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【イタリア】本場のマリトッツォ集


写真のフォルダに入っている写真の中から、マリトッツォだけを並べてみます。


数年前にマリトッツォは日本で大ブームを巻き起こしました。フルーツや抹茶味などのアレンジを効かせたタイプが発展し、イタリア以上に豪華で見栄えも良く、高級なデザート化しています。


本場イタリアでは、朝食や小腹が空いた時のおやつとして食されます。日本で言う「菓子パン」に当たるので、どんなに頑張って豪華にしても、食後のデザートにはならず、ティラミスとは格が違うものなんです。

ドルチェのランク


ドルチェと一言で言っても、ランクがあります。

パスタ

マリトッツォやブリオッシュ(クロワッサン)、スフォリアテッラ、パイ生地で包んだものなどは、皆「パスタ」というカテゴリーに入ります。
パスタは、スパゲッティをやペンネなどを指すだけでなく、菓子パンにも使います。

デザート

これよりランクが上がるのが「デザート」。
ティラミスを筆頭に、パンナコッタ、チーズケーキ、チョコレートケーキ、タルトなどが当たります。

ホワイトチョコとベリーのケーキ
ピスタチオのティラミス

異例のビスコッティ

ビスコッティとジェラート


両方に属するドルチェがあります。それは、二度焼きしたという「ビスコッティ」です。固めのクッキーは、フィレンツェの近くの街に有名店があり、わざわざ脚を伸ばして買いに観光客も少なくありません。
朝食のクッキーとして食されますが、デザートにもなります。ただお皿に守るのではなく、マスカルポーネクリームとドルチェワインと共に並ぶことで、食後を締めくくる立派な役割を果たします。

上部の写真は、スパリゾートへ行った際、自慢のジェラートを食べた時に添えてくれたものです。どちらにもこだわりを感じました。


さて、本題のマリトッツォ

写真フォルダの中にいくつあるのか、見ていきましょう。


バタークリーム

郊外にあるケーキ屋さんのマリトッツォは、
コッペパンのような素朴なパンにバタークリームです。


私の祖父は、パン工場を営んでいました。スーパーや売店に卸していた、昭和の懐かしいパンばかり。
讃岐名物「豆パン」は、祖父の会社から広まりました。甘く煮込んだ金時豆をパン生地に混ぜて焼く。とてもシンプルだけど素朴で絶品な讃岐味に浸透しました。
このほか、クリーム系といえば、カスタード入ったクリームパンと、もう一つが、砂糖の食感そのままなバタークリームでした。

夏の暑い日でも溶けずに、クリームのトロッを味わうには、バタークリームは絶妙な舌触りで病みつきにさせてくれます。

このマリトッツォは、それを彷彿とさせる懐かしい味でした。


街一番の老舗ケーキ屋

イタリアのテレビで、地元のケーキ屋同士で戦わせる番組があります。4つのケーキ屋店主が出揃い、それぞれのお店の銘菓を食べに行き、点数をつけると言うもの。
この街にもかつてやってきました。そこで優勝したのが、老舗の有名店。
ここのものを食べれば問題ないという風格があります。

彼らのマリトッツォはというと、正統派でした。

クリームは甘すぎず重すぎないもの。パンも柔らかく控えめな存在に徹していました。フワッと消えるようになくなったので、違うドルチェを頼んでしまいました。

あっという間だったので、記憶にも残っていないです。


砂糖コーティング

小さなbar: カフェで食べたものは、生クリームの角がしっかり立ったものです。
実はマリトッツォに使われるクリームは、日本でいうコッテリしたものではなく、脂肪分が約35%なので、見た目より軽いんです。

パンは存在感を消して、包むものとして最低限の存在に。しかし、パンの表面にかかっている、砂糖のコーティングが、サクッとした食感を生むので、何度も口に運びたくなる病みつき感があります。

どこかの製菓店から卸して、このbarで販売しているのですが、ここでしか味わったことがありません。


ゴワパンにアクセント

大好きなケーキ屋のもの。本当は食べるつもりなかったのに、なぜか注文してしまいました。これは、朝食の風景なんですが、一人で2つも甘いものを食べています。
ちなみに、左側はブリオッシュ(クロワッサン)に近いけど違う。右の飲み物は豆乳カプチーノのグラス入りです。

まん丸いパンに生クリームを挟んだだけ。パンは少し硬くごわっとしています。もう少し柔らかい方が好きだけど、朝食としては食べ応えがあります。
何が良いって、上に乗ったチョコレート。飾りのアクセントになって可愛いだけじゃないんです。味もさすが。小さくても材料へのこだわりを感じます。


これ以外にもあと二つ食べたものがありました。一年で6つ食べているので、約2ヶ月に一度食べていることになります。
高カロリーなので、身体と胃の調子がいい時にしか食べません。空腹で甘いものは避けたいのですが、イタリアの朝食文化だから致し方ないですね。

でも、何でも食べられるうちが花。

明日ももしかしたら…
なんて、予定を既に立てています。


ではまた明日、
Ciao Ciao a tutti!!

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