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ラジオ【イタリア通信】ローマのことわざ・旅計画プラン

2022/05/18放送の内容をここに綴ります。時間にして20分はあるので、結構な長さになります。何回かに分けて見ると、目の負担にならないと思います。もしくは、radikoでお聴きください。(西日本放送ラジオ チットチャットラジオ内)



Buongiorno a tutti!!


新型コロナウイルスの状況

全期間において、新規感染者のピークは今年の1月で、一日に20万人に達していました。現在は一日、平均しておよそ3万7千人にまでになりました。少しずつですが減少しています。一日の死亡者数は、ほんの少しずつ下がっていて、平均は100人です。同時期における過去2年とも同じような数値で、夏に向けて下がってくる状況です。

ワクチンの摂取率は、2ヶ月前と変わらず、1回でも受けた人は 85%、必要回数完了した人は 80%、ブースター接種は67%。

これまで、飲食店やジムや娯楽施設・職場などのワクチンパスポート提示義務でしたが、必要なくなりました。現在必要なのは、病院施設利用者、介護施設、お見舞いに来る人です。

現在、敷かれている規制は、
・医療・役所・銀行・娯楽施設などはマスク着用
・従業員のマスク着用 利用者は義務ではない
これで感染者が増えたかどうか、数値としては下がっています。単に検査している人が減ったと考えられます。ですので、実際のところは謎。


ロシア軍ウクライナへ侵攻の影響

身近なところでは、隣の家に来ている介護士さんが、ウクライナ人とロシア人の両親の元に生まれ。家族はウクライナにいたけれど、弟さんだけがウクライナに残り避難したとか。残念で複雑そうな表情をしていました。半分とはいえ、同じ人種の人と戦う辛さはかり知れない精神的負担があるでしょうね。
現在、11万6500人がウクライナから来ているとのこと。(2ヶ月前の約三倍)2ヶ月前には、市役所の前にリュックや鞄を持った人だかりがあったり、保険証の発行に来ている人もいました。

難民の現在の課題は、どのようにしてイタリアで暮らしていくか。
働くにも言葉を習得しないといけない。小さな子どもを抱えて働けるかどうか。そもそも、失業率の高いイタリアで仕事があるのかなど。長い滞在を考えている人は、覚悟を決めて勉強とチャンスを掴む必要があるでしょう。

再びガソリンが高騰しています。
他に生活面でいうと、昨日行ったスーパーでは、小麦粉は棚に戻ってきています。ですが、植物油はまだ高く品薄、1Lのボトルが500円するものも。これまでの4倍です。
勤めているレストランでは、どこのスーパーが一番安く油を手に入れられるかいつもチェックしています。また、こんな状況もあってか、揚げ物の注文ばかりが入ります。みんな家では我慢してるのでしょうか。


番組テーマ「言葉あれこれ」

せっかくなのでイタリアらしいものを。

ローマは一日にしてならず。
Roma non fu fatta in un giorno

重要なものを手に入れるには時間や忍耐が必要という意味や急がず懸命に取り組むことなどとして使われます。

元々は、イタリアで生まれたのではなく、12世紀にベルギーの伯爵が表現したと言われる説や、フランスの詩に登場したとか、イタリアを見て感動した様子が伺えます。

実際にローマを訪れたことがある人はわかると思いますが、新旧が複雑に入り混じる街。古代ローマのコロッセオ、500年前のシスティーナ礼拝堂、バロック建築、300年前のスペイン広場や、トレヴィの泉は254年前だから最近に感じるほど!その隣を、電動キックボードで走っているんですよ!もう感覚がおかしくなってしまいますよね。
歩いていると、突然古そうな城壁が現れたり、遠くには、遺跡の向こうに夕陽が沈むなんて、いちいち驚きます!本当にタイムスリップする街だと感じます。あらゆる時代の片鱗があちらこちらに散らばっている。こうしてできたのがローマなんですね!

