見出し画像

リバイバルだから、今の僕だから、聴こえる歌があるのだ-ホームシック衛星名古屋ライブレポ

BUMP OF CHICKENのツアーに行ってきた。
今回はリバイバルツアーということで、懐かしのあの曲なんかも聞けるのかななんて思いながら車を走らせ、名古屋に到着。

今回はバックグラウンドの映像も素晴らしい。俺たちの曲の世界観の解釈を手伝うように様々に移り変わる。きっとそこにはBUMP自身の解釈も含まれているだろう。こんな曲なのかなと思ってたものが、そういう見方もあるのか!と気づかされる瞬間が多々あった。こういう発見があるのもリバイバルの良いところだ。

ネタバレはしたくないので、一曲だけ。全体を通して「花の名」がすごく印象に残った。何度かツアーで聞いてるのだろうけど、今回はしみじみと歌詞の豊かさを感じられた。

「あなたが花なら、たくさんのそれらと変わりないのかもしれない。そこから一つを選んだ僕だけに唄える歌がある」

群生する花々は、品種でひとくくりにもできる。でも一つとして同じ花はない。人間だってそうなのだ。高校くらいで聞いた時は、元気が無い時に聞く応援ソングという感覚だった。

だけど大人になって今回聞くと、また違う感覚が心に芽生える。出会う人が増える中で様々な人間に出会ってきた自分の経験が歌詞の意味をより味わい深いものにしているのかもしれない。

だとすると、これから出会う人が増えていき、またBUMPのライブに行くと、今までとは違う受け取り方ができるのかもしれない。しかも数多ある曲一つ一つで。それって本当に幸せなことなんじゃなかろうか。

ライブは生き物なんて、たまに聞くけど本当にそうだ。ライブに向かう自分の変化が毎度聞く曲にも変化を与える。過去の曲でさえそう。大人になった今だから「聴こえる歌がある」のだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?