瞬間、即決!昨日、誘ってくれた友人と行ってきました。


誘われた頃、子どもを預け合うことや、周りに頼りながら子育てすることテーマにした座談会を控えていたので、その延長、「託す」というテーマは近いだろうということもあり、なかば熱を帯びていたと思う。なんといっても、お芝居付きであることに惹かれて行ってきた。



そして始まったトークセッション。危険的妊娠、養子縁組、これまで私が触れてもこなかったテーマ。当事者でもない私は、妊娠したことにより、こういう悩みを持つ人がいる、家も仕事も同時に失う瞬間に遭遇した人がいる、、、支援を受けられる人、受けられない人がいる。支援を受けられない背景があり、、、その一部が胎児遺棄の事件となり報道される。報道され逮捕されるのはいつも女性。その女性のプライバシーとは、、、


そんな話がテレビではなくライブで聴くことで、グッとそのテーマが近づいて気がした。


次は短編映画。『まだ見ぬあなたに』

同級生との一度きりの性交で妊娠し、誰にも相談できないうちに中絶ができる妊娠週数を過ぎてしまい、出産するか戸惑う少女。子どもを持ちたいけど持てない人たちもいる人へ「命を繋ぐことは出来る。」ことを知り、養子縁組を前提とし出産を決意するまでの心の動きを描いた映画。


ここも当事者ではない私としては、、、我が子がもしこうなったら、我が子の気持ちに耳傾けられる母になれるだろうか。を考えた。


子どもを育てるということ、誰の子どもなのかということ、親の問題なのか、子どもの問題なのか、生まれてくる命は、、、??誰の責任なのか??必要な支援は??その支援を受けられるには??いろんな問いが頭をグルグルとしていた。


そしてそして、、、楽しみにしていた一人芝居。関根純子氏による『鬼子母の愛』。



母親の愛は、愛なのか?暴力なのか?


母になったら一度は抱いたであろう、我が子がじぶんの一部であるかのような感覚。我が子だから一部の様に愛する愛は、本当の愛なのか??我が子と自分を区別する時の寂しさ・苦しさが描かれていた部分がすごく染みてきた。


しなやかな手先と三味線の音と選び抜かれた台詞で、彼女の世界観へ引き込まれた。。どんな舞台であろうと(この日は子どもがうろちょろしていたw)、変わらないであろう、彼女の姿にも惹かれるものがあった。


こんな盛りだくさんのイベントで、頭の中はグルグルと回ったままで、じぶんには無かったテーマに触れることで、また揺さぶられるじぶんを感じ、脳みそに汗をかく、疲れたような、いい汗かいたみたいな、感覚になった。


妊娠、出産一つをとっても、その背景にはその人の数だけのストーリーがある。多様であるということ。


多様なものを多様なままにしておける、違うものを違うままにしておく難しさを改めて感じ、それと社会性を持って生きるとは??という問いをまた突き付けられたのでありました。


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なかなか変われない…それって自分自身のせいじゃなくて、捉え方を変えたら今から変われるもの。そんな言葉を文章で伝えたい。最後はやっぱり自分と向き合い切るかにたどり着くから、その強さを持つ人になりたい。