もう一つ

全ての道はローマに通ず
Tutte le strade portano a Roma

方法は違えども同じ結果になると表現する時などに使われます。
ですが、住んでみて初めてわかりましたけど、本当にローマにつながっています!例えば、家の前の大通りには、左はピサ(車で30分)。右にはローマと書かれています。ローマまで車で約4時間かかるんですよ!それより前に、他の町がいくつもありますが、ローマは格別。田舎のなんでもない交差点にも、右はフィレンツェ、左はローマと表記されています。

例えば、綾川町の山越えうどんの近くにある交差点で、標識に「右 東京」と書いてあるようなものなんですよ。直進するのと違う街に行ってしまう。左に曲がると東京から離れることになるんですよ!

ここで、MCのエイジさんが、「香川にもそんなところがある!金比羅さんがそう!ほら、高松でも金毘羅街道って書いているよね」と。素晴らしい合いの手。確かにそうでした。我々にとって、「全ての道は金比羅さんに通ず」だと気付かされました。

本当に全ての道がローマに通じているのか、実際にドイツ人の建築家が調べた結果、実証されたと発表しました。そもそもが、古代ローマの時代に道を作ったことで、市場や軍事などの道路網を築いたことで発展したと考えられています。

イタリアらしい表現方法

さらにもう一つ、イタリアらしいものを。それではクイズ形式で。

イタリアでは、いい意味で「よく食べる」や「好き嫌いがなく食べものに興味を持つ」人のことを、あるものを使って表現します。
「いい〇〇だね!」と言います。〇〇にはあるモノが入るんですが、それはなんでしょう!


食卓にあるもの。
食べる時に使う…



そう、「いいフォークだね!Buona forchetta」なんて言います。
結婚した当初、夫はよく友だちから質問されていました。日本人の妻は、イタリアンの食べるの?という問いに、「うん、彼女はいいフォークだよ」と。フォークはイタリア発祥と言われています。それまで手で食べる文化だったのか、フォークを持つことは一つの名誉だったと考えられます。

さらに、もう一つ。


「畑違い」にあたる言葉で、専門分野でないことを説明するときに、
「私の〇〇じゃない」と表現するんですが、〇〇には、食べ物が入ります。それはなんでしょう。


イタリア語では、このようにいいます。


Non è il mio pane


Pane そう「パン」のことです。イタリアでは地域や家庭、人それぞれに食べるパンの種類は違います。イタリア中部のトスカーナ地方では、塩気のないパンを食べます。おそらく、ソースやスープで味の濃いものと合わすからと考えられます。
私はフォカッチャのような。オイルやローズマリーがしっかり香るパンが好きです。たまに食べたくなります。

というように、自分の専門以外のときに、「私のパンじゃない」というように表現します。さすが、食文化が世界に発展しているイタリアだからこその言い回しだと感じます。


フランスへ行きたい!旅行計画3プラン


プラン① フェリーでコルシカ島へ

フランスの島コルシカ

島の歴史は紀元前よりも前から刻まれています。イタリアから程近いことからイタリア人が統治する時代もあれば、ギリシャ人がいた記録も。そして現在は、250年以上フランスの一部となっています。公用語はフランス語ですが、163年前まではイタリア語でした。ですので、名前や文化などではイタリア語のものも残っています。これまであらゆる国の人たちが占領してきたことで、様々な文化が入り混じって栄えてきたことが伺えます。


コルシカ島は広島県ほどの大きさ

島というだけで、小さいイメージを持ちがちですが、地中海で4番目の大きさを誇ります。(シチリア、サルデーニャ、キプロスの次)。面積は広島県と同じくらいです。南北に長いので端から端までは、車で約4時間はかかります。島の中心部はほぼ山岳地帯で、海岸部分に住宅が広がっています。


見どころ

夏場は海水浴逆で賑わいます。秋になると名物の栗の出番です。お菓子だけでなく、ビールも栗というから味が気になります。他にも断崖絶壁の集落や、山間部の小さな村、手付かずの森でトレッキングなど、見どころが溢れています。


ナポレオン生誕の地

ナポレオン生誕の地を訪れたかっのですが、北側から入り、南側に行くには時間がかかりすぎるので断念。次回サルデーニャ島へ旅行する時に、向こうから船で渡るのが生きやすいのかもしれません。これはあくまで想像ですが。


