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社会不適合者の歩み(仮)

時の流れというものは恐ろしいほど早く、私が既卒になってからとうとう2年、落ちこぼれ社会人を終えてから1年が経ってしまいましたが、私と同じく既卒であった方もそうでない方も、まっとうに「社会人」として勤め上げられた方は今年もお疲れ様でした。本当に、お疲れ様でした。

社会人生活を2年終えてみてからの人生、どうっすか?楽しいっすか?

正直なところ、私は1年前とまったく同じで「こんなもんか……はよ死にてえ以外の感情ねえな……」って感じだけど、まあそんなことはどうでもよくて、去年よりはちょっとマシになったんじゃないの?なんて、絶対そんなことないのに自意識過剰になっちゃった1年間を振り返って行こうと思います。先に言っておくと、去年のボロボロな既卒1年生の時より、ちょーっぴり人間に近づけたかなあぐらいの温度感なので、安心してください。この一年も普通の方に比べたら安定の社不(社会不適合者)です。

去年の私の1年が気になる方はこちらをどうぞ!少し元気が出ると思います。

~社会不適合社の1年~


4月  短期派遣:事務 終了(2週目)
    約1ヶ月のニート
5月  パート(フルタイム):事務(3週目〜)
    いろいろあって4週目でパート(フルタイム):事務 退職
6月  長期派遣:事務(2週目〜)
3月  現在も長期派遣:事務で働いています←今ココ!

…こんな感じです。
いかがでしょう?去年よりはコンパクトにまとまっている気がします。去年までは短期離職を繰り返していた、かつて”短期離職の鬼”と呼ばれた私が、この1年は一度の短期離職で済みました。ま、まあその一度が最低で最悪なんだけれど、それは後で話します。でも先にこれだけ言っておきます。

死にてぇ 死にてぇ 死にてぇわ
あなたが思うより 社不(社会不適合社)なんです

社会不適合社が同じ職場ですでに10ヶ月間働いているという事実、それが重要だと思いませんか?私はそう思います。そう思いたい(希望)
「たかだか10ヶ月でドヤってんじゃねーよ!」と言いたくなる気持ちも分かります。でも、一言でいいので「頑張ったね」と言ってください。そうしたらきっと、私の頬には一筋の涙が伝うからーーー。

うっせぇわ



4月
3月から始まった1ヶ月間の短期派遣で事務の仕事を継続し、なんの変哲もない毎日を送っていた。去年の記事にも書いたが、誰もが知る大手企業に派遣されているので環境は最高、人も最高という何不自由ない仕事だ。仕事を教えてくれる女性はとても親切で、近くの席に座る歳の近い女性は私を気にかけてランチにまで誘ってくれる。あーあ、こんな職場に新卒入社したかったな、と考えざるを得ない。でもきっと、こんな会社入れるぐらいなんだから頭のいい大学とか出てるんだろうなあ。

「うさぎさんは大学どこなの?」
「◯◯大学ですよ」
「え、私もだよ!◯◯さんもだし、◯◯さんもだよ」
「へ、へえ……」

……その日食べた昼食の味を、私はもう思い出せない。
そんなこんなで、1ヶ月はあっという間に終わった。なんとか「普通」に見えるように振る舞っていたおかげもあってか、契約終了日には1ヶ月のお礼の品までもらってしまった。私もこの職場にはお世話になったし、感謝していたのでちょっとした菓子折りを持っていき、それを渡した。たったの1ヶ月でも、ここで働けて良かったな、と素直に思った。

