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イキダネ!釜石!2017(イキダネvol.13)

#新たな旅ができる日のために

《こちらは2017年3月に開催した旅に関するfacebook投稿をリライトしたものです》

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馬との暮らしは、やさしい暮らし


釜石市橋野町で、南部曲がり屋の古民家をリノベーションし、馬と共に暮らす生活文化の再生、ホースセラピーやエコツーリズムなどに取り組んでいる「三陸駒舎」の黍原豊さん。2015年には、私たちも古民家の改修を少しだけお手伝いさせていただきました。

今回は、新しく生まれ変わった古民家「まがりや」と黍原さんご家族、そしてそこで一緒に暮らす馬たちに会いに行ってきました。1年半ぶりに訪れるまがりやは、内装も素敵にリノベーションされつつ、元々の古民家のあたたかい雰囲気も残って、まったり落ち着く空間になっていました。思わずそのままごろ寝したくなってしまう程。。。

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そして、母屋と連続する馬屋の中も整備され、この地に根付いていた、「人と馬が共に暮す」生活のかたちをよく感じることができます。荷物を置いて馬場に出たら、「アサツキ」と「ピーナッツ」の2頭の道産子にご挨拶し、リラクゼーション乗馬を体験。

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乗馬は初めて!というメンバーもいて、ドキドキしながら背中に乗っていきます。馬が歩き出すと、思わず手綱を持つ手がこわばってしまいますが、馬はとても賢く、乗っている人間の緊張などの状態もよく分かるのだそう。「体をリラックスさせて、馬の歩くリズムに合わせてみましょう」と黍原さんからのアドバイスを受け、背筋を伸ばし、体重をしっかり中心に据えると、びっくりするくらいお馬も走りやすそうにしているのが分かります。

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そして、そのポジションは人間にとっても、余分な体の力を抜いて、リラックスできる姿勢なんだそうです。

次のステップでは、馬に乗りながら体をストレッチしていきますが、馬が歩くリズムと合わせて、これがすごく気持ちいい!

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乗り終わった後には、首や肩が少し軽くなった感じがして、普段ずいぶん余計な力が入ってるのだと気が付きます。セラピーの王様と呼ばれる馬の背で、心も体も健やかになる時間でした。

全員が乗り終わったころには、すっかり日も暮れて夕食タイム。

夕食には、橋野高炉跡のそばで「峠の茶屋」を営まれている山のおかあさん、小笠原静子さんをお招きして、静子さん特製の料理をいただきました。唐揚げ、煮しめ、青菜の炒め、自家製のお漬物など、テーブルの上には、素材を大切にした、やさしい味付けの料理の数々。普段、食生活も乱れがちだったりするなかで、この上なく幸せなひと時です。

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ゆったりと流れるまがりやの時間はとても優しく、心地よく、黍原さんご家族に、静子さん、そして三陸駒舎にボランティアで来られている方々も交え、まがりやの夜は楽しく更けていきました。

◎一般社団法人 三陸駒舎

翌日は、2チームに分かれ、釜石の「鉄人」に会いに行くプログラム「MEETUP KAMAISHI 2017」の海と山、それぞれの体験に参加してきましたのでそれぞれの様子をご紹介します!

MEETUP KAMAISHI 2017

①わかめ漁師・久保宣利に弟子入りプログラム


皆さん、わかめの全貌って見たことはありますか?
身近なようで、意外と知らなかった海藻「わかめ」。雲一つない最高のお天気の中、釜石・両石漁港にて、わかめ漁師の久保宣利さんに1日体験弟子入りをしてきました。

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久保さんが収穫したわかめを、船から陸に上げる作業から始まり、わかめを茹で、冷やし、塩漬けにする、一連の流れを繰り返していきます。

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想像以上に大きく長いわかめにびっくりしつつ、茶色がかったわかめを熱湯に入れると、もう瞬く間に鮮やかな緑に変わるんです。

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この瞬間は、大人も子供も関係なく「すごい!!」と歓声が。そして、めかぶ(岩などにくっつく、根元に近い部分なんですよ)を専用の「めかぶカッター」でそぎ落とす作業が快感で、思わず夢中になってしまいました。

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作業が終わって、心地よい疲労感の中いただく昼食は、イクラもアワビもたっぷり入った、久保さん自家製のめかぶ丼と、疲れた体に染み渡るような豚汁!

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あまりの美味しさに感動しつつ、久保さんからは、漁師をはじめられてからこれまでのこと、天候や漁場の状態と常に向き合う日々のこと、そして漁師というお仕事のやりがい、楽しさなど、沢山のお話を聞かせていただきました。
きらきらと輝く海、気さくな久保さんとご家族をはじめ、出会った釜石の皆さんから、たくさんのパワーをいただいた旅になりました。

◎MEETUP KAMAISHI 2017(三陸ひとつなぎ自然学校)イベントレポートの記事
https://www.facebook.com/events/372671833118636/permalink/402788253440327/


②味噌造り体験&発酵食ランチ


もうひとつのチームは、メンバー念願の味噌づくりにチャレンジしてきました!

教えていただくのは、地元をはじめ、たくさんのファンを持つ醸造元、藤勇醸造株式会社の専務取締役で「みそソムリエ」の資格も持つ、小山和宏さん。

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はじめに発酵とお味噌の基礎知識から始まり、味噌造りの手順へ。身近な食材なのに意外と知らないことが多く、勉強になります。そして、今回仕込むのは、米糀の辛口みそ(赤)。小山さんからは、段取りと清潔さが大事ですよ!とレクチャーを受け、一同気を引き締めつつ、楽しく賑やかに挑戦スタート。

蒸した豆をマッシャーでつぶし、米麹と混ぜ合わせ、玉にしていく作業、そして空気を入れないように、樽に詰めていく工程まで、なんとか無事に終えることができました。

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小山さんのアドバイスを受けながら、参加者の方々(お子様連れが多い!)と皆でわいわいと取り組む作業は、とても楽しいひととき。味噌は3月に仕込み、ひと夏を越してからぐんと成熟していくとのことで、仕上りが今から本当に楽しみです。

その後は、郷土料理研究会の釜石のおかあさんたちによるお手製ランチをいただきました。

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藤勇醸造のしょうゆ糀や塩糀を使ったポテトサラダ、鶏肉、しそ巻き味噌おにぎりに、郷土料理で各ご家庭にそれぞれの味がある”しゃべこと汁”など、たくさんのお料理に舌鼓。

美味しいという言葉では足りないのですが、本当に美味しく頂きました。天皇皇后も召し上がられたという「十割糀みそケーキ」も絶品!たくさんの地域の味、素敵な方々に出会う旅となりました。

このお味噌が育った頃に、今度は釜石の食材でお味噌汁づくりしたい!

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◎MEETUP KAMAISHI 2017(三陸ひとつなぎ自然学校)イベントレポートの記事https://www.facebook.com/events/372671833118636/permalink/402786763440476/


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ー イキダネ!プロジェクトとは ー

「地域の魅力はヒトにあり」地域のヒトにフォーカスし、地域のいいコトモノを伝えるツアー。ヒトとの交流を通してコアなファンをつくることでまた来たくなる。地域との継続的なコミュニケーションを図ります。


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