既卒のすゝめ(仮)

時の流れというものは非常に早く、私が既卒になってからとうとう1年が経ってしまいましたが、私と同じく19卒であり、私とは異なり新卒から1年間まっとうに「社会人」として勤め上げられた方はお疲れ様でした。

学生が終わってからの人生、どうっすか?楽しいっすか?

正直なところ私は「こんなもんか……はよ死にてえ以外の感情ねえな……」って感じだけど、まあそんなことはどうでもよくて、私が既卒として過ごしたこの"""魔"""の1年間を振り返って行こうと思います!キャー!

~既卒の1年~

4月  ニート
5月  無期雇用派遣:事務(2週目~)
    いろいろあって3週目で無期雇用派遣:事務 退職
    短期派遣:事務①(5週目~)
7月  短期派遣:事務①が終了(2週目まで)
    契約社員:事務(5週目~)
10月末 契約社員:事務 退職
11月  正社員:営業事務
2月頭 正社員:営業事務を退職代行を使って退職
    からの丸1か月以上ニート
3月  短期派遣:事務②(2週目~)←今ココ!

ザッ!と書いたけれど、こんな感じです。
どう?どう!?寒気がしてきた?既卒になったみなさん、恐ろしくて身震いしてきた?どうか20卒既卒のみんなはこうならないように気をつけようね。
まあでも、私の中のギャルの部分が「ま、人生生きてたらどうにでもなるっしょ?」と言っているので全然大丈夫です。生きていれば勝ちです(?)

さて、私の既卒としての1年間を簡単に見てもらったんですが、これを見た君たちの考えていることが手に取るように分かります。

「え…お前仕事やめすぎじゃね?」
「いろいろあってってどういうこと!?」
「合計で2か月以上ニートしてんじゃん!」
「ちゃんと働けよ!!!!!」

はいはい、分かった分かった。じゃあひとつずつ説明するから黙ろうね。そして既卒になったそこの君は、絶対にこうならないように気を付けようね。私のことは反面教師にして、今日から生活してください。元既卒お姉さんとの約束だよ?
もし、ここに働く気のない人がいて、「我が命はニートとして家で好きなことをすることに在り!」と言う人がいたら、私が『ニートのすゝめ』を伝授します(しません)

※まず前提として、私は3月末に内定を辞退したため既卒になりました。
理由はいろいろありますし、就活生時代もどちらかと言えば上手く行かず苦労した経験しかありません。そこは割愛させていただきます。
また機会があれば書くかもしれませんが、今日のところは既卒としての1年を振り返ります。

4月~5月
朝のまどろみから目覚めると、憂鬱な気分とは裏腹に外には春のあたたかな日差しが降り注いでいた。まるで多くの人の門出を祝福するかのように晴れ渡る空を見ると、ひとつ息を吐き、現実から目を背けるようにカーテンを閉める。
ああ、私は既卒になったのか。
今日からは学生ではなく、無職だ―――。
~以下省略~

とにかく、無職になった私はテキトーに求人を探してよさそうなものがあればエントリーし、書類選考を受け、ダメならば次。通れば面接、という骨の折れる作業を就活生時代と同じように再度繰り返していた。3月中旬には内定を辞退することを心に決めていたため、その頃からサイトを巡回して面接に赴いていたし、なんなら3月も終わるというのに私を採ってくれるというもの好きな企業もあった。しかしその企業も結局は辞退してしまったので、振出しに戻り、4月。精神的にもキツかったし、周りが新社会人として働いているであろう時に家でひとり、インスタントのラーメンをすすっている自分が惨めで仕方がなかった。幸いにも、実家は離れていたが同居している人間がおり、本当の"独り"ではなかったので、それだけが救いだった。
それでも私は疲れていた。毎月の生活費は必ず必要だった。貯金は引っ越しでほとんど使ってしまったため、残りは雀の涙。繋ぎで単発のアルバイトをして少しの金銭を得たが、就活をしながらのアルバイトは苦痛だった。アルバイトを優先すれば、それだけ就職活動が疎かになり、結局のところ堂々巡り。

