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[2023.10.10]密室づくりが仕事のぼくは、中村一義とアナログフィッシュを聴いてやきそばが食べたい。

アナログフィッシュと中村一義を観に行った。
大好きな中村一義の曲が、まあまあ好きなアナログフィッシュの演奏で聴けるだと!と息巻いて行ったのだが、アナログフィッシュがあまりにも良すぎて、この書き方になった。

中村一義への感謝の気持ちは計り知れない。
いちばん好きなアーティストは誰?というこの世でいちばん嫌いかもしれない質問をされた時にも中村一義は必ず脳裏を横切る。
中村一義の曲があってくれたおかげで、今もまだ生きながらえていると言っても決して大げさではない。

この日、演奏しているのはアナログフィッシュで、原曲と全然違うここでしか聴けないアレンジで、数年前観た時より俄然声も出ていて、
ラッタッタ、ジュビリー、君ノ声、最高、犬と猫、 1、2、3、キャノンボールと、今までの自分なら嗚咽しながら絶唱していたであろうセットリストなはずなのに、全然そうはならなかった。
あれ?中村一義の曲、今の自分には必要不可欠ではなくなっているのでは?と感じてしまった。

それがとてもショックでありながら、同じくらい嬉しくもあった。
状況が裂いた部屋のドアまでが、長く果てなく続く平行線で、全てが人並みにうまくいきますように、感情が全ての人に降り注ぎますようにと歌っていた中村一義に心の底から共鳴していた、ものすごくたくさんのしんどいことがあったあの頃とは、もう時間も場所も年齢も生活も違っていて、今日、中村一義もアナログフィッシュも、見事に同世代くらいのお客さんも自分も、ここにいる!生きている!
よくぞよくぞここまで辿り着きました。がんばりましたね。とジェーンスーばりに全員を褒め称えたい気持ちで溢れた。まさにジュビリー。
あと、中村一義の曲の演奏中、アナログフィッシュのドラムの人が、楽しくて笑顔が溢れちゃうって感じで、それがこの日のフィーリングに合っててすごく良くてずっとドラム見てた。
中村一義の曲に、過剰に寄りかかることなく、純粋にめちゃくちゃいい曲だ!と思って聴けるようになったのは、とてめ健全なことだと思う。
この先もずっと大切な、大好きな曲たちであり続けると思う。

そしてこの日は、もう10年以上ちゃんと聴いてなかったアナログフィッシュの曲が、とにかく刺さりまくった。
「抱きしめて」、「荒野」、中村一義が歌った「アンセム」しか知ってる曲なかったけど
「Yakisoba」の歌詞がとにかく最高だったのと、「Copy & Paste」がめちゃくちゃ良い曲だったのと、「荒野」の演奏が凄まじかったり凄すぎて本人たちもあと一曲あるの忘れて帰ろうとしてた。
そういえばアルバム「Life goes on」くらいまでのアナログフィッシュ大好きだったな。そんなことすっかり忘れてジャズとかヒップホップばっかり聴いて大人になった気分だったけど、歌詞も二人の歌声も演奏もドラムも、あいかわらず全部好きなやつだった。
中村一義が好きで始めたバンドってことも初めて知った。「おもいつくかぎりのすべて」という今年出した曲もとても良かった。「公平なWORLD」とか、「戦争がおきた」とか、「抱きしめて」とか、いま、世の中がて滅茶苦茶だからこそ聴きたい名曲がたくさんある。もっとアナログフィッシュ聴いて、たまにライブにも行こう。



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