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Null Cafe Vol.01 レポート

壱岐島では誰もが⾃分らしく幸せな⼈⽣を実現できる社会の創出を目指しています。
その壱岐島で島内外の方々が思い思いのテーマを掲げてカフェを開設するイベント「Null Café」が開催されました。
今回、IKI IKI Collective(通称:イキコレ)では「自分らしく、好きを探求しながら、島の未来をつくる皆さん」に共感し、Null Caféを取材しました。

この記事では Null Café で行われたイベントの一部をご紹介していきます。

西南学院大学カフェ@クロスポート武生水の様子

そもそもNull Cafeとは?

Null Caféとは、壱岐市において、エンゲージメント市民(壱岐に住んでいないが壱岐を愛している人)や市民が思い思いのテーマを掲げてカフェを開設するイベントです。
テーマに共感する人びとが集まることで、様々な人生の選択肢を知り、「自分のしあわせ」を見つけ、「しあわせの連鎖」をつくることを目指しています。
つまり、Null Caféはワクワクを分かち合う「お立ち台」であり、自分なりの「幸せを体験する場」です。

Null Cafe  Vol.01
日時:2023年8月26日(土)、27日(日)
場所:クロスポート武生水、壱岐アイランドハブ、松永安左エ門記念館

Null Cafeとは、ワクワクを分かち合う「お立ち台」
しあわせの連鎖をつくる
多様なしあわせのショーケースをつくる
新しいウェルビーイングなライフスタイルを生み出す。

1,西南学院大学café~拓け、君の可能性~

西南学院大学生が、主に高校生向けのイベントとして、自分の「好き」を見つける場所を提供するという企画、題して「拓け、君の可能性」を開催しました。

国際NGOハビタットの学生支部LiBON設立理由や活動内容の紹介

国際協力や、外国人の受け入れ問題、貧困住居問題といったボランティアのテーマ別に発表がありました。ボランティアをテーマに活動するグループは、貧困住居問題に取り組み、居場所のない子どもたちのために土日や長期休みの際に子どもたちと共に生活をする活動をしていると発表を行いました。

離島の海ごみ問題に取り組む方法をディスカッションする参加者

イベントでは参加者同士がディスカッションする時間も設けられていました。「壱岐市と私と外国人」というテーマで発表したグループでは、壱岐市において外国人労働者を受け入れるべきか、また受け入れた場合に問題になりそうなことについて各チームで話し合いました。4チームすべて受け入れるべきとの意見で、価値観の違いについて島民が事前に知識を持っていないと問題が起こるのでは?という懸念点も挙げられました。

自分自身の考えや興味に向き合う時間となり、各チームの議論も盛り上がっていました。

2,~地元を離れても壱岐に貢献したい~下条さんの発表

西南学院大学caféの発表者の中には壱岐出身の学生、下条夏美さんがいました。両親が壱岐出身で、小学5年生まで壱岐に住んでいたそうです。

壱岐の食文化に見るテロワールについて発表

現在、福岡に暮らしている下條さんの発表のテーマは「壱岐の食文化に見るテロワール」です。テロワールとは「土地の個性」という意味のフランス語でワインの産地などを表現するときに使われる言葉だそうです。フランスの食文化が壱岐の食文化に、「土地ならでは」という点で通じるものがあるという、独自の観点での発表でした。

また下条さんは壱岐の食べ物が美味しくて忘れられないそう。「特に野菜そのもののおいしさや、ところてんやひきとおしがお気に入りで壱岐でしか食べられないものです」と、壱岐を出たからこそ分かったという食の魅力について語りました。将来的には壱岐に戻り、壱岐ならではの食材や食文化を後世に残していく活動ができたら、と力強く発表しました。

発表する壱岐出身の下条さん@IKI ISLAND HUB

下条さんは、大学ではNull Caféには関わりのない分野だったが「壱岐での活動」と聞いて学長に直談判して発表に加わってくれました。
※下条さんは#イキコレPeopleでもご紹介させていただきます。

3,光行さんのアバターロボットcafé

パーソナルロボットTemiを通して遠隔で施設見学する様子

AIアシスタント機能を持ったパーソナルロボットtemiを壱岐出身で電力の鬼と呼ばれ、日本の近代化、経済的な発展の立役者の一人である松永安左エ門の記念館に持ち込み、temiを通して見学をするチャレンジが行われました。

当日は東京や壱岐島内の別のエリアにtemiを通してオンラインで繋ぎ、ガイドさんが館内を案内しました。館内の展示配置を学習しているtemiは、ガイドさんの後について移動し、説明に合わせて展示品を画面に投影していました。館内ガイドを務めた芦辺町在住の横山重子さんは「ロボットに話しているような不思議な感覚で、緊張したけど何とかできました」と話してくれました。

安左衛門が32歳のときに株で無一文になったが考え方をあたらめて立ち上がった姿に
感銘を受けたというガイドの横山さん

「temiを通して、島内外からオンラインでつながり、壱岐を知り、興味を持ち、関係人口作りのきっかけができれば」と発案者の光行恵司さんは話します。
また壱岐に住む人にとっては、世界最新のアバターロボットに触れる機会を通して、若者に未来を創造する一員であると感じ行動するきっかけになってほしいという想いがあるそうです。

Temiを通してオンライン参加者と会話する光行さん

光行さんは、ビジネスパーソンを対象としたキャリア講座「丸の内プラチナ大学」の授業「逆参勤交代コース」のプログラムで壱岐へ来たことがきっかけで、「地方創生」という観点で、壱岐に関わり続けています。

*光行さんについては#イキコレPeopleでもご紹介させていただきます。

Null Cafe Vol.02 ~9月16・17日開催!

次回、9月16,17日のNull Cafeは、合計9つのCafeが開催されます。
雑誌hanakoの杉江編集長と、写真家の平野太呂さんが壱岐で撮影した写真をもとにZINE(ミニブック)を作るワークショップとトークショーや、電通九州さんとのIKITONEカフェでは、壱岐の豊かな自然・食材・文化ととにかく至る所が「美しい」壱岐、その色を抽出して、壱岐の色見本帖をつくるワークショップを行います。
また、エンゲージメントパートナーでもある株式会社日本旅行の協力のもと、都内の私立中高一貫校である豊島岡女子学園の生徒が壱岐市の課題探究に取り組んだ成果をAcademicDayで発表します。壱岐テレワークセンターでパブリックビューイングを開催します。

出入り自由で気軽に参加できます。Null Cafeを通して、島内外の皆さんが繋がり共に壱岐での暮らしを創っていければ嬉しいです。
是非お立ち寄りください。

※hanakoカフェ、IKITONEカフェのワークショップは人数制限があります。先着順となります。

Null Cafe Vol.02


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