「いきフェス2023インタビュー vol.3」~実行委員の野津 昭久さん~
「いきてゆくフェス2023」は、大阪府豊中市介護保険事業所連絡会の共催で約20年続くイベント。前身の「いきいき長寿フェア」から、2021年に「いきてゆくフェス」にリニューアルしました。テーマは、「あつまれ!多世代知ろう!カイゴとフクシ」。子供から高齢者まで幅広い世代が交流し、介護や福祉について触れられる・学べるイベントです。
このnotoでは、イベントの運営メンバーとして活躍されている方々を紹介していきます。
今回インタビューしたのは、実行委員の野津 昭久(のつ・あきひさ)さん。野津さんは、ケアプランセンター、デイサービス運営に関わる会社の代表をされています。
【いきてゆくフェスについて】
―「いきてゆくフェス」に参加した理由ときっかけを教えてください。
前身の「いきいき長寿フェア」から「いきてゆくフェス」に変えたのが、私が介護保健事業所連絡会の会長の時なんですよ。
「いきいき長寿フェア」は20年近く、豊中市と介護事業者が介護保険の周知を目的に開催していたのですが、参加者が高齢者に偏ることやマンネリ化があり、尼崎の「ミーツ・ザ・福祉」などを見て、多世代交流のイベントに方向を変えて行こう!とみんなで考えました。
以前なかった、オープンミーティングなども加え、介護保険事業者に限らず他職種や若者も交え、次のスキームを作ろうと思いました。
―いきてゆくフェスに参加して楽しかったことや大変だったことを教えてください。
以前は、市役所主体でオープンミーティングなども無かったのですが、「いきてゆくフェス」になって若い子の視点が聞けたり、他業種の方と意見交換をして作り上げていけるようになったことが楽しいですね。介護業界にいると、どうしても頭が凝り固まってしまうのですが、他業種の方から自分の知らない話を聞けたり、若い子の視点から見たソーシャルコミュニティが作れることですね。
大変なことは、大変であればあるほど楽しさも増すと考えているので(笑)大変の先の楽しさを作りに来ています。
確かに仕事との調整は、大変ですが(苦笑)特に全然違う地域活動をする人達と関わることで自分の仕事の発想の転換にもなります。
大変の先に楽しさがあると思ってます。
―「いきてゆくフェス」を通じ豊中がどんな街になればよいと考えますか?
豊中市って横の繋がりがしっかりしてるよね!と思えるような、顔の見える街づくりができる街になれば良いですね。
今は、岡町商店街で開催していますが、北部、中部、南部と広がりを見せて、それこそ豊中市7圏域(豊中市を7つの日常生活圏域に分けています)に渡り色々な地域課題も顔の見える関係で、コミュニティを作り上げていけるような街になればと思います。
このフェスがきっかけで近づいていると実感します。
【介護・福祉について】
―介護事業所で働くことの良さ、仕事への想い、職場での楽しいことを教えてください。
分かりやすいことですね。仕事をするってどんな仕事も「ありがとう」って言われたくてすると思うんですよ。
直接やりとりができて、「ありがとう」がもらえて。
一人のおばあちゃんを守りたくて始めたことが、チームで見守ることになり、それがチームで仕事をする楽しさを知ることに繋がり、そして地域全体でおばあちゃんを守ることに繋がり、そのことでおばあちゃんのQOL(生活の質)があがって「ありがとう」と言ってもらえる。一人の小さな「ありがとう」の為にみんな頑張るって、素敵ですよね!
【ご自身について】
現場は信頼するスタッフに任せて地域の仕組み作りに力を入れています。
育ちが吹田の春日町なんで緑地公園は好きですね、事業所も緑地公園にありますし。
【豊中市について】
―豊中の良いところ好きな場所を教えて下さい。
中途半端なところですね!(笑)大きな工場がある訳でもなく(笑)それと都心にアクセスしやすく住みやすいところですね。あと地域活動してる方の顔が見えやすいとこやソーシャルワーカーの活動の強いところ、福祉に関わる人が多いところ。横の繋がりのある環境の中で僕も老後は、暮らしたいですね。
【最後に】
多世代交流の場として顔の見えるコンテンツ作りをしています!みなさん楽しめるイベントですので是非お越し下さい!
~インタビューを終えて~
私、うりぼーと同業と言うこともあり、野津さんのお話に共感したり脱線したりのインタビューでしたが、仕事や地域作りを楽しまれてる様子や優しさのにじみでる野津さんでした。
特に、みんなで一人の人の「ありがとう」が欲しくて(名言です。)
福祉に関わっていく内に地域コミュニティを作ることで達成できると考えた。
そして、その中心になろうと活動し、多世代交流、顔の見える地域コミュニティ作りの為に「いきてゆくフェス」を提案した。
そんな野津さんのお言葉は、とても深いものがありました。
今回は、どんな楽しいコンテンツが完成しますやら。
楽しみです!
―野津さん、ありがとうございました!
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