◎債券関連知識〜基本編〜

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◎債券関連知識〜基本編〜


○そもそも、債券とは?


債券とは、一般的には、発行価格で発行元から購入し、満期まで保有した場合に、
毎年、発行時に決めれられた利率分の金額を受け取ることができます。

よって、満期まで保有すれば、購入時に払った金額分が返却されるため、毎年受け取った利率分が必ず利益となります。
なお、債券発行元が倒産した場合等には、利子の支払いは停止され、購入時に支払った金額は返却されませんので、そこは、株式と同様のリスクが存在します。

この受け取った利子をクーポンともよび、利率が0%であるゼロクーポン債等もありますが、利率、発行価格以外は、通常の債券の考え方と同様とも考えられますので、ここでは言及しません。

○新発債と既発債


まず、債券のことを考える際には、今後発行される債券とすでに発行済みの債券は、分けて考えたほうがいいです。

○新発債


債券の発行元から、発行直後に購入することを指します。
この場合、購入価格は、債券の発行価格と等しくなります。

○既発債


既に発行済の債券、すでに世の中に出回っている債券を指します。
これらを売買する際の価格は、債券の発行価格でされるわけではなく、金利、市場の状況により変化します。

通常は、
・新規発行の債券利回りが上昇 → 既発債債券の価格は下落
・新規発行の債券利回りが減少 → 既発債債券の価格は上昇

○既発債の債券価格の上昇、下落が意味するもの


・債券価格の下落がもたらすもの
→既存保有者:途中売却した場合の損益が減少。期待損益にマイナス。
→購入者:安く債券を購入できるため、期待損益にプラス。

・債券価格の上昇がもたらすもの
→既存保有者:途中売却した場合の損益が増加。期待損益にプラス。
→購入者:以前より高い価格で買うこととなるため、期待損益にマイナス。

○債券投資の最終損益の計算(満期まで保有)


新発債:発行価格*利率*保有期間
既発債:(発行価格ー購入価格)+ 発行価格*利率*保有期間
→この式でわかることは、債券は満期まで保有すれば、発行価格分が返却されるため、新発債であれば、利率分することになりますし、既発債も購入価格が発行価格より安く買えていれば、損失にはなりません。
よって、満期まで保有すれば、現在の既発債の債券価格が下がろうと上がろうと関係ないということとなります。

○債券投資の最終損益の計算(途中で売却)


新発債:(売却価格ー発行価格)+ 発行価格*利率*保有期間
既発債:(売却価格ー購入価格)+ 発行価格*利率*保有期間

Q.なぜ、既発債の売買価格は変動するの?


A.既発債の売買価格は、新発債の発行時利率によって変化します。
新発債の発行時利率より、利率が高い既発債があった場合、それを購入した場合、既発債のほうが多くの利子を受け取れるため、多くの損益が見込まれ、よって、多くの投資家が欲しがり、その既発債債券価格は、上昇します。
逆に、新発債の発行時利率より、利率が低い既発債があった場合、それを購入した場合、既発債のほうが少ない利率しか受け取れないため、その既発債を欲しがる人はいなくなり、よって、既発債債券価格を下げることで、購入してもらえるようにします。
このように、債券は、発行時の利率により、想定損益が決まるため、売買する債券価格を上げ下げすることにより、利率の高低による人気を調整しようとする市場原理が働くため、質問にある売買価格の変動が起こります。

以下、応用編
○デュレーション(残存期間)

#債券関連知識_基本編
#債券

最後に

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