ほら見て、可愛いでしょ?
今も机の上に飾っています。

そしてこの頃は、世間を今もなお騒がせ続けているコロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が発出された。次働く職場は、そのせいもあってか決まっていなかった。ポンコツ人間の私は、まあいいや、どうせすぐに決まるでしょ、とか呑気に考えていて、それが後に”メール一通で退職事件”を引き起こすこととなる。
私が思っていたよりもコロナの脅威は凄まじく、短期派遣が終了してから良さそうな派遣求人があれば応募しまくっていたにも関わらず、どの派遣会社からも「コロナの影響でいつから業務が始められるか分からない」と言われてほとんどの求人がストップしまくっていた。
生きていくためにも働かなくてはいけない、さてどうする!と困っていたところにタイミングよく4月まで働いていた短期派遣の派遣元企業(人材派遣会社)の営業担当から「働くところが決まっていないならウチでパートとして働かない?」と打診される。提示された条件的にもそこは最終手段で取っておいたのだが、どうにも他がダメすぎるので渋々了承。5月から人材派遣会社の事務員としてフルタイムのパートで働くことになったのである。

5月
先にネタバレします。起こります。メール一通で退職事件。
ゴールデンウィークまでしっかりとニートを堪能した私は、ついに人材派遣会社でパートを始めた。
少人数のオフィスで、正社員の頃の情景を思い出したが、かぶりを振って考えないようにした。人数の少ないオフィスが苦手だ。社員Aになれないから。注目されるから。シンとしているから。ひとつ嫌なところを見つけると、あとは芋づる式だった。
朝15分間の掃除が嫌だ。朝礼はもっと嫌だ。社訓の唱和は、本当だったら死んでもやりたくない。指差し確認「ヨシ!」は、今すぐ喉を潰したくなるくらい、言いたくなかった。
そして、めちゃくちゃ忙しい。派遣登録希望の鳴り止まない電話、メール、そして登録者への説明。毎日同じことの繰り返しと言えばそうだが、「コロナで仕事がない」と詰め掛ける人たちの対応に追われて日に日に心身が疲弊していった。「時給に見合っていない」と思いながら、毎朝の掃除と朝礼にも飽き飽きしていた。辞めたいけど、今年はしっかり職歴作って次の正社員就活に繋げたいと思っていた私は、毎日毎日頭のおかしな(と言ったら語弊があるけど、まともな人の方が少ない)派遣登録希望者の対応に追われていた。
そしてある日、上司から”目標シート”の提出を求められる。目標シートとは、”易・中・難”に分かれた難易度に沿った目標を自分で設定し、上司との面談の上決定した後、半年後に達成度によって点数をつけられるという、よくありがちなアレである。私はそのシートを見た瞬間思った。
「何これめんどくせぇ。金だけもらえたらいいから、目標なんてない。強いていうなら毎日頑張って出勤する、くらいしか。点数もどうでもいい。テメェで勝手に0点ってつけていいから社員だけやってくれ」と。
めちゃくちゃ最低なことが、上司に説明されている間頭の中を猛スピードで流れ続けた。今まで嫌だと思いながら続けていたことが、こいつのせいでもっと嫌になってしまったのだ。
そして週明けの月曜日早朝、事件は起こった。

めちゃくちゃ急!

これぞ社不の鏡!

チャンチャン♪

ちなみに本当に「仕事辞める メール」でググると退職メールフォーマットみたいなのが出てきて、それを少し変えて送った。どこまでも社不ですね。
実際に送りつけたメールがあったので、一部ですが参考までに貼り付けておきます。(※参考にしないでください)

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いやご活躍をお祈り申し上げますじゃねーよw


メール一通で退職事件、本当にゴミだな。みんなはこんな風になるなよ。絶対にだ。約束してくれ。辞めるなら堂々と電話か直接言うんだよ。え?退職代行も使ったことあるやつに言われたくないって?
…それは、そう。

そんなこんなでいきなり職なしニートになってまた次の職場探しかよ、と思いきや社不なりに違和感を感じた時から先手は打っており、すでに求人に応募して電話面談の約束を取り付け、退職した次の日には6月から働く次の職場が決まっていた。めちゃくちゃ「めでたし、めでたし」みたいになった。しかもその6月から働いている職場が、今もなお働いている勤続10ヶ月の職場である。

