船橋二和病院ストライキ指示書

画像1 ストライキ指示 船橋二和病院労働組合 執行委員会 執行委員長 飯田江美 2020年7月7日 1.ストライキ理由 ① 2020年夏季一時金を、正規雇用労働者も非正規雇用労働者もすべて1・5カ月支給すること。 ② 退職金規定改定案(減額提案)を白紙撤回すること。 ③ 4週8休提案(労働時間延長提案)を白紙撤回すること。 ④ 医療減免制度撤廃案を白紙撤回すること。 ⑤ 安全と労働基準法を守ることが出来るだけの人員配置(大幅増員)をすること。
二和スト当日資料_ページ_02 この5項目は「労働者が生きるために最低限必要なものからこれ以上奪うな」という質素な要求である。 しかし7月7日団交において、経営者は、「労働者から奪う方針」を開き直り、利益の上がるか否かで科ごと、部門部署ごとを秤にかけた見解を繰り返した。    よって、われわれ二和病院労働組合は7月10日、ストライキを決行する。
画像3 2.このストライキの意義 現場は、診療報酬改定による減収や、病院建て替えの資金計画でつくり出される「収益予算未達成」などを理由に、「病院が潰れたら地域への責任が果たせない」「労働者が働く場所がなくなり路頭に迷うだろう」と脅され、「我慢は仕方ない」とおさえつけられてきた。 社会保障減少のために病院を潰そうと、病院に競争原理が持ち込まれ、「生き残りをかけて働け」とムチを打たれ続けてきた。
画像4 しかし、労働者が我慢を受け入れ、ムチに応え続けても事態は好転せず、いやむしろムチに応える程、ますます我慢を強いられ、ボーナスは転がり落ちる勢いで激減し、病棟閉鎖、医療崩壊を招くほどの大量離職が起きた。 このような中で起きたのが新型コロナパンデミックだ。 われわれ医療労働者は文字通り命がけで、治療や感染予防に努めた。なぜ、「コロナ減収」の補填に労働者の賃金がつぎ込まれなければならないのか。
画像5 われわれは、もうこれ以上我慢し、「仕方ない」と受け入れることは出来ない! 診療報酬の減収補填にも、病院建て替え費用も、コロナ減収補填にも、労働者から賃金を奪ってつぎ込むのは筋違いだ! これ以上奪われないために、もう我慢してあきらめるのはやめる。奪われまいと声を上げて立ち上がる。それがこのストライキだ。
画像6 医療は、憲法で国に保障義務を課している。労働者の犠牲で成り立たせるものではない! 国の義務も責任も、労働者が立ち上がらなければ果たされはしないのだ。 このストライキで医療を社会保障として奪い返す。
画像7 コロナで暴き出された、新自由主義による殺人もためらわないような社会崩壊と、労働者階級への犠牲の転嫁は、一方で、社会を根底から変革しようという労働者階級の闘いを生み出している。 このストライキは、労働者階級の社会変革の闘いの一端を担い、職場で、社会で同じように我慢を強いられてきた労働者に、「束になって立ち上がろう!」と呼びかけるものである。
画像8 立ち上がれば、必ず反動もある。この危機を保護主義・排外主義、戦争でのりきろうとする資本家階級と政府はまともにまじめに闘う労働組合を破壊することに躍起になっている。 このストライキは、労働組合破壊と戦争国家化を阻む一翼を担い、戦争を阻止するほどの大きな団結をつくろうと誓うものである。

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