「来月の生活費は払えそう?」
「ごめん…ちょっと無理そう…」
「分かったよ。すぐにじゃなくていいし、落ち着いたら少しずつ返してくれたらいいから。今は頑張ろう?」

同居人に甘えてしまった。こんな自分が情けなくてつらくて、一言で言えばしんどかった。
もう、なんでもいいから、人権を得たかった。
友達や同じ大学の人は働いているのに、家で求人を漁る毎日に終止符を打ちたかった。とにかく、一刻も早くお金が必要だった。
そんな私が見つけたのは、現役就活生だったときにも幾度となく目にし、当時も就職を諦めかけていたときに希望を与えてくれた『無期雇用派遣』だった。
私はビジネスマナーなどの研修も受けておらず、突然一般企業に配属されるよりは、給料をもらいながら研修を受けられる無期雇用派遣の事務職に飛びついた。それが自分にとって最悪な結果をもたらすとも知らずに。
その会社の無期雇用派遣 事務員は面接を受ければその場で内定をもらえる、なんとも怪しいものだったが、4月に入ってから内定を得た職種は半年間~1年間のサービス業研修が必要で、土日休みを働く条件に入れていた私は、そちらを蹴って無期雇用派遣を選んだ。
研修を受けたのちに紹介されたのは「営業サポートの事務職で、1か月に1回ほど外出があるが、パンフレットのようなものを渡すだけ」と人事から説明があった。が、これが全く違った。
蓋を開けてみれば、私と同じ業務を行っている派遣の先輩は、自ら営業をかけてアポをとり、名刺を片手に取引先に営業をしているようだった。そして私も配属されてから3日と経たぬうちに営業同行に連れて行かれた。
しかも少なからずノルマもあるようで震えた。え!?私、いつの間に営業に!?名刺も届いて、ジャケットを羽織り、電車を乗り継いでクライアントとの商談に行った。取引先に昼食の接待も受けた。はあ?こんなの………

「聞いてた話とちがう!詐欺だ!」

心の叫びをそっくりそのまま派遣元の営業担当と人事担当に話したが、態度も対応も最悪で思い出すだけで胸糞なのでこれは割愛する。
詐欺罪で訴えてやりたい気持ちを抑え、私は派遣先の歓迎会の次の日には会社を休み、その翌日から会社に行かず、そのまま退職。
「歓迎会は行くんかい!」と思ったそこのあなた!それな!でも本当は行きたくなかった。派遣元の営業担当に相談したら、「行った方がいい」の一点張りだったので渋々行ったが、そこでも上司に当たるジジイにアルハラされて散々だったのでこれもできれば思い出したくない。4ね!(!?)
派遣元の会社にも不信感がぬぐえなかったので、次の派遣先を紹介してもらうことなく退職。

ここで『既卒のすゝめ』その1!
仕事内容はしっかり細部まで確認しよう!実際に仕事をするのは自分だし、質問するだけならタダ!少しでも自分の不安を解消するためにも、仕事内容は嫌と言うほど聞いといたほうがいいかも。

5月末~7月上旬
派遣に登録して、官公庁で簡単なデータ入力の仕事をはじめた。
同じ時期に一緒にスタートする仲間が5人いたため、とてもやりやすく、なんの不満もなかった。唯一あるとすれば、気温が一定数を超えないと冷房がつかないシステムだったので、午前中は手でパタパタと風を送ってしのいだが、午後からは冷房が稼働したので楽園だった。主婦の人が多かったが、一人だけ同世代の人がいたのでその人に就職の悩みとかも少し話したかもしれない。
勤務日数は週4日で、少ない時は週3日だったので、空いた日に面接に行ったりしていたとは思うが、あまり記憶がない。もしかしたらそこまでしてなかったかも!?(しろ!)
仕事内容も環境も人も最高で、時給は少し物足りなかったが特に不自由していなかったし、一生これでも別に良かったと思う。もともと期間限定の仕事だったのでそうもいかなかったが……
生活費もこの頃から払えるようになった。良かった。

7月下旬~10月
契約社員として週4日でデータ入力の仕事をはじめた。
ネットで求人を漁っていたら見つけて、仕事内容的にも条件面でもとても魅力的だったので速攻で応募し、面接を受け、あっさり受かった。ほとんどバイトのようなものなので当たり前と言えば当たり前かもしれない。
これも官公庁でのデータ入力と同じで同時期にスタートする仲間が10人近くいたため、とてもやりやすく、研修が充実していたので物怖じせずすんなり業務に移行できた。
業務自体も、正直に言ってしまえば暇だったし、空き時間ができることもあった。そういうときは大体これからの生活にかかるお金の計算をしていたのだが、この頃には貯金もできるようになっていた。時給もまあまあで交通費も出たし、何より業務が簡単でイージーだったので仕事を苦だと思ったことはまったくない。言ってしまえば「誰にでもできる仕事」だった。
主婦が多かったが、一個下の学生もいた。年齢が近いので仲良くなってお昼は一緒に食べていたのだが、私は職歴を偽っていたので約3か月で正社員を退職した、という設定だった。それでも彼女は、純粋無垢な瞳を向けて、