交通手段

我が街の港からフェリーが出ていて、約4時間で島に到着するようです。島での移動は、列車も通っていますが貫通していないために不便な場合も。多くの人が車やバイクで訪れる人のはその理由だと考えられます。また、4つの地方に大きな空港があり、フランス・ドイツ・スイスなどの近隣国から直行便が出ています。

イタリアからは、北のジェノヴァから南のローマまで、どの街からもフェリーで入るのが一般的。コルシカ島だけのルートではなく、南側にあるサルデーニャ島と合わせた運行を行っています。


料金プラン

ということで、プランを組んでみました。
大人2人とバイク一台。6月中旬に行く予定で、

往路: 約10,000円
復路: 約8,600円
宿泊代三泊四日ホテルは40,000円が以上がほとんど
Air B&Bなら、安くて27,000円

交通手段と宿泊で早割でも、
合わせて45,600円相当です。


海岸線を列車で行く南仏の旅


フランスまで列車で行くこともできます。今度は海岸沿いを通って、モナコ公国、ニース、カンヌ、マルセイユを目的とします。
南仏の暖かい気候は、北部のフランスやドイツなど、近隣の寒い地域から訪れる人が多い憧れの「避寒地」。ゴッホやセザンヌなど、芸術家も通ったほど別世界だと言われています。


列車で約6時間

我が街から、列車で移動した場合。朝8:12分に出て、3回乗り換えた後、昼2時にモナコに着く予定です。この往復で料金は、

往路:約10,000円
復路:約8,800円
ホテル代は、約60,000円

合わせると、約78,800円相当。


リゾート地は高くつく

Air B&Bを利用したとしても、宿泊代が島に比べて高くなります。
これでさらに、外食となるともっとかかると考えられます。キッチン付きのアパートで普段は食事を済ませ、どこかで奮発する方が、懐的にも胃袋的にも、負担を軽減できると思います。


飛行機でパリ 朝6時発 → 7時着


フランスへ行く一番の目的

私がフランスにこだわる理由は、おしゃれさや美術もそうですが、最大の目的は、「クロワッサンを食べること」です。本当に、クロワッサンに目が無いんです。イタリアのものは、甘くオレンジ風味がかかった少しパサついています。一方で、モンブランの麓やスイスで食べたものは、バターの味がしっかりする濃厚サクサクなものでした。

現在、フランス人インフルエンサーをフォローしていますが、彼女の美味しそうな朝食の写真を見つけると、Googleマップに印をつけるので、私のパリ地域は賑やかにフラグが立っています。できれば一日に3軒は食べに行きたいですね。それ以外は質素で結構。


チェックインしないイタリア人

イタリア人は、観光地へ行ってもあまりうろうろ見たがりません。これは独自調査ですが、バカンスは休みに行っているので、忙しなく巡りたくないようです。街のカフェでコーヒーを飲みながら、道ゆく人を見るだけで最高のひとときなんですって!海でぼーっと、何もしない時間を味わっているんだとか。あっちもこっちもチェックインしない旅をしてみたいもんです。


一番安く早いのがパリ

憧れのパリを目指す旅。もちろん、エッフェル塔やシャンゼリゼ通り、凱旋門などは見ておきたいので、観光バスでぐるっとできれば充分。

隣町ピサの空港から、格安航空機で行けば、安く早く現地に到着します。所要時間はなんと1時間ですから、あらゆる時間を節約できます。


旅費は片耳4,000円。
宿泊はAir B&Bを利用すると、
大人2人で、およそ2万円にまで抑えられます。
合わせて約24,000円。


こんなにたくさん調べておきながら、夫の反応はイマイチ。最近、仕事でパリに行ったし、バンドの演奏でコードダジュールへ行ったしで、もう体感済み。こうなれば一人で行こうかなという気分です。

結婚してなにが一番嬉しかったかって、もう一人じゃないんだと実感したことでした。が、これじゃ違う。もっと説得するための材料を集めようと思います。
さぁ、この夏はフランスへ足を踏み入れることができるのかどうか。乞うご期待!

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