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天文学シリーズ

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西洋占星術を学び始めて、実際の天体の動きに関心を持ち始めました。初心者と一緒に学ぼう。
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記事一覧

七夕の起源とは

2018/07/07 第425回 ーーーーーーーーーーー 【二十四節気:少暑(しょうしょ):7/7〜7/22頃】 少暑とは、だんだん暑さが増していくという意味で、梅雨明けも近くなり、湿っぽさの中にも夏の熱気が感じられるようになります。海や山に出かけるのにもいい時期です。また、小暑と大暑を合わせたおよそ1か月を「暑中」といい、「暑中見舞い」を出す期間とされています。 【七十二候:温風至(あつかぜいたる):7/7~7/11頃】 雲の間から注ぐ陽がだんだんと強くなる頃。 温風とは

法隆寺と新月伐採

久米島から帰ってきて、やっと腑に落ちたことがある。 それは、法隆寺の木材の話だ。 法隆寺は創建から1400年程経っているとされているが、木材が腐食することなく今もその姿を留めている。 その秘密は新月伐採だと言われている。新月伐採とは、簡単に言えば新月の時に伐採した木材のことである。 何故新月に伐採した木材が良いのか?それは木材の水分含有量が少ないからだ。 正確に言うと、木の中の水分含有比率が”移動”するのだ。 そのメカニズムは引力に他ならない。 これを観るとよく分

日食発生の仕組み

先日は月食発生の仕組みに関する記事を書いた。 今回は日食発生の仕組みに関して書いてみようと思う。 基本 月食発生の仕組みと前提知識まずは月と地球と太陽の位置関係や大きさを把握していこう。 語源 日食は英語でsolar eclipse という。solarとは、太陽の名詞であるsunの形容詞であり、大まかな語源はであるラテン語のsol(太陽)+ar(のような)である。eclipseは天文用語では”食(蝕)”を意味し、単体では日食、月食という意味にならない。語源はékleip

月食発生の仕組み

2022年11月8日(火)、皆既月食の発生から1日が経過した。 皆既月食の話題も落ち着いた(?)所で、私が月食の仕組みを深く理解しておらず、知識を深める為に書いていこうと思う。 そう。こうして文章を公に書く以上、ある程度の理解を深める必要があるので、何か自分で知識を深めたい場合、文章を書くというアウトプットはおすすめである。 また、私は占星術を学習しておきながら、非常に天体の知識(高校の学習科目でいう地学)には脆さがあることを告白しておこう。 月食は英語でlunar e