「正社員じゃないの、不安じゃないですか?これから、どうするんですか?」

と、至極ごもっとも!なことを聞いてきたので、苦虫を嚙み潰したような顔で、「生きてたらどうとでもなるよ……」と返した。つらい。
ああ、思えば彼女は今年度から立派な社会人だ。この頃には納得内定をもらっていたようだったし、元気でやっているといいな。がんばれ、新社会人。
さて、契約社員と言っても週4日の勤務でよかったため、就職活動をしなくてはいけない。この頃は既卒として新卒採用も狙っていたが、なかなか魅力的な企業に巡り合えず説明会は1社だけ行き、断念。
そのあとエン転職で見つけためちゃくちゃ近所の営業事務に応募して、なぜか見事採用されてしまったので、就職活動があっけなく終わった。契約社員も継続できたが、10月末で退職。今思えば、この契約社員は続けられるところまで続けておけばよかったなあ。後悔……

11月~2月頭
さあここからは、正社員大後悔…まちがえた。大航海時代!
見事正社員への切符を手に入れた私は、小規模な事務所で営業事務として働くこととなった。
面接のときから気さくだった上司にあたる女性が、丁寧に仕事を教えてくれたため、働き始めは「いい会社に入れてよかった」とすら思っていた。先輩も聞いたことはすぐに優しく教えてくれるし、素直にこれから頑張ろうという気持ちにさせてくれた。
1か月目は覚えることも多く大変だったが、2か月目には少しずつ慣れてきた。来客応対のときに呈茶をする際、誤って湯のみを落としお陀仏させたあげく商談の雰囲気を台無しにしたこともあったが、なんとかやっていた。
だが、2か月目を過ぎたあたりから、少しの違和感に気付き始める。望んで就いた事務職。焦がれた正社員。そのどちらも叶えたというのに、ただひたすらに、つまらない。
言ってしまえば、生きるための仕事。お金を得るための仕事。
今までもそうだったが、正社員になったことでよりいっそう強制力を感じた。と同時に、自分が処理しなくてはいけない仕事を得ることで、責任を感じた。契約社員や派遣社員のときも与えられた仕事はあったが、言い方は悪いけれど、別に自分じゃなくても大丈夫だった。簡単だったし、自分だけに与えられた役割でもなかったから、とうてい責任のようなものも感じていなかった。
正社員になった今、仕事を覚えるにつれてそれが自分の役割になった。社会の歯車として、欠ければ回らない。そんな存在になってしまったのだと思い知らされた。
そして、それほど興味のある内容でもないのにも関わらず、強制されるつらさとしんどさ、仕事へのやりがいの感じなさ。

「私は今何をやっているんだろう?」
「何のために?」
「これをやって今後どうなるの?」
「これは本当に私のしたいことなの?」
「好きじゃない仕事に責任を持たなきゃいけないの?」

たくさんの疑問が、頭の中を洪水みたいに溢れさせた。「全部お金のためだから頑張って!」だけで乗り越えられたら楽だったのに、と強く思った。
お金のためだから仕方なく我慢して働くなら、別に正社員じゃなくて、自分が少しでも興味あることでほどほどの責任を感じながら楽して稼ぎたい。そんな最低で最悪なことを思いながら仕事をする日々に、だんだんとストレスが溜まっていくのが分かった。
起きるのがつらい。朝が来るから眠るのもつらい。休日にも仕事のことを考えて体が休まらない。悪循環が支配していく。心と体を支配していく―――
ただこれが、最初は「仕事が嫌だ」だけだったのに、徐々に「会社の環境が嫌だ」というところまで膨れ上がってしまった。
私が働いていた会社は、ものすごいアナログ思考で、何度社内会議を続けても"""紙"""の存在が"""神"""であるようだった。手書きの伝票に書かれた読めない字。注文書も手書きで、読めない字の問い合わせは私に回ってくる。大人なら、字くらい相手の気持ちになって丁寧に書いてほしい。それが無理なら手書きをやめてほしい。FAXじゃなくてメールで送りたい。PDFを保存して、本当は紙を捨てたい。でもPDFより紙を保管する。すべてデータで管理したいのに。その方が効率がいいのに。紙で溢れかえる書庫に、それを整理する私。前の会社では当たり前だったことが、その会社では当たり前ではなかった。
それと、昭和気質な社長。少人数の会社だったため、社長は私の隣の隣の席に座っていた。圧が強く、機嫌が悪いと社員に当たる。私の上司に当たる社長の奥さんへの怒号や叱咤を聞かない日の方が珍しかった。
そしてある日、入社して半年の営業が取引先との電話を終えると、それは始まった。

