完全に負けた話

僕は高校2年の時からひきこもり学校に行かなくなった。
この間僕はネットでお笑い芸人のネタをたくさん見ていた。
お笑いに救われたと言っても過言ではない。

だから自然と「お笑い芸人になってみたい」と思うのも不思議ではない。
特に漫才師やコント師のようにネタをする人になってみたかった。
ピン芸人ではなくコンビとして。またはトリオとして。

だが人間関係も大きな原因の一つとして引きこもった僕にとって、お笑いの世界の密な?人間関係の世界に自分が飛び込めるはずもないと思い結局大学に進学し、そのまま就職しお笑い芸人になることはなかった。

今年で僕は29になるが今もお笑い、特にネタを見ることは大好きだし、
漫才師さんが舞台袖から客席に向かって歩いていくす姿はこの世の何よりもかっこいいと思っている。

お笑い芸人になる夢は諦めたと思っていた。
それを諦めるためにアマチュアながらR−1グランプリやキングオブコントに参加して一回戦敗退という現実を知ってきた。

でもだ。
ここ最近仲の良かったお笑い仲間の友達がアマチュアでも立てるネタライブに相方を作って参加しそのライブで一位を獲得したのだ。

無茶苦茶羨ましかった。
無茶苦茶嫉妬した。
無茶苦茶悔しかった。
無茶苦茶泣きそうになった。

そして、完全に負けたと思った。

その友達はいつも何かやりたいことがあれば自分から行動を起こし自分がやりたいと思うことのほとんどを現実に形にしてきた人だ。
だからお笑いに関してもいつかなんかするんじゃないかと思っていたら実際にやってのけた。

お笑い仲間の集まりをネットで見つけ、そこのオフ会に単身で乗り込み、
そこで相方を見つけ、さらにライブのためのネタをたくさんかき、そしてついにライブで優勝。
カッコ良すぎる。
なんだこのサクセスストーリーは。


俺のやりたいなって思うことをほぼ全部彼はやり終えている。
負けた。完全に負けた。
勝ち負けじゃないだって?いやこれはもう負けたんだよ。

俺はこれから彼がやったことを後追いのように1つ1つ経験していければいいな。
何、俺にはまだ「これから楽しめる」という特典が用意されているじゃないか。
そしてこれから楽しめるに誠意いっぱいフォーカスを当てると大切なものだけが残ってくるのは、彼じゃない俺の人生が教えてくれた教訓だ。

今日も皆様の1日がよき日となりますように。

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