シェアハウス

若い頃、一年中ラフティングをしたいと言う理由で、日本のシーズンが終わるとニュージーランドとオーストラリアに行った。ニュージーランドは南島のQueenstownに4ヶ月半、オーストラリアではCoffs harborに3ヶ月、Cairnsに2年と少し住んだ。QueentownとCairnsでは何軒かのシェアハウスでKiwiやAussieと一緒に生活した。

シェアハウスの良いところは
①家賃が安さ。
Queentownでは同じ会社で働くKiwiのカップルと一緒に住んでいたが1ヶ月光熱費込みで一週間90ドル(当時のレートで日本円にすると4000-4500円)だったので1ヶ月でも2万円ちょっと、Cairnsでは数軒のシェアハウスにいたが、やはり週80-100ドル(日本円5-6000円)くらいだった。一時期日本人の友人のシェアハウスのリビングに住んでいた頃は一週間20ドルだったので殆どタダみたいな値段で住まわせてもらっていた。

②英語が覚えられる。
Cairnsで一番長く住んだシェアハウスは3 bed roomsの一軒家で二人のAussieと住んでいた。当時僕は23歳でシェアメイトのMattとAshlyも20代だったが、シェアハウスがStreetの一番奥にあり、そこのブロックの住民しか入ってこなかったことから、リバーガイド仲間の溜まり場になっていた。そんなこともあり、当然英語での会話が多く、この時僕の英語力は一気に上った。Mattはホテルで働きスペイン語を勉強していたので、英語を勉強中の僕にもゆっくり話をしてくれた。テレビを見ていてもあれについてどう思う?なんて質問してきてかなり僕の英語脳を鍛えてくれた。一方のAshはAussieと会話するのと同じスピードで会話してくるので、リスニングはかなり鍛えられた。
余談だがガイド仲間とは毎週水曜日に街のBarに飲みに行くのが通例だった。と言うのも街のアウトドアガイド向けのHappy hourがあり確か10ドルで1時間飲み放題だったと記憶しているが、その前に僕らのシェアハウスで飲んでから繰り出すと言うのが恒例になっていた。基本的にAussieの友人たちと屯していたので、文法がめちゃくちゃでも英語でコミュニケーションとることを一番鍛えてもらった時期だった。

③地元民の生活様式を学べる
学べると言うと大袈裟だが、一緒に暮らさないと彼らの普段の生活を知ることはできない。そう言う意味で言うとMattとAshと生活して驚くことがいくつかあった。一つは食器を洗剤で洗った後、洗剤を流さないこと。うちのシャアハウスでは家にある食器を全部使い切り最後の食器を使った人が皿を洗うと言うのが3人の中での暗黙のルールだった。僕は子供の頃から食器洗いの手伝いを家出していたので皿洗いはお手の物なのだが、二人が洗うところを見ていると泡だらけの皿をそのまま乾かしていた。かなり衝撃的だったし、体に悪いだろうと思ったが、せっかく洗ってくれていたので、そのまま何も言わなかった。あれから20年以上経ってまだ生きてるのでそんなに害はないのかもしれないが、日本人にはかなり抵抗があることだと思う。

④マンゴー食べ放題
かなり限定的な話だが、MattとAshと住んでいたシェアハウスは広い庭があり、マンゴーの木が2本生えていた。時期になるとマンゴーがたわわになり、食べ放題だった。この時期、まな板は常に黄色かった。

おじさんガイドたちと

ワーホリでNZやAustraliaに行く人は沢山いると思うが、ぜひKiwiやAussieと暮らして欲しい。日本人とは全く違う考え方やmentalityを持っているし、そう言うものに触れる事で、自分とは違う人たちが地球上にはたくさんいることを身を持って感じることが出来る。英語は一緒にいればその内に覚えてコミュニケーション取れる様になる。20代前半でこの感覚が入った僕はどこでも暮らせる自信がついた。今マーシャルで普通に暮らせるのもこの時の経験があったからだろう。
ワーキングホリデーって便利な制度もあるし、今は事前に色々情報も取れる時代なので若い人にはどんどんチャレンジして欲しい。そしてどうせなら外国人と暮らして色々感じるのもアリだと思う。海外に出てまで日本人と屯している人もいるけど、せっかくなら日本人以外と過ごしてその時にしか過ごせない時間を過ごしたらその後の人生の肥やしになることは間違い無いと思う。

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