[丁寧に解説]私がアリだと思う長期投資におけるスポット購入戦略
私は、長期投資のオープンチャットを運営しており、そちらで、スポット購入の質問があり、記事に書いてみようと思いましたので、書いてみようと思います。
↓私が運営している長期投資のお部屋
はじめに
今回、質問された方は、毎月の積立投資をされており、それにプラスして、手元に一括投資用の資金がある方だったようです。
その一括投資資金を今より、株価が安いタイミングで、買いたいため、度のタイミングで買うべきかを迷われて、質問されたようでした。
私の基本的な長期投資戦略
全世界株式ファンドを毎月一定額購入する積立戦略を採用し、一度購入後は、相場や経済状況、株価の高い安いを気にせず、その資金が必要になるまで、保有し続けます。
これを、一般的にバイ・アンド・ホールド戦略と言います。
スポット投資とは
私自身は先ほど、積立投資戦略を採用していると記載しましたが、それとは別に、すでにまとまった資金がある場合に、その資金を積立資金に回すのではなく、一括で投資することを指します。
積立投資→毎月の給料の余剰分を投資に回す
スポット投資→ボーナス等の臨時的な投資資金を投資に回す。
スポット投資は、一括投資とも言い換えできます。
普段、私がする回答
スポット購入したいという意図だったようですが、スポット購入したいと思うということは、手元に今後積立予定のお金とは、別に投資に回しても良い手元資金があるということだと思います。
であれば、私なら、当面の間の積立金額を増やすか、今すぐ、スポット購入を実行します。
安いときに買いたいのなら、明確な戦略が必要です。
少しだけでいいから安いところで買いたいと思うぐらいなら、それは、長期投資で見れば、誤差の範疇ですから、気にせず、今すぐ、スポット購入するほうが良いと思います。
スポット投資に関する私の基本的な考え
私自身は、先ほど述べた長期投資戦略に基づき、相場、経済状況を気にせずに投資を行っています。
よって、ボーナス等の積立資金とは別の一時的な資金については、以下のいずれかを採用します。
①いますぐに、一括投資する。
②毎月の積立金額に上乗せする。
②だと、どこかで、維持的な資金を投資に回し終わった後、通常の積立金額に回す手間が発生しますから、よほど金額が多くない場合以外は、①で良いでしょう。
先ほど、書いたように長期投資戦略として、相場や経済状況、株価の高い安いを気にせず、毎月積立しているわけですから、スポット投資においても、同じ戦略を採用するだけのシンプルな考え方です。
手元に一括投資資金がある場合に考えられる投資方法
さて、これ以降は、これまでに記載した方法以外を含めて、どういったスポット投資戦略があるのかを考えていきます。
①いますぐ、一括投資に回す。
②暫くの間、毎月投資している積立金額を増額して、時期を分散して、投資する。
③なんとなく、安いと思うタイミングで、一括投資してみる
④明確なルールに基づいたスポット投資戦略
①いますぐ、一括投資に回す。
毎月の積立金額、すでに積み立てた合計金額と比べて、金額が少なければ、基本的には、この方法で良いと思います。
理論的には、より早くに投資に回したほうが、より高い損益を出せる可能性が高いため、理にかなっていたりもします。
②暫くの間、毎月投資している積立金額を増額して、時期を分散して、投資する。
毎月の積立金額、すでに積み立てた合計金額と比べても、スポット投資しようとしている金額が大きい場合は、この方法が良いでしょう。
いくつか例を書いてみます。
例１）毎月の投資金額：３万円、これまでの総投資額：100万円、スポット投資しようとしている金額が２０万円
→年間での投資金額が３６万円ですし、総投資額に対しても、そこまで多くないですから、基本的には一括投資でいいでしょう。
例２）毎月の投資金額：３万円、これまでの総投資額：100万円、スポット投資しようとしている金額が２００万円
→例１とスポット投資金額以外は同一です。
→これは私が思うスポット投資（一括投資）と積立投資（分割投資）の狭間の金額で、例を出してみました。
→このスポット投資金額以上だと、積立投資（分割投資）しようかどうかが私は、視野に入ってきます。
③なんとなく、安いと思うタイミングで、一括投資してみる
今回の質問者さんがやろうとしていたのは、このやり方です。
私的にはこの方法は一番、だめなやり方ですし、いつ投資しようかと迷ったり、検討する時間がもったいないです。
投資以外の趣味などの時間に回したほうが有意義だと考えます。
そして、今回、私が、より安いタイミングでスポット投資したいと考えた場合に、これなら、自身の時間の浪費も抑え、そして、誰でも同じようにできる戦略が、④です。
④明確なルールに基づいたスポット投資戦略
今回、この記事を書こうと思ったのは、この「明確なルールに基づいたスポット投資戦略」について、書きたかったためです。
なお、最初に申し上げておきますが、この戦略は、明確なルールゆえに、その条件がいつ来るかわかりません。
１年後に来るか、それとも１０年後になるかわかりませんから、それまで、投資せずに寝かしておくわけですから、機会的損失が大きいです。
あくまで、投資を趣味とする人の味付け程度として、大きな金額をこの戦略のために、寝かせておくことはオススメではありません。
さて、明確なスポット投資戦略の内容に入っていくことと、します。
冒頭に書いた質問者の方は、今よりも、より、安い株価になったタイミングで、一括投資したいと考えています。
その代表的でわかり易い例は、リーマンショックに代表する大暴落です。
株価が大暴落するということは、経済に大打撃があったため、起こることが多いため、起こらないに越したことはありません。
リーマンショックの際であれば、１年もしない間に、株価の最高値から、４８％以上、下落することとなります。
その後、２年程度で、下落前の株価まで、回復していきます。
この大きな下落時こそが、スポット投資をする絶好のタイミングだと考えます。
大きな下落は誰が見ても明らかですから、タイミングをつかみやすいです。
具体的な戦略としては、スポット投資したい金額を任意の数で分割して、N％下落するたびに、分割した金額ずつを投資に回すというものです。
例として、リーマンショックでは、４８％程度の下落ですから、１０％下落するたびに、５回に分割して、購入する例を考えます。
この場合、ー４０％までで、４回の購入ができて、５回目の購入はできず、その分は手元に残ることとなります。
このように、明確なルール化を行い、機械的に購入するようにします。
結論
今回、あえて、様々、書いてみましたが、基本的には、以下のいずれかで問題ないと思います。
①いますぐ、一括投資に回す。
②暫くの間、毎月投資している積立金額を増額して、時期を分散して、投資する。
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