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スクールカーストの実態

”スクールカースト”この言葉を聞いて読者の皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?なんとなく1軍、2軍といった序列みたいのがあるのかなと思った方もいると思う。まさしくそうである。ただこの言葉を普段は口に出すことはない。口に出さずとも目に見えないものである。どうしてそんなことが言えるのかというと私自身それに悩まされたからだ。今から4年前に遡るが当時17歳の高校三年。クラス替えで新しいクラスメイトと一緒になる。1クラス40人ぐらい。席は1の川、2の川、3の川とあるうち2の川の一番後ろの席。一番みんなの様子がわかる位置。その位置が逆に良くなかったことは後々わかるとしよう。クラスメイトは運動部が多く、特にサッカー部、陸上部、バスケ部といったいわゆるイケイケ組。じゃあ私は?う~ん、傍から見てもそうではない。なるべく目立たないように過ごすことに徹している、彼らからしてみれば対極の存在。それが顕著にわかるのはクラスのホームルームだ。ホームルームといえば、みんなが席に座って先生の話を聞いている様子が浮かぶと思う。そこで1軍の一人がなにかをやらかす。するとその取り巻きが「ヒトの話聞けよ~(笑)。調子乗んなや~(笑)。」このときはなぜか関係ない私たちまで苦笑い、愛想笑いをしなければならない雰囲気がある。ここは笑うよな?というような悪魔のささやきのようだ。本当は何も面白くないがノリに合わせる。一方でクラスであまり目立たない帰宅部や運動部以外に属する人間が変に先生の話を聞いていなかったり遮ったりすると、その瞬間息が止まるような、シーンと静まりかえるときがある(例として帰宅部と挙げてしまったがそうでない方も当然いるー”霧島部活部活やめるってよ”という映画の帰宅部が例外)。そんな空気を読むというものが無意識にも体に染みついてしまったのは40人という少人数だからこそ起きることでありこれが何百人単位であるならばこういったことは起きにくい。また、冒頭でいったようにスクールカーストというのはあるなしの証拠というものはない。目に見えるものでもなく誰かが1軍、2軍、、、と言うように仕切っているわけでもない。だからこそ嫌なものであり、なんとなく胃がムカムカする気持ちになる。もし、現在こんな悩みや似た感情をお持ちの方がいるならば私はこう言いたい。大人になれば楽しいことが待ってるよ!現在大学四年生でこれから社会人になるひよっこの言うセリフではないが、ただ大学生も大人の仲間入りだと思っている私にとって大学生活ほど気が楽で自由な生活はない。気の合う友人だけと遊んだり、授業をさぼりたければさぼってもいい。自分に正直に生きることができる。社会人になれば仕事を覚えて一人前にならなければならないという責任はあるが、ただできることが増える。同期と居酒屋でお酒を飲む、かわいい女の子と話したりできるお店、ジムでトレーニングといった限られた時間ではあるが楽しいことが待っている。だからこそ中高生活という、いわばミニチュアセットの世界だけを見ずにこれからの世界の方がずっとずっといいものが見れるということを覚えてほしい。事実、私も当時はこんなのが一生続くのではないかと思っていたが、今思えばあっという間のなんの変哲もない学校生活だったなと振り返られる。それは時間がたった今だから言えることであるが、そう思えるようになった自分は少しは成長したなと思う。

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