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高額賠償への備え(自転車事故編 その1)

高額賠償への備え(自転車事故編 その1)

 自動車に乗る際、自動車保険に入らない人はまずいません。自分が注意していても、事故により相手への賠償、自分のケガ、車の損害が高額になる可能性があるので、これに備えるのが目的です。

 それでは日常生活において他人のからだや持ち物を傷つけてしまう「賠償事故」について、考えたことはありますか?

 自転車による高額賠償事故はご存じかもしれません。11歳の男子小学生が自転車で帰宅途中に歩行中の 62歳女性と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折の重傷を負い意識不明となった事故で、小学生の親に9,500万円の賠償が命じられました。(2013年 神戸地裁)

 また、男子高校生が車道を斜め横断し、対向車線を走ってきた自転車と衝突。24歳男性会社員には重大な後遺障害が残り、9,266万円の賠償が命じられました。(2008年 東京地裁)

自転車事故による高額な賠償事故が相次ぎ、「自転車保険」の加入を義務化する自治体が増えました。47都道府県のうち「義務」が32、「努力義務」が10であることは、自転車事故による賠償への備えが重要である証です。(*1)

*1国土交通省HPからhttps://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html

それでは42の都道府県が加入を義務、努力義務としている自転車保険とはどのようなものか、次回ご説明します。

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