見出し画像

【帰国】松山かしまし旅①


過去に、女性は結婚したら会社を辞めさせられた時代がありました。

1986年に男女雇用均等法が施行され、女性蔑視やセクハラなど

女性が生きづらい状況を改善するようになりました。

いくら能力があっても芽は積まれていった時代。

私が以前勤めていたラジオ局には「できる先輩」がいました。

松山出身で、結婚を機に高松に来たとのこと。

実は先輩、辞めさせられていたのです。

しかし、その能力を買ったのが私の上司。

彼女を引き抜くように連れてきました。

ラジオにこの先輩がいることで、

次から次へと活気ある番組を発信し、地域を巻き込みながら、

真っ直ぐ芯の通った内容を放送することができました。

番組だけでなく、スタッフ間の意思疎通や

交流も彼女の発想力で円滑に動いていました。



私がイタリアへ発った後、

彼女も松山へ戻りました。

そして前に勤めていた局で再び働き出したのです。

今では役職もつき、技術だけでなく采配も認められた

立派な人になっていました。

ここにもう一人、私の同期がいます。

年上の彼女は、姉的存在でありながら

同志であり、ライバルでもありました。

到底勝つことのできないほどの人で、

今でもラジオで番組を持ち、局のために切磋琢磨しているようです。

先輩らと夜遅くまで働きました。

私たちはフリーランスだったので残業手当なんてありません。

気持ちよく番組をするために、ただ人より長く働いていたのです。

その時も声を掛け合い、疑問があれば解決し、

課題を見つければ解き方を探す。

特別番組が決まれば案を出し合い、

成功させるために奔走しました。

私の社会人としての青春時代。

この励みが今の糧となっています。


松山に集結

先輩に逢いたいと伝えると、松山で集結することにしました。

久しぶりの再会に心躍る。

どんな風に声をかけるべきか、何を話そうか、

今の状況も聴きたい。あらゆる想像をし、

いざ対面…


高揚とは裏腹に、以前の続きをしているような平穏さ。

三人でペチャクチャ言いながら、

夜な夜な仕込みをしていた時と

何ら変わらない時間が流れ出したのです。

時間は経っているはずなのに、昨日のまま。

不思議な感覚です。

松山の商店街である大街道を歩きながら、

夜のお店に向かいました。

お祭りの準備をしていました。

建物が気になったので三越の中へ

オペラ座のような内装


夜は先輩のお勧めのお店に連れていつもてくれました。

大人らしく、少しずつ良いものを味わう。

沁みました。

雲丹の海苔巻き、鯨の刺身と肉厚のじゃこ天

じゃこ天の厚くて深い味わいに驚きました。

こんな美味しいものに出会ったことがない!

帰りにサービスエリアで買ったものでも、

この半分くらいの薄さで味もここまでではありませんでした。


食事の後は、レコードを流すバーで乾杯。

いちごのつぶつぶを感じるシャーベットのカクテル。

甘くて冷たい一杯は、食後の〆に最適な飲み物でした。

個性的なコーヒーカップは思わず撮りたくなる。



たくさん喋り、ぷらぷら歩いてホテルへ

仲良く三人一部屋。

まるで修学旅行のように、心許す時間です。

順番にお風呂に入り、ほぐされてゆく。

ここからが本番。女たちの語りが始まる…

と思いきや、私は時差ボケですぐ寝てしまいました。

先輩の話し声が子守唄となり、穏やかに眠りにつきました。

先輩らも続いて寝たそうです。


翌朝

窓からの眺め。
隣りは、坂の上の雲ミュージアム
奥には、洋館が建っています。


曇り空で始まり。

ホテルのモーニングをたらふく食べて、

路面電車に乗って道後温泉へ。

もちろん今日も先輩の案内。

観光客が行かないルートを紹介してくれます。

駅を降りて左へ。

道後温泉第四分湯場」で、

源泉について教えてくれました。

道後温泉は、ブレンドしてできたものだそうです。

温泉だけでなくホテルなどでも同じ湯を楽しめます。

この温度は50度と高めですが、手はツルツルになりました。

ブレンド中


伊佐爾波神社

商店街を横目に、駅の反対側にある神社へ。

石の階段を登っていきます。

足の踏み場をしっかり見ながら、
休憩をしつつゆっくり上へ。
到着。威厳ある風格に圧倒されます。
振り返ると この眺望
左の山頂に、松山城が見えます。
遊郭のあった地域を通りには
古風な建物が並びます。


途中、縁結びの神様に手を合わし先へ。

するとらこんな風景が広がっていました。

道後温泉の裏側です。

現在、保存修理工事を行なっているので、

表と側面を覆っています。

裏から温泉に入ることができます。
 

タオルを借りて、地下に降っていきます。

それがここ

姦しく三人で入って来ました。

会話は控えるように書いていたのに気づかず、

少女のように話しをしてしまいました。

温まり外を出ると、さっきまでの曇り空が嘘のよう。

アートと空が融合しています
表側の覆い部分には、
大竹伸朗による巨大アート。
白鷺が描かれています。必見です。
近隣の温泉施設
蜷川実花によるインスタレーションが

途中、身体の火照りを、

最中アイスで落ち着かせました。

そして、再び坊ちゃん列車に乗り街へ戻りました。

長くなったので、今日はここまで。

明日は、松山で涙の再会について届けます!

では、ciao!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?