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プラバンからレジンが剥がれる事件

昨年の8月にツイートした『プラバンからレジンが剥がれる事件』は半年経過した今現在も時々いいねやRTされることがあり、多くの方から反響をいただきました!

こちらが元ツイート↓

こいつぁ人生初のバズったツイートですね(笑)

そんなわけで、プラバンからレジンが剥がれてしまう現象で悩むハンドメイダーさんに向けてこのツイートがこのままネットの海に埋れてしまうのも勿体ないので全文をこちらに残しておこうと思いました💡

以下はツイートに添付した画像の中の文面の引用となります。

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私はプラバンを焼いた後、UVレジンで両面を加工してパーツを製作しています。

以前までは別のメーカーのレジン液を使用していましたが、硬化速度が速く、黄変しにくいと評判の高いパジコさんが販売している『星の雫』のハードタイプに変更しました。

使用してみると、確かに硬化速度は速いしつるつるピカピカでとても綺麗に仕上がりました。しかし、数時間後に見てみるとプラバンとレジンの隙間に空気が入っており、カッターの刃で少し押すだけでペリッと剥がれてしまいました。
これまで何百個という数のパーツを同じ方法で製作してきましたが、プラバンからレジンが剥がれてしまうトラブルは今回が初めてでした。

これは恐らくレジン液が古いかたまたま粗悪なロットだったのだろうと思い、購入した店舗に問い合わせるとすぐに新しい物を送ってくれました。
今度こそと気を取り直し新しく届いた星の雫を使用しましたが、結果は同じでした。
そこで、星の雫の特性上プラバンから剥がれてしまうのではないかと考え、販売元のパジコさんに直接問い合わせてみました。

プラバンはどんなものを使用しているか、何で着色しているか等のヒアリング後にいただいた回答は、

①「そもそも『スチロール系のプラ板』と『アクリル系のレジン』は樹脂同士の接着としては相性がいいものではない。」

②「当社のUV-LEDレジン『星の雫ハード』は急速に硬化することができる反面、硬化の性質上、収縮率が約6%である。」

③「他社のレジンと異なり、星の雫ハードはしっかりと硬化することで、レジンのベタつきがなくなるため、接地面の接着が弱くなりがちである」

これらの特性から星の雫ハードタイプのみの使用ではプラバンからレジンが剥がれる問題を解決できないとのことで、パジコさんからご提案いただいたのが『星の雫グミータイプ』を併用するということでした。
グミータイプの方が硬化しても弾力性があるため、プラ板から剥がれにくい可能性があるとのことでした。

すぐにパジコさんから星の雫のグミータイプが送られてきて実験した結果……ビンゴでした!
プラバンの表面に2〜3回グミータイプを塗って硬化し、最後の仕上げでハードタイプを使う。この方法でプラバンからレジンが剥がれる問題を解決することができました。

また、補足で教えていただいたのですが、ガラスボールにレジンで封入する際、ハードタイプだと収縮の問題で、液体の中に空気が入りやすいのですが、グミータイプを使うことでこの問題をかなり減少することができるそうです。

今回パジコさんをはじめ色々な作家さんにご相談したところ、同じ現象でお困りの作家さんが意外と多くいるとわかったので情報共有になればと思い長々と記しました。
また、真摯にご対応くださったパジコさんにとても感謝です。今のところグミータイプの詰め替え大容量タイプの販売はないそうなのですが、みなさんの要望が多ければ販売されるかも??
プラバン作家さんぜひお試しを!
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あれから半年が経ち、その間も試行錯誤は続きました。
今は他社のレジン液と星の雫を組み合わせて使って加工しています💡

要はプラバンの表面の一層目に使用するレジン液は「硬化速度が遅いもの」で透明度が高く黄変しないクオリティを持っているというのが私の求める条件です。

プラバン作りをする際のヒントになればいいなと思います😊

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