「0点」
「お前、ほんとだっるいな……」
「ゼロ点だよゼロ点」
「ちゃんと考えてからもの喋れよ」

社長から一方的に営業を詰めていた。
その間、営業は絶え間なく「すみません」と頭を下げ続ける。
ひどいと思った。いくら仕事だからとはいえ、もう少し言い方があるんじゃないか。素直にそう思った。と同時に、この人の下では働きたくないとも思った。しかもこれが初めてではないし、私の上司にものすごい剣幕で怒鳴り散らしているのを隣で聞いたこともある。
こんな環境で仕事をしたくない。社長に会いたくない。会社に、行きたくない。そう思うのは自然だった。
これは甘えだ。そんなの自分にされてないんだから我慢すればいいのに。そう思う人もいるだろう。けれど、私だって被害を受けていないわけじゃないし、少なからず軽い無視のようなものや、ミスをなすりつけられたこともあった。そのいろいろがたった3か月の中で起こって、もうどうしようもなかった。
同じ空間で誰かが怒鳴られていることが、精神的にとても苦痛だった。朝は起きると吐き気がし、心身が弱っていくのを感じていた。

「もうやめよう」
「人生1回しかないのに、なんでこんなことでつらい思いをしなきゃいけないんだろう」
「楽しく生きたい」
「嫌な仕事はしたくない」

そう思った私は、『退職代行』を使うことを決意する。
理由はいろいろあるが、いちばんは「辞める手順」がどうも面倒くさかったからだ。やめたいことを話すのも、それにリアクションをとられるのも、最後の日を迎えて簡単な挨拶をするのも。すべてが面倒くさく、そのときの私にはそれらを乗り越えられる体力も精神力も残されていなかった。
一刻も早く解放されたいという思いが、『退職代行』を選んだ理由だ。
退職代行というものがあることはネットやツイッターで見て知っていたし、実際に退職代行を使って退職したという人のブログ記事も読んで、即日で会社をやめられるツールであるということは熟知していた。
けれど、本当にやめられるかどうか不安だった。ツイッターでそのようなことをつぶやくと、リプライでフォロワーの方が「自分も退職代行を使ってやめた」というようなことを教えてくれたので、少し安心した。
そして、2月2日の日曜日。実際に退職代行業者にLINEでアポをとり、退職代行を予約した。
決行は2月3日の月曜日。私が出勤する前に業者の方が退職したいという旨を伝えてくれる、らしい。
本当に出社しなくてもやめられるのか!?不安が募ったので、決行の当日は早起きをして自宅でじっと業者からのメッセージを待とうと決めた―――が、
当日の朝。私はあろうことか10時に目が覚め、起きた時にはすでに退職代行業者から「ご退職、おめでとうございます!」というメッセージが届いていたのだ。しかし、どうやら、本当にやめることができたらしい……
私は当日のドキドキ味わうことなく、退職してしまった。
それからはただただ夢心地で、晴れて無職になったことを心から喜び、家で小躍りまではじめる始末だった。明日からのことは、また明日考えればいい。次の就職先も、気が向いたら探せばいい。
こうして私のわずか3か月の正社員時代は幕を閉じた―――

ここで『既卒のすゝめ』その2!
「つらくてしんどくてもう耐えられない」そう思ったら、我慢せずに逃げよう!
逃げることは悪いことじゃない。逃げることは自分を守ること。
負い目を感じる必要はないし、自分の人生なんだから、誰になんと言われようと関係ない。自分のことは自分で守る。やりたいことはやる。
行動次第でなんとでもなる!考える前に動こう!……いや、考えたら動こう!かな?考えるだけじゃ意味ないからね。
その一歩を踏み出す勇気があれば、私はどんなことでも応援します。

