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【壱岐新報2021.7.23】8月1日、市議選投開票

 いよいよ25日告示、8月1日投開票の壱岐市議会選挙が近付いてきた。現職14人新人7人の計21人の出馬で決まりそうだ。昨年、コロナ禍での市長選や、2か月前に起きた市長へのリコール署名活動などを経て、市民が投じる一票の行方に注目だ。

市議選出馬21人の顔ぶれ

 8月6日の任期満了に伴い、25日告示、8月1日投開票を迎える第5回市議会選挙は、議員定数16人に対し、現職14人、新人7人合計21人の立候補者となる見通しだ。有権者数は2万1810人(男1万319、女1万1491)=6月1日現在、市選管調べ=。

 現職16人のうち町田正一議員と牧永護議員は、今回の選挙には出馬せず引退の意向を表明していた。このことから2人を除いた14人の現職が出馬確定となりそうだ。新人候補者では、下は20代をはじめとして40代の若い顔ぶれがあり、市民からは市議会に新たな風が吹きそうだと期待の声が上がる。前回と前々回の市長選に出馬した候補者2人も出馬の意向を固めている。さらに、市政に対して「はっきりと物言う議員」への期待感から、市議選出馬前から市議会傍聴や政治活動を続けてきた候補者にも注目が集まっているようだ。
 7人もの新人候補者が名乗りを上げたことから、一方で現職14人の候補者には緊張感が増しているようだ。新人候補者が積極的に展開している辻立ちは、自らの政治理念と顔を知ってもらうために行うことが多い。今回は現職側も辻立ちをする姿が島内各所で見られた。現職の政治活動に市民は「今回は余裕が無いってことだろう。必死になる姿は良い傾向」と話し、現職議員の動向にも注目が集まっている。
 新聞の折り込みや手配りなど、自らの政治理念や市政への考えを書き綴ったチラシの配布も盛んだ。現職議員はこれまでの4年間で行ってきた議員活動や、市政への提案事項、実績を掲げる。新人候補者も、市の財政に関することや議員定数の適正、各産業の低迷打破と活性化に向けた考えなどを訴える。
 今回の選挙は候補予定者とされる21人から16人が当選し、5人が落選となる激戦だ。現職に対して厳しい見方もある。昨年12月のコロナ禍で、市民に感染拡大防止を呼び掛けていた最中に市長ら三役と市職員幹部、議員らによる飲酒を伴う会食が開かれた。市の財政状況などの理由から、4月末から始めた市民団体による市長リコール署名運動は記憶に新しい。リコール運動に反し「署名をしない」と書かれた送付者不明のチラシや、「署名をしない」活動に関わったと思われる関係者とのつながりなど、市民の一票に影響が及ぶことも考えられる。

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