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チョコレートリリー寮の少年たち

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自己満足で書いているお話です。チョコレートリリー寮に住んでいる少年たちの、とうといまいにち。 ご飯を美味しそうにたべます。 (少年たちがいちゃいちゃします、要注意)
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#改稿

Happy birthday!(改稿)【チョコレートリリー寮の少年たち】

Happy birthday!(改稿)【チョコレートリリー寮の少年たち】

きょうはいよいよ、僕の誕生日パーティーが邸宅で催される。楽しみで気持ちが高ぶり、なんだか上手く寝付けなくて、うとうととしているうちにあさをむかえてしまった。洗面台で身支度を整え、式典用ローブに着替てから、鏡台に座る。じっと自分の顔を見つめる。ひとつ歳をとったけれど、昨日の僕と全く同じ僕が写っている。
誕生日って、ふしぎだ。
ふわふわな髪を、ファルリテに借りていたコテでくるくるにする。全然うまくでき

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ミルヒシュトラーセ家の手作りアフタヌーンティー【チョコレートリリー寮の少年たち】改稿版

ミルヒシュトラーセ家の手作りアフタヌーンティー【チョコレートリリー寮の少年たち】改稿版

「……エーリク、おはようございます。起きてください、」
僕は柔らかなボーイソプラノで覚醒を促された。小さな手が背中を摩る。ロロだ。僕より先にロロが起きるなんて、珍しい。
「ん……あ、朝か、ロロ……おはよう」
その時ロロの松ぼっくりのかたちの時計が鳴り出した。優しい、アマリリスの旋律に合わせて体をゆらゆらさせていたけどあきてしまったのか、そっとアラームを止めた。ゆるゆるあるいて僕のベッドに腰掛け、そ

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