天動説と地動説はどちらが正しい?

色々と勉強していると、今まで思っていたこと、昔勉強したことが突然覆ることがあります。それが勉強の醍醐味だと思うのです。今日はそんな話について。

歴史の中でも最も驚天動地な出来事の一つは、「地球を中心に天が回っていると思っていたら、実は地球が動いていた!」ということでしょう。当時はだれもが嘘だー、と言ったはずです。今では、天が地球を中心に回っていると言ったら、ぷぷっと笑われ屈辱的な扱いを受けるでしょう。度々「科学によって天動説は否定され、地動説が正しいことが証明された」という話を聞きます。

でも、本当にそうなのでしょうか?太陽は動いていなくて、地球はその周りをひたすらくるくる回っているのであって、太陽が地球の周りを回っているのは間違いなのでしょうか?

そうではなくて、僕には天動説、地動説はあくまでスタンスの違いに過ぎないように見ます。AさんとBさんが車にのってすれ違う時、Aさんから見ればBさんが動いているように見えるし、Bさんから見るとその逆に見える、そんな例と変わらないのではないか?

地動説の正しさを示す根拠として、太陽を中心に据えると惑星の動きを数式で表現できる、というものがあります。でも、星の動きが数式的にシンプルに捉えることができる、ということはあくまで人間の都合です。天体の動きが数式的に複雑になるからと言って地動説が「間違っている」とは言えないのではないでしょうか。こんな風に考えると、地動説と天動説どちらが正しいか、という問題は科学的には証明できない問題に見えてきます。(真剣に考えると「動くってどういうこと?」といった、どちらかというと哲学的な問題になってしまいます)

僕は物理学の専門家ではないので、もしかしたら間違っているかもしれないし、逆に専門家の間では当たり前すぎて、わざわざいうほどのことでもないかもしれません。でももし、天動説と地動説の正しさを証明することはできないのであれば、科学的な考えが誤解されている、ということのように思います。

科学がもたらす知見や知識が、一般的に誤解して捉えられてしまうことは実は頻繁に起こるように思います。僕も小学生、中学生の頃は、地動説が正しいと信じていたし、もし同級生に天動説を唱えるものがいたら馬鹿にしていたかもしれません。

科学は、異なる視点を持つ人の一方をサポートして、もう一方を否定するというものではない。自分とは異なる視点を持つ人に対して謙虚であることが大事ですね。

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