僕の仕事『作業療法』について

こんにちは。クライエントの未来をともに創造するリハビリクリエーター、クライエントの人生に寄り添い応援する人生の伴走家、作業療法士 またま むねひこです。

今日は僕らの仕事である”作業療法士”と”生きがい”の繋がりについて話したいと思います。

そもそも僕らがどうして”生きがい”を探求しているのか?それは、呼吸をするようにクライエントの”生きがい”について考えているからです。

ここで”作業療法”について、簡単に説明をします。”作業療法”はリハビリテーションの仕事の一つで、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
(リハビリテーション専門職は3つありまして、クライエントの生活、人生におけるできるようになりたいことを支援する”作業療法士”、フィジカルや歩行を支援する”理学療法士”、食事や会話を支援する”言語聴覚士”がいます。ざっくりなので、詳細を知りたい方はそれぞれ協会がありますので、こちらをご覧下さい。)

▶︎日本作業療法士協会
https://www.jaot.or.jp

▶︎日本理学療法士協会
http://www.japanpt.or.jp

▶︎日本言語聴覚士協会
https://www.japanslht.or.jp

作業療法士は同業者からも何をする職種なのか知られていないことが多いです。つまり、リハビリテーション業界でも認知度はあるものの理解度が低い専門職ということです。

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作業療法って何?
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“作業療法”っていうのは、どうも言語化しにくいようです。そこで、僕なりの言語化をしてみようと思います。

僕は、リハジョイント大分で訪問リハビリの仕事をしています。毎日、車を走らせクライエントの住まいや課題のある現場に足を運び、アプローチをします。打ち手は様々です。打ち手が様々であることは、クライエントの生い立ちが同じでないから…。そう、僕らはクライエントの生い立ちから情報収集をします。大袈裟だと言われますが、これまでもずっとやってきました。

クライエントの情報収集における文脈の長さは職種によって様々です。僕ら作業療法士は、クライエントの思い描く未来に向けて、より良い状態(well being)へと導くことを専門としていますので、クライエントのこれまでを知り、これから先を創造する必要があります。そのような作業を行うことで、クライエントの文化的側面を知り、価値観を共有することができるのです。

そして、「打ち手は様々…」というところに言語化できない課題があるように思います。しかし、これこそが作業療法の専門性だと思っています。

できることは「クライエントをより良い状態(well being)へ導くこと」
やることは「クライエントの文脈を捉えた上でより良い状態となるようなこと」つまり、決まっていない。

これが”作業療法”なのだと思います。

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僕の考える一つのフェーズ
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僕は最近、作業療法について独自のフェーズを見つけました。僕なりの解釈なので共感して下さる方がいれば嬉しいです。

作業療法の現場では、クライエントに焦点を当て、今後の生活をともに創造(creative)し、打ち手を考え、アプローチします。そのようなことをしていると、新たなフェーズが見えてきました。

それは「モノづくり」

そのフェーズで作業療法を整理すると、

①クライエントに焦点を当て、今後の生活をともに創造(creative)し=人生(作品)のイメージ
②打ち手を考え=計画
③アプローチしている=つくる

いかがでしょうか?クライエントの人生に対し”モノづくり”と表現するのはやや乱暴な気もしますが、あくまでフェーズです。

なので、僕はいつもクライエントと一緒に「モノづくり」をしている感覚になります。

そして、この「モノづくり」こそがクライエントの”生きがい”に繋がるんです。


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“人生”という「モノづくり」=生きがい?
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話をグイッと戻すと、クライエントの人生=「モノづくり」と表現しましたが、それこそが、”生きがい”に繋がります。

クライエントの人生において、前向きな部分もあれば、後ろ向きな部分もあります。僕ら作業療法士は双方に目を向けます。

前向きな部分はもっと成長できるように、後ろ向きな部分は前を向けるようなサポートをします。つまりは『全てが前を向くようなサポート』をすることになります。それが”生きがい”になると考えています。

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“人生”という「モノづくり」に必要なモノ
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新しいフェーズは「モノづくり」であると言いました。

“人生”という「モノづくり」に必要なモノ、それは「創造力」「協働力」に尽きると思います。

『作業療法士が使う10の技能』という秘伝の書のようなものがあるのですが、そこに記載されています。クライエントの考える未来の解像度を高め”生きがい”に繋げるためにも「創造力」「協働力」は必要になります。

具体的に…この先は次回のオンラインサロン記事に掲載します。


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