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【手袋】イタリアで見つけたニッポン

勤めている日本食レストランでは、日本の道具や商品を利用しています。寿司ネタを入れる冷蔵庫などの機械類や食品、特に包丁や研ぎ石、スライサーなどの刃物系は切れ味が違うので、全て日本製で揃えています。

今日は、こんなものを紹介します。昭和なデザインのパッケージに痺れます。

東京パック株式会社の定番商品「マイジャストグローブ」。指の根元を少し絞ったのが特徴だとか。ご飯がくっつきにくく、生魚の臭いが残らない特徴があるようです。

それにしても、このフォントと色使いとデザインは、80年代を彷彿とさせる懐かしさがあります。これを見る度に、若い世代はどんな感情を抱くのだろうと気になります。逆にかっこよく見えるのでしょうか。

このパッケージ、よく見ると間違いが…

「ボリチエしソ」


ポリエチレンだとは思うけれど、もしかしたらこんな材質があるのでしょうか。まさか!こんな凡ミス、海外で扱っている商品はだとはいえ、日本の企業が日本語で間違えることはあってはならないでしょう。


裏面も見てみましょう。

「衛生管理は信用管理」

堂々とした大きさで、とてもキャッチーです。でもその下、「ご使用方法(装着順序)厳してください」おや?

さらに、
「説明① 調理作業に入る前、手な完全に消毒してください。」
これは、讃岐弁かと思うくらい「手な」= あっ手ね!という意味に取れなくもないけど、無理がある。
おそらく「など」の"ど" が消えたと考えられる。どうしてそうなった?


そして、最終的に「MADE IN CINA」(イタリア語) 中国産だったということ。東京パックの商品は嘘だったということ?

ネットで調べてみたら、本家の商品が出てきました。


パッケージを比較したら、真ん中の十字がない!ポリエチレンや他の誤字から、偽物と考えられなくもない。国産品と謳っても中国産であって、日本とは書いていない…。


当店では、このような商品は、提携の業者から買っています。もしかしたら、彼らは偽物だと分かって安く仕入れて、同じ値段で売っているのかもしれません。

日本語の間違った表記の商品はごまんと存在します。もしかしたら、この手の商品はこれだけではないのかもしれない…と、ゾッとしました。

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