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ゆめノート

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生きるの夢の物語。 ー私は毎日他人になる。
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#超ショートショート

うねりノート#8 私はあたため続ける

私は助産師だった。 手に抱いている赤ん坊はあたたかい。 が、心臓の振動が感じられない。私は…

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3年前
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うねりノート#7 私は写真のフィルムだった

めがさめると、さわやかな初夏の日差しを感じた。 私の体は透け、光が体を貫通している。 私…

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3年前

うねりノート#6 今日は目が見えなかった

今日は目が見えなかった。 外で隣人が鉄製のアパートの階段をガシン、ガシンとはたいている音がす…

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3年前
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うねりノート#5 私はうさぎになった。

私はまだ子供のままだった。星空を眺めながら寝て、 雪に埋もれて、うさぎの夢を見た。 うさぎ…

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3年前
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うねりノート#4 星は瞬いていた

子供は空を見ていた。夜空だった。 私は子供になってみた。 子供はひとつの星を見ていた。星は…

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3年前

うねりノート#2 私は毎日、他人になる

僕はあいつが嫌い。 きらいというか嫌悪というやつだ。 うすら背が高く、人の機嫌を100%とれ…

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3年前
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うねりノート#1 私は少年だった。

自分のたのしみのために物語を書く→わかる それをアップロード、出版する→わからない。なぜ? 3/10 初めて物語を書きたいと思った。手とペンで書くわけじゃ無いから「紬ぐ」だと思った。ある小説の1文を読んで、「あ、ちがう。もっとこうならいいのに」と思った。 私は自分の部屋に飾りたい絵を描くし、欲しいものをつくる。 だから、自分のほしい物語をかく。 物語は私の味方だし、とはいっても私は孤独であり続けるし、物語は実存しないから。矛盾した存在だから、私を勇気づけ、見守ってくれ

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