【初心者向け?】シティS6準優勝 パルキアVstarリスト解説【全文無料】
シティリーグ S6で準優勝したパルキアVstarデッキの解説です。
パルキアデッキの解説と銘打っていますが、本記事の主なテーマは「初心者の方もデッキを作る際に参考に出来る記事」としています。
また5/13には新弾「ダークファンタズマ」も発売され、環境の変化が予想されます。
そのため、デッキリストそのものよりも、採用カード、不採用カードの理由について重視していただければと思います!
パルキアに限らず、デッキ構築の際の手助けとなれば嬉しいです!
自己紹介
普段はポケカ仲間と遊ぶこと、自主大会に参加することをメインに遊んでいます。その他筆者のポケカに関する情報は
・ポケカ歴
ADV~DP(2003~2006)、SM(2018~2019)、SS(2021~現在)
大会等に出だしたのは2021.8くらいから!
・実績(と言えるかは分かりませんが…)
◯シティ
・S3:ベスト8
・S4:13位
・S5:不参加
・S6:準優勝
◯自主大会
・マリィのお茶会:優勝
・太陽の啓示杯:ベスト8
・スパイクカップ:ベスト8
・ビクトリーカップ:ベスト16
…ガチとエンジョイの間くらいです。笑
デッキ内容
デッキ構築の方向性
こちらのリストですが、
ツールスクラッパーやあなぬけのひも、やまびこホーンが入っていない
サポートの多くが2枚ずつ入っており、種類が少ない
など、シンプルなリストになっています。
色々試した結果なぜこのようなリストになったのかについてが今回のメインテーマです。
パルキアが登場する以前、筆者はアルセウス裏工作をメインに使用していました。
アルセウス裏工作といえば、チェレンで耐久したり、ツツジで劣勢を捲ったり、ベルトで相手のVをワンパンしたり…と多種多様なカードを盤面に合わせて使い分ける対応力の高いデッキです。
そしてパルキアとデッキリストが何となく似通ってる感じがします(しますよね?)。
このことから、始めはパルキアも様々なカードを使い分けて戦うデッキだと思って構築していました。
ですが途中で気づきます。
「このデッキ、本質的にはアルセウス裏工作よりミュウに近いのでは…??」
パルキアの一番強い動きは、序盤にしっかりと展開し、相手のVmaxやVstarを高火力の速攻で殴り切ることです。
この点においてパルキアとミュウは構築の方向性が似ていると思いました。
そしてミュウといえば、初期こそ様々なカードが採用されていましたが、今ではサポートはボスとカミツレのみ、頂への雪道対策のバケッチャすら入らないことも多くなりました。
対策カードや小回りの効く構築より、自分の動きを押し通す構築。いわゆるフルパワー理論でパルキアを組むことに決めました。
採用カード解説
それではデッキリストの解説です。迷った部分のみ、細かく解説します!
デッキ構築において筆者が重視したことは、
・先攻なら1体、後攻なら2体のパルキアVを確実に場に出す
・ツツジを打たれても止まらない
この2点です。
前者に関しては、現代ポケカで最も大事な要素の一つです。現環境では先攻2ターン目から200以上のダメージが簡単に飛んでくるため、後攻時に1体しかアタッカーがいないとすぐに吹き飛んでそのまま負けてしまう可能性が高いです。そのため初動を重視しました。
後者に関しては、ツツジを打たれて勝てる試合を落とすことは避けたいと思い、自分の動きに関わらないカードは極力入れないようにしました。
◯インテレオン(裏工作):2
◯インテレオン(クイックシューター):1
インテレオン(クイックシューター)はミラーマッチで最強のカードです。そのため2枚採用にしたかったのですが、インテレオン(裏工作)を1枚にすることは出来ませんでした。もしインテレオン(クイックシューター)を2枚にするのであれば、インテレオン(裏工作)を1枚、ジメレオンを4枚にすると思います。
◯ハイパーボール:2
◯しんかのおこう:2
今回最も迷った枠。元々はハイパーボール1枚、しんかのおこう3枚、VIPパス無しで回していました。ですが、このデッキにおいては初手でパルキアVを場に出すことが最重要だと考え、パルキアVに繋がるハイパーボールを2枚に増やしました。中盤以降はしんかのおこうと役割が被るため、しんかのおこうを2枚に減らしました。
◯バトルVIPパス:1
個人的にはあまり多く入れたくないカードです。理由としては、初手で引けなかった際に、デッキに全く使えないカードが4枚ある = 56枚で戦わなければいけなくなるからです。
ミュウのように1ターン目からフュージョンシステムやトレッキングシューズでVIPパスを探しに行けたり、ハイパーボールやウッウロボで不要なVIPパスを捨てられればリスクリターンが見合っていると思いますが、パルキアはそうではありません。
このデッキにおけるVIPパスは、あくまでも初手でパルキアVに繋がるボールの7枚目としての役割です。
このデッキには初手でパルキアVを置けるカードが、パルキアVが4、クイックボールが4、ハイパーボールが2、そしてVIPパスが1の計11枚です。
初手の8枚(7枚+ドロー)でデッキに10枚入っているカードを引く確率は約79%、11枚だと約82%です(こちらのサイトを用いた単純計算です)。ゲッコウガの特性もありますし、後攻ならカイや博士からも繋がるので実際の確率は更に上がります。
自分の気持ちとして、8割を超えていて引かなかったら納得するなと思い、パルキアに繋がるボールの傘増しとして1枚採用しました。
要するに、初手でパルキアもしくは7枚あるボールのうちどれかを引ければ良く、それがVIPパスならラッキー!くらいの気持ちです。笑
後攻1ターン目でカイを引いた際にVIPパスを確実に使いたいなら、サイド落ちを考慮して2枚目の採用もありだと思います。
