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【未来の自分へ覚書】人間関係がうまくいかないときに読んで。

今、誰かとの関係がうまく行かなくて悩んでいるあなたへ。


どうしてもその人と付き合っていく必要がありますか?

他のどんな手段を講じてもその人と離れることは不可能ですか?

その人との関係を、どうしても良好なものに改善させたいですか?


ならば、読みすすめてください。

ここにはその解決策があります。



あなたは相手を尊重していますか?

あなたが疎ましく、またときに腹立たしく思うその相手に

あなたはどれだけ敬意を払っていますか?


他の人にはもっと優しくできるのに、厳しい物言いをしたり

他の人には自由にさせるのに、自分のこだわりを押し付けたり

他の人だったら気にもしないようなことなのに、いつまでも文句をいいつづけたりしていませんか?


もっと率直に言えば

他の人と比べてずいぶん多くの期待を、その人にかけていませんか?


あなたのその態度、姿勢はそのまま相手に反映されます。

たとえ相手がその瞬間を見たり聞いたりしていないとしても

にじみ出る「軽視」の態度は相手に不快感を与えます。


思い通りになる、と

軽んじられている、という空気を

人は敏感に察知します。


あなたは相手のことを、大切に思い、自由にさせていますか?

きちんと相手の気持ちを受け止めていますか?


尊重されなかった子供時代を思い出して

誰でも子供時代に

「自分の自由にさせてほしいのに・・・」

という思いをしたことがあるのではないでしょうか。


もちろんあとになって

「あれは危険を避けるための忠告だった」

ということもあるとは思いますが。


けれど記憶に残っているのは

「それはあなた(親や先生達)の都合なんじゃないの?」

という記憶ばかりではないでしょうか。


「早くしなさい」

「おとなしくしなさい」

「きちんとしなさい」


そういった言葉の端々に時々、

「私の親(教師)としての評価を汚さないでくれ」

という思いを感じてはいませんでしたか?


親(年配者)というのは、子(若輩者)を基本的に軽視しがちです。

自分のほうが長く生きてるし

自分のほうが賢いし

だからいついかなる時も「自分のほうが正しい」と。


(とはいえ同じように

若者も年長者を「頭が固い」とか「時代遅れ」と

軽視しているわけですが・・・。)


だから誰も彼もが相手に対してこう思うんです。


自分の言うことが常に正しいし

自分の言うとおりにすればいいのだ、と。


けれど、

「常に自分の主張が正しい」

というのは果たして本当なのでしょうか?


あなた自身が子供の頃に感じたように、


相手の一方的な主張に対して

「私のためを思うのなら、私のやりたいようにさせてほしい」

「それが私の幸せなのに」

「あなたは何もわかってない」

と思っている人は沢山いるはずです。



人間というのは自分でも知らないうちに

相手を自分の思う通りに動かそうとしています。


本当は自分の都合を通そうとしているだけなのに

「正しさ」を振りかざして

自分を正当化し相手を批判しているだけだったりします。


厄介なのは、誰もがそれを「自覚していない」ということ。

本気で「相手のため」「社会のため」なんて思っています。

自分がわがままを通そうとしているだなんて考えもしません。


で、ここで振り返ってほしいのです。

あなたも同じことを他人にしようとしているのではないですか?



「常識」のもつおかしさ

「そんなことはない。自分が言っているのは常識の範囲内だ」

そう思うこともあるでしょう。


ですが、相手があなたの思うように動かないのは

「相手がそうしたくないから」

にほかなりません。


そして

「相手がそうしたくない」のは

それなりの理由があるのです。あなたが気づいていないだけで。



「常識的に考えたら」

「普通は」

というのは魔法のような言葉です。

どんな理不尽も、これを使えば通せるような力を持っています。


体がボロボロになるまで働くのも

自分の心を押し殺して周りに同調するのも

絶対におかしい、と思うような方針に誰も異議を唱えないのも


常識的に考えたら

普通は

我慢するもの、そういうもの、みんな経験すること、諦めて受け入れること。

だと。


もちろん心は納得していませんから、

それが不調となって心身を蝕みます。


「どうしてそこまで?」

と思うような理不尽に耐え続ける人が沢山いるのはなぜでしょうか?



なぜなら日本人は特に、

みんなと同じであることが大事だから。


「右へならえ」ができる子が褒められる。

そんな教育が進んでいるせいか、みんなが並ぶ列から外れることにものすごく居心地の悪さを覚えます。


ですが、本来

「みんな同じ」であることは不自然なことです。


花壇に種を10粒植えたとしましょう。

芽吹くタイミングは同じでしょうか?