6月〜3月
晴れて自分の希望ドンピシャな仕事内容で派遣社員として働くことになった私は、毎日を悠々自適に過ごすことになる。大手企業で環境はバッチリ。人は、同じ派遣社員の人たちと一斉にスタートするので難ありな人もいないことはないが、ほとんどおらず穏やかな毎日を送っていた。自分の得意分野でもあるデータ入力が主な仕事で、嫌いな電話応対もなし。毎日振られる仕事を、淡々とこなしていく。7月も同様。一部の職場の人とは仲良くなって家に遊びにいったり、飲み会したり、人も環境も仕事も申し分なかった。
8月になると人がごそっと減ったが、相変わらず淡々と仕事をこなす毎日。帰ってからの自由な時間もある。
一度だけ、私のみに振られる仕事が増えたことがきっかけで派遣会社と少し揉めたが、派遣社員の権力を使って”お気持ち長文メール”を送ると、一発で勝利を納めた。人材派遣会社でパートをしていた時に思ったのだが、実際のところ派遣会社は派遣社員に強く出られない。商品であり、稼ぎの元だからだ。派遣会社で働いていた時は、派遣社員の要望には極力応じて、事を荒立てないことに徹していた。他の派遣会社がどうかは分からないが、よっぽどのことがない限り希望を伝えてみるのが良いと思う。改善してくれる可能性が高い。
9月からは仕事の内容が少し変わったが、覚えればすぐにできる仕事だった。毎日同じことを繰り返すのは飽きるかもしれないが、静かな環境で黙々とできる仕事だったので何も不満はなかった。無理にコミュニケーションを取る必要もない。最高だ。これを書くと「ふざけるな!」と言われるかもしれないが、不満があるとすれば、仕事が少ないことだ。その日自分に割り当てられた仕事を終わらせてしまえばあとは自由時間。自由と言っても、できることは限られているし、ボーッとするかExcelを開いて何か図形を描いたりWordに小説を書いてみたり…ね、寝たり?そんなことを繰り返して、10月11月12月1月2月3月と、半年が過ぎた。本当にあっという間だった。あっという間に2020年が終わったし、あっという間に4月になった。そして、現実を見なくてはいけなくなった。


ここまで読んでくださった方、いるか分かりませんが、ありがとうございます。人に胸を張って話せる1年間だとは、到底思いません。なんなら言うのをためらってしまうような1年だったと思います。でも私は変わらず生きています。「死にたいなぁ」と思うことだって、少なからずあります。「死にたい」と言うより、「消えたい」の方がしっくり来ますが、そんな毎日の中にも友達とお酒を飲みに行ったり、好きな漫画を読んだり、ダラダラYouTubeを見たり。小さな幸せが積み重なっているから、辛くても生きていけると思います。まあ、私のこの一年を見たら「辛いことなんてなさそう」と思われると思いますが、自分なりにまた1年生きました。
そして、そろそろ、現実に向き合おうと思います。

仕事、辞めます!

次回は、「ニートの歩み(仮)」でお会いしましょう!
……じゃなくて(寒!)勉強したいこと、就きたい職種がなんとなく決まったので、失業手当をもらいながら勉強したいと思います。勉強したら、また就活します。次は派遣社員じゃなくて、正社員を目指します。
一度正社員を辞めてから、どうしても正社員へのハードルが上がってしまい、派遣社員に逃げている自分がいました。でも、もうすぐ25歳。人生にタイムリミットはないと思っているけれど、第二新卒という肩書きが使えるタイムリミットまでは、あとわずかです。このピンチとチャンスを、どうにか活かして、頑張り過ぎず、でもしっかり学びたいと思います。
正直なことを言うとめちゃくちゃ不安です。勉強したからってその職種に就けるとは限らないし、途中で挫折してしまうかもしれない。でも、やれるところまでやってみようと思います。毎日「これでいいの?」と自問自答する日々から脱却したいです。

これを読んで、「私も何かやってみようかな」とか「応援するよ!」と思ってくれている方がいたら幸いです。
ただの備忘録ですが、読んでくれて、本当に本当にありがとうございました。
よかったらTwitterでも気軽にリプライください。4月半ばからは無職で暇なので!ガハハ!

頑張りすぎず、ほどほどに。生きてるだけで、みんな偉い。






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