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【山より大きな猪は出ない:心が折れそうになった時に】本当の意味での山とは〇〇


昔、猪(イノシシ)狩りの猟師さんがいました。

そのベテランの猟師が
新米の猟師に
言った言葉です。

「山より大きなシシは出ない」

生き甲斐を失ったり
困難な状況を強いられた時に
私が助けられた
「あること」があります。

それは、人生を俯瞰して

人生の終末から今を観ることでした。

「山より大きなシシは出ない」

普段からの備えとして、
また色々の不安や困難に遭った時に、
「人生の一大事を踏まえ」
今を俯瞰して観る。

今の困難やこの先の不安に
押し潰されそうな心が

なぜかスーッと楽になって行ったのを、鮮明に覚えています。

終活とか言いますが
そんなのではなく
「人生の終末」の事実から
現在を直視する。

そんな感じです。

また、肉親の葬儀に接し
「自分もいつまでも
この世に居れる訳ではない」
としみじみ感じた時、

「自分は今まで何をこだわり争っていたのか、、、」と
自分の愚かさを知らされたり、
心が穏やかになったりしました。

そう、

『山より大きなシシは出ない』

さあ、
あなたも人生最大の
『山』ほどのシシをイメージし、
今を俯瞰してみませんか?

【編集後書】

私たちは、
日々怒りの感情、嫉妬の感情、不満感などに
悩まされることがあります。

なので、
欲や怒りや怨み・嫉妬の
煩悩(三毒の煩悩)
苦しみの根元のように
思います。

確かにそのような説明の方が
分かり易いですね。

しかし、それらは枝末なのです。

実は
「人生の終末に向かい
その先がハッキリとしていない心が
苦しみの根元だ」
とブッダは明示しています。

仏道では
「根本無明」(こんぽんむみょう)とか
「不定の心」(ふじょうのこころ)とか
言われます。

廃悪修善しようと
煩悩と戦って仏道を求めてゆくと
その先に見えて来る心です。

この「根本無明」は、
生きている今解決できます。

解決されると
苦しみの煩悩そのままが、
歓喜に転じ変わります。

つまり、「煩悩即菩提」の
無上の幸福に
生きている今安住できることが
示されています。

その心こそが、
大無量寿経でブッダが
「生きている今なれるから!」
「それが人生の決勝点だから!」
と私たちに明示された
『人生の決勝点』です。

『信楽』(しんぎょう)の心です。

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