主夫の知恵

一人暮らしをここ2年以上やっているが、結婚してからいかに身の回りの事をやっていなかったか、改めて思わさられる。
もちろん、週末は出来るだけやっていたし、朝、出勤前にタイマーをかけておいた洗濯物を干すなんてこともやっていた。
妻も気分転換と子どもたちの塾代くらいはとバイトしてくれているので、雀の涙ほどの家事は手伝いたいと思っている。
今は100%負担をかけているが…

飯の準備や片付けはむしろ楽しみの一つとして出来るが、洗濯は結構手間がかかる。
一週間に一度しか洗濯しないので、月曜から土曜まで過ごせる服は持って来ている。正確に言うと平日着るポロシャツの半分は、サブコンの会社のユニフォームだ。この会社は日本人の8-9割は知っている会社だが、社員ではない僕がユニフォームを渡されていると言うことは、それだけ仲間だと思って貰えてると言う意味あいに勝手に捉えている。

去年までの一年ちょっとは洗濯機がアパートになかったので、服は手洗いしていた。
高校を卒業してからこれまで割と一人暮らしをして来たが、洗濯物を自分で洗う生活は40歳を過ぎて初めてだった。
去年、アパートに共同で使える洗濯機と乾燥機が入った。
施錠された所なので毎回下のベーカリーか事務所に行って鍵を開けて貰わないといけないのが若干面倒だ。

更に洗濯機は二層式だ。
子どもの頃、祖父母の家が二層式だった事を覚えているが、今どきはほぼ使っている家庭はないだろう。
知らない人もいるのかも知れないが、二層式洗濯機は洗濯と脱水が別の部屋になっているし、洗いと濯ぎは自分で水を溜め、洗って排水する事を自分でやらなきゃいけない。
全自動洗濯機の登場は主婦・主夫の人たちには物凄い画期的な事だったろうなと思う。

機械やシステムの進化は、不便を便利にする事を追求して人々の暮らしを楽にすると言う、中々夢のある仕事だと思う。

洗濯は洗い一回、濯ぎ2回と若干水を贅沢めにさせて貰っている。
発電所の敷地内で仕事をしているので、洗濯に使う電力も水も、どこで作られてどんな人たちが管理しているか、誰が責任者かなんて事がそれぞれ顔が分かるし、generatorを回すdieselが貴重で高価なものと分かっているので、洗濯機を回すだけでも、ありがたいと感じてしまう。

今日は朝から服と寝具を洗うのに2回洗濯した。
洗濯は脱水を終え、カゴに入れる時点で下着、靴下、服に分けて干しやすくしている。主夫はこう言う知恵もつくのだ。

そろそろ寝具の洗濯が終わるので、漕ぎに行く準備をすることにしよう。

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