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【壱岐新報2022.9.2】「建設地は危険」子どもを守る署名進む

 市議会6月会議でいきなり議案に上がり、わずか2週間ほどで採決に至った郷ノ浦町柳田地区で建設計画が進む「認定こども園」に対して、問題ありとして市民団体が立ち上がった。市内で医院を営む山内裕司氏と、7月の県議補選に出馬した割石賢明氏を共同代表として「壱岐のこどもの健やかな育ちを守る会」を先月末に発足、先月27日から「認定こども園の建設場所に反対する署名」の活動を開始した。同会は、建設予定地が土砂災害特別警戒区域に隣接していることや朝夕の交通量が多いことなどから適地ではないとして、建設場所の変更を求めている。


「認定こども園の建設場所に反対する署名」市民団体が要望活動を開始


 同会は、「認定こども園の建設場所に反対する署名」の活動を先月27日から始めた。市民やこども園入園に該当する保護者らが市内各所を回り署名を集めている。約1か月の署名活動後は、市に対して「現地見学会と住民説明会の実施、市有地での建設を法人に提案、建設地を安全な場所へ変更すること」を要望する考えだ。

 同園建設予定地の土砂災害の危険性が高いのは、6月会議議案上程の時点から明らかだった。約40年前、同地周辺で豪雨被害による死亡事故が起きた事実も、地域住民の記憶には残っている。さらに、朝夕の交通量の多さや下り坂をスピードを出して走る車、カーブ周辺の見通しの悪さなどから、子どもの送迎には危険とみられている。また、園庭の狭さや安全な遊び場の確保にも疑問の声が上がった。

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