Mom's Birthday

母の70歳の誕生日。
日本の朝イチに電話した。

働くのが好きな母は今も週5日、介護施設で看護師として働いている。
とにかく身体が丈夫でこれまで大きな病気もしたことがないし、よく働く。僕がじっとしていられない性格は母から受け継いだものだ。
70歳になるし少しのんびりしたらとこの前電話で伝えたが、新しい仕事にも慣れてきて病院で働いている時より身体は楽だからもう少し続けるとのこと。母の人生に息子があれこれ言うこともないので、好きな様にすればいいよとは言ったものの、息子としては親父とのんびり時間を過ごすのもいいんじゃないかとも思っている。
まぁ母の性格的にのんびりはできないのだろうが。

母は元々医療事務として働いていた病院で父と出会い23歳で結婚、25歳で僕を産んだ。僕は長男だが、母は僕を産む前に一度流産したらしく、その子が順調に生まれていたら僕はこの世に生まれなかった。運命の悪戯なのか、僕は生まれたこと事態ラッキーだった。

母は家事と子育てをしながらバリバリ働いた。僕を産んだあと、母はかなり早く職場に復帰したらしい。子育てだけでは物足りなかったのかもしれない。同じく看護師の父とはシフトをずらして夜勤に入っていたので両親のどちらかが夜いないことは普通だった。両親の職場は3交代制だったので夜勤は夕方からか真夜中からで食事の用意は両親どちらかがしてくれていた。父親が台所に立つのが普通だったので僕も自然と簡単な料理を覚えた。今、一人暮らしでも特に不自由なく自炊して生きていられるのは、こんな家庭環境で育ててもらったおかげかもしれない。

今のところ、親孝行らしいことは出来ていないが、とにかく順番通り死んでいくことだけが僕に出来る親孝行だと思っている。母の家系は長生きで母方のばあちゃんは97歳まで生きたし、ばあちゃんは4姉妹だったがみんな100歳近くまで生きたので、それだけは勘弁してくれといつも母に言っている。母が100歳となると僕も80近くまで生きなければいけなくなるので、程々に長生きして欲しい。

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