◯ともだちてちょう:1
無くても勝てる試合が多く抜くか迷いましたが、ハイパーボールを2枚に増やしたこと、また博士の研究を2枚採用したことで手札を切ることが増えたため採用しました。序盤に切ったツツジを戻すことが多かったです。
◯おおきなお守り:1
採用されていない場合も多いですが、ミラーでベンチのパルキアVを守るために採用。ツールジャマーとの選択枠で、ゼラオラなどにはジャマーの方が強いと思いますが、ミラーの方が多いと考えてこちらにしました。
◯博士の研究:2
博士とマリィを1枚ずつ採用する構築もよく見ます。今回は自分の動きを押し通すことを優先したため、より多く引ける博士を優先しました。
◯メロン:2
スターポータルからげっこうしゅりけんを使用した際にエネルギーがカツカツになることがあったため、多めの2枚採用。キバナではないのは一応初動になるためです。げっこうしゅりけんを使わない展開でも、常に盤面に攻撃できるパルキアを2体用意しやすくなり、序盤にやむなくスターポータルを切らざるを得ない展開にも対応しやすくなりました。
また、トレーニングコートを採用していないためエネルギー管理を楽にする役割もあります。
◯カイ:2
手札が増えないこともあり元々は不採用だったのですが、確実に次の動きに繋がることが出来る点、後攻1ターン目の展開に大きく貢献する点から2枚採用としました。
基本的には必要札+αを引くことができる博士の方が強いと思います。
序盤に博士を打つかカイを打つかの見極めですが、場に進化出来るメッソンがいれば博士(ジメレオンかそれに繋がるカードを引ければ良いため)、そうでなければカイというパターンが多いです。
◯シンオウ神殿:1
トレーニングコートとの選択枠。ミュウ対面で、相手のスタジアムをシンオウ神殿で張り返す→相手がシンオウ神殿を割るためにスタジアムを使う→雪道が通りやすくなる といった使い方が多かったです。もちろんクイックシューターを通すためにも必要です。
不採用カード解説(メイン?)
ここからは、デッキに入れるか迷ったものの惜しくも入らなかったカード達について解説していきます。
本記事のメインはここから…?
◯ツールスクラッパー、やまびこホーン
これらのカードを採用しなかったことについて語りたいから今回の記事を書いたと言っても過言ではありません。
これらのカードに共通することは「使えればとても強いが上手く使えない」「使って勝てた試合は使わなくても勝てた」ということです。
このようなカードの代表例として筆者が考えているのが、初期のアルセウス系統のデッキに入っていたガラルジグザグマです。
このカードの採用理由は、アルセウスのミラーマッチにおいて、ダブルターボエネルギーとこだわりベルトが付いたアルセウスVstarの打点が210点であり、HP220のアルセウスVを倒すために残りの10点をガラルジグザグマで補うためでした。
決まればめちゃくちゃ強いです。けどそんなに決まるか?それ以外のデッキに対して腐らないか?そしてそこまでする必要があるか?
多くのプレイヤーがそう思ったのかはわかりませんが、ガラルジグザグマは段々と抜けていきました。
パルキアにおけるツールスクラッパー、やまびこホーンについても同じだと思いました。
もちろん無いと勝てない試合やデッキもある。けど長い目で見るとこれらのカードの代わりにボールやサポートを入れた方が勝率は上がらないか?
更に言えば上手な人はやまびこホーンくらいケアしてくる…
メタカードよりも自分の動き。これらのカードは抜けていきました。
ハピナスミルタンクはより不利になっていますが、あったとて元々不利ですし、そんなに当たらないだろうと考えてあまり気にしませんでした。
…本当はシティ二日前のCLでハピナスミルタンクが好成績だったので震えてました。
◯あなぬけのひも
ハイパーボールが1枚の場合に採用候補でした。
ハイパーボールが1枚→切るカードが少ない→ともだちてちょうがいらない→ボスの司令の3枚目としてあなぬけのひもを採用 という考えからです。
デッキ60枚を繋げて考えることが大事だと思います。
◯ヒスイのヘビーボール
主にサイドに落ちたゲッコウガやマナフィを拾う目的。ミラーマッチでマナフィがサイドに落ちていると若干しんどいですが、そもそもピン刺しのカードがサイドに落ちる確率が10%、更にパルキアと対面してかつピン刺しがサイド落ちの場合の確率はより低いため割り切りました。
◯クロススイッチャー
自分の動きに関わらないカードを4枚入れるのはコンセプトに反するので不採用。2枚だけ採用するのも避けました。
◯ヒスイバスラオ
ボールで持って来れる、後攻でエネ無しで好きなポケモンを2体ベンチにおける、しかも非ルールというこのデッキに必要な要素を全て満たしていると言っても過言では無いカード。一時期入れていました。
ですが相手の先攻2ターン目にボスの司令からベンチのパルキアVが取られてしまうと、残されたバスラオがベンチを埋めてしまい、ゲッコウガやメッソンが出せなくなってしまいます。そのため不採用となりました。
終わりに
いかがだったでしょうか?長々と書きましたが、最も言いたいことは
「色々出来るより自分の動きを強くした方がいい場合もあるよ!!」
ってことです。
もちろんデッキリストに正解はありません。今の自分が考えたらきっと異なるリストになっていたと思います。
各々のプレイスタイルもありますし、実力によってリストも異なると思います。そもそも筆者自身の実力が怪しい。
この記事がそのまま役に立つことは少ないと思いますが、読んでいただいた方の何かの参考になれば嬉しいです!では!
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