早い物もあれば、遅いものもあるでしょう。

芽すら出ないものもあるでしょう。


種1つ1つに違った結果が現れるのが普通なのです。


同じ花壇にいても、

日の当たり方や種の栄養、土の具合も違います。

種自体の差だけでなく、種を取り巻く環境の違いもあるのです。


ある種は「誰だって3日で芽を出せる」と言い、

ある種は「いや、水が十分に得られない自分は7日かかった」と言い、

またある種は「芽なんて出ない」と言うでしょう。


これらの意見のうち賛同する人が多いものだけが、

「常識」なのです。


でも、どれも真実です。

賛同者の数は関係ないでしょう。


人間に話を戻しましょう。

あなたと相手で共通しているのは

人間である

ということくらいかもしれません。


生まれた場所も、両親の性格も、友達になった人たちも

通った学校も、食べてきたもの、着てきた服、学びとった教訓、

関わってきた人たちも違います。


大事なことを教えてくれる人が近くにいたかどうかさえ

人によって違います。


私達の想像を遥かに超えるくらい、何もかも違います。


なのに、

たった1つの条件(常識)だけが正しい

だなんて、どうして言えるでしょうか?


もちろん常識が当てはまる人もいるでしょう。

でもそれはあくまでも、

「当てはまった人達の間だけで通じる常識」

でしかないのです。


となると、あなたが「当然のこと」として

相手に受け入れさせようとしていることは


果たして相手にとっても「真実」なのでしょうか?


誰だって、押し付けられるのは嫌

「そうすべきだ」「そうしない人間はおかしい」

と決めつけるその姿勢が、相手を頑なにしているかもしれません。


たとえ社会にとって、組織にとって、あなたにとって

どれほどそのほうが都合が良いとしても。


「では、どうしたらいいのか?」

「あの人の好きにやらせたら大変なことになってしまう!」

そう思うかもしれません。


必要なのは、

「相手を変えたいと思う側が、伝え方・態度・姿勢を工夫する」

しかないのです。


たとえあなたの言うことがが

どれだけ正当で、論理的で、常識的な主張だとしても。


受け入れてもらうためには、主張する側が配慮する必要があります。



・言葉の使い方

・相手が動こうと思うような環境の設置

・報酬や励まし

・人としての尊重、敬意


そういったものがなければ、相手はあなたの思うように動いてはくれません。


「そんな面倒なこと、やってられない!」

と思いますか?


ではここでまた最初の質問をもう一度お尋ねします。



どうしてもその人と付き合っていく必要がありますか?

他のどんな手段を講じてもその人と離れることは不可能ですか?

その人との関係を、どうしても良好なものに改善させたいですか?



これらの質問の答えがNoならば、

あなたが相手との関係に労力をかける価値はありません。


一刻も早く、お互いのために距離を取るべきです。

いつか相手が折れ、あなたに傾倒することを期待してもムダなこと。

そしておそらく、あなたも相手の主張を受け入れるのは難しいでしょう。


ですがあなたにとってこれらの質問の答えがyesなら、

学び、努力し、工夫し、ときには忍耐するといった

代償を払う必要があります。


もちろん簡単なことではありません。

時間も労力もかかるでしょう。


しかしその代償と引き換えに、

これまでとは想像もつかないような素晴らしい関係性を

あなたは手に入れることができるでしょう。


「この人とまさかこんなに幸福な関係を作ることができるとは!」

と驚くと同時に、胸いっぱいの充足感を得ることができるでしょう。


今まで憎悪や軽蔑の対象でしかなかった相手が、

あなたの意見を尊重し、

あなたを信頼し、

あなたを「かけがえのない存在」として認めます。


そして同じようにあなたも

相手に対して同じかそれ以上の親しみを持って

愛情深く接するようになるのです。



一番の驚きは

好きとも嫌いとも思わなかった他の人たちよりもずっと、

その人との関係が深く強いものになる

ということでしょう。



何より、こうした経験が増えれば増えるほど、

あなたは他の人との関係も改善していくことができるのです。



さて。

説教じみた話はここまで。


最後に

2度にわたってお尋ねした質問をもう一度。


どうしてもその人と付き合っていく必要がありますか?

他のどんな手段を講じてもその人と離れることは不可能ですか?

その人との関係を、どうしても良好なものに改善させたいですか?


もしすべての質問にyesなら、もう何をすべきか答えは決まっているはず。


あなたとその人の関係が、

素晴らしいものになることを祈っています。


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