2月~3月上旬
晴れてニートになった私は、毎日が幸せだった。
何時に起きてもいい。何時に寝てもいい。
起きている間は時間がなくて見られなかった映画を見たり、読書をしたり、好きなものを好きな時間に食べたり。
毎日が充実していた。そして、1日のスピードが異常に早く感じた。
働いているときは仕事の時間がとても長く感じたし、帰ってからの時間はとても少なく、やりたいこともできなかった。週に2日ある休みも、たったの2日じゃ足りなくて、そのうち1日は体を休めることに使っていたのに。
毎日が休み。毎日が最高。私はこの期間のことを一生忘れないし、この記憶があるからこそ、「無職は最高だ」と思い続けると思う。
自分の好きなことをしていても何も言われないこの快感は、味わったことのある人にしか分からないかもしれない。
同時に少しだけ就活もした。今のところ正社員で働く気はなかったので、主に派遣会社に登録して、次の就職先を探した。何個か応募して、1か月間の短期事務の仕事が決まった。長期でもよかったが、ニートの期間が楽しすぎたので、とりあえず短期で働くことにした。
とにかく私はこの1か月をとことん楽しんだ。寝るのが好きなのでたくさん寝たし、アニメが好きなのでアニメをたくさん見た。
「もっと勉強とかして次に活かせよ」と思う人もいると思うが、私の時間をどう使おうと勝手でしょ?私の人生だから。
あーーーー!!!!!!無職楽しかったなーーーー!!!!!!

ここで『既卒のすゝめ』その3!
みんな~!好きなことして生きるって最高だよ!
したくないことはしない。そうするだけでマジで生きてる価値ある!
嫌なことをわざわざする必要なんてないんだからさ、好きに生きようね!人生1回だからね!ガハハ!

3月上旬~今
今、私は派遣社員として大手企業に配属されている。
はっきり言ってめちゃくちゃ最高だ。
仕事を教えてくれる社員の人たちも優しいし、私の任されている仕事も簡単な事務(データ入力など)なのでそれほど難しくない。Excelに慣れていない人にとっては少し手こずるかもしれないが、慣れればまあ大丈夫だと思う。
少なからず正社員だったときの経験も活きているし、働きやすい環境で、「別にしてもいいかな」と思える内容の仕事をするのはまったく苦じゃない。休み明けの仕事を思って憂鬱になる、ということもないし、夜眠るのも朝起きるのもさほどつらくない。
オフィスもきれいで、効率的に人員が配置されている。無駄な紙は出ないし、FAXもほとんど使わない。私が求めていたものはこれだ、と思った。
責任の重圧も感じず、お給料も正社員だったときより良くて、環境も素晴らしい。これだったら、家に帰って自分の好きなことをする時間もとれる。気疲れすることが減って、仕事が終わってからの体力も随分と残っているから。
もうすぐで今の仕事は終了だけど、また次の職場で派遣社員として同じような働き方ができたらいいなと思う。

ここで最後の『既卒のすゝめ』その4!
正社員でも派遣社員でも、アルバイトでもなんでもいい。自分に合った働き方を見つけよう!
既卒になってしまった人はそれぞれ理由があるだろうけれど、焦って就活して私のようになってしまわないように、自分は何をしたいかどうしたいかを明確にして、自分に合った働き方をしてほしい。
正社員になりたいなら応援するし、やりたいことが見つからないならフリーターをしながら見つけてもいいと思う。
お金の問題がつきまとうなら、「これならやってもいいな」と思える仕事で気楽にお金を稼いでから考えてもいいと思う。そして時には親を頼ってもいいかもしれない。
人間、遅いことなんてないと思うから、自分のペースで!
……以上。元既卒からの聞き流す程度に聞くアドバイスでした。

さて、ここまで私の既卒としての1年間を振り返ってみたけど、どうだった?
これからの生きる希望になれた?
「やべえやつがいるな」と思って焦らずにいられそう?

私もまさか自分がこんな1年を送ることになるなんて、大学生のときは思ってもみませんでした。びっくりだね。でもまあ、なんとかなりました。
人間生きてたらなんとでもなるから気楽に行きましょう。
人生1回なんだから、つらいことばっかりじゃなくて、どうせなら楽しいことをしましょう。
別に既卒じゃなくても、みんなが楽しく生きられたらいいと思います。
私も今は毎日楽しいから、みんなで最高になろうね!

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