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【壱岐新報2022.9.9】「建設場所の変更を」市民団体が訴え

 土砂災害特別警戒区域に隣接する郷ノ浦町柳田地区で建設予定の「認定こども園」に対し、「壱岐のこどもの健やかな育ちを守る会」(山内裕司、割石賢明共同代表)は3日、予定地が保育施設として適地なのかを示すため、報道各社を対象とした現地見学会を行った。同会は「敷地前の道路は交通量が多い事故多発地帯」「敷地後方は土砂災害特別警戒区域で、安全な遊び場がない」「安全な散歩の場所がない。敷地周辺は排水路や側溝が多く、過去に大雨で死亡事故があった」を理由に、建設場所変更の署名活動を行なっている。


「認定こども園」の建設予定地で現地見学会、土砂災害特別警戒区域を確認

 現地見学会には、報道各社や市議会総務文教厚生常任委員会(市山繁委員長)ら委員、地域住民など約15人が参加し、土砂災害特別警戒区域に当たるのり面(宅地として使用できない斜面部分)や周辺道路、子ども達の散歩コースに予定される傾斜した道などを確認した。

 割石共同代表は冒頭のあいさつで「周辺を散策し、実際に確認したうえで建設に適している土地なのか、各自で判断してもらいたい」と述べた。

 同会は、柳田地区予定地でのこども園建設に反対する市民団体として先月25日に設立した。同月26日に地域住民や保護者ら約20人で現地見学を行い、保護者から「実際に現地を確認して、危ないということが十分にわかった。このままでは安心して子どもを預けることができない」などと意見が出たことから、同月27日から建設場所反対の署名活動を始めた。

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