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【イタリア】初めての給油 〜開かない!カード紛失?どれを入れる?〜

車に乗り出して1ヶ月弱。

一度目に夫が給油したガソリンをそろそろ使い果たしそうです。

昨日からエンジンをかける度に、警告音とお知らせが画面に表示されます。

"今日こそは、今日こそは" と思いつつも、
初めての1人給油にどうしても後回しにしてしまいます。

残りのメモリが1しかないけれど、
「明日、夫と一緒に入れよう」と決め、
仕事へ向かいました。


今日も無事仕事を終えて、エンジンをかけると…


もうメモリがない!

まだ走れるだろうけれど焦る。
次のガソリンスタンドへ行こう!と思うも、
夜の運転は見えづらく、初めてのところは、
勝手が分からないのでパス。

使ったことのあるところまで行こうと、少し先の場所へ。

しばらく、省エネモードで走り、到着。

給油口が右か左かも確認せずに、一か八かで右だと判断。

降りてみると正解でした!

そして、蓋は… 手で開ける?硬い。押すの?無反応。
強めにこじ開けるのかな?開いた!

そして給油の栓は、鍵を挿さなくてはいけないらしい。

ブスッ… クルクル〜

軽く回転しています。

抜ける気配なし。

反回転へ… クルクル〜

根本から… クルクル〜

もう一度挿し直しても、クルクル〜

何か書いてある。

SVITARE LENTAMENTE (イタリア語)
WARNING REMOVE SLOWLY
(英語)

教え通り「ゆっくり回す…」

クルクル〜


もー!!ゆっくり回しても同じ!空回りー!!


この間、夫に何度も電話するも出ない…


諦めて車に乗り込む。

ムムムムム〜‼︎


落ち着け。


ネットで検索。
「500 benzina non riesco aprire」
(直訳すると、500という車種、ガソリン、開けることができない)

思い付く言葉を並べると、動画がすぐに出てきました。

外国人が説明をしています。
ほほ〜なるほどね。ヨシヨシ、実践!

車から降りようとした時、さっき鞄から出した
カードがないことに気づきました。

えっ、どこに置いた?

車の中?鞄に戻した?落とした?機械に差し込んだ?
もう一度カードケース、鞄、車の中を探す。

おかしいなぁ〜

と思っていると、スマホの裏にしっかりと張り付いていました。
要するに、離さずに持っていたんです。おバカな私。

落ち着け。

では、動画に習って栓を抜く練習から。
鍵を差し込み、手を添えて、反時計回りに。
さらに手元から反時計回りに強く回すと…抜けた!

合わせて締める練習も。
時計回りでガガガと音が鳴ったら完了。
鍵も時計回しで完全に閉じることができました。

数回繰り返し、もう習得しました。

いよいよ給油です!


どのお店も、夜はセルフサービスとして営業しています。

流れは、まず中央にある機械にカードや現金を入れる。
給油する場所の番号を押し、カードを抜いて
必要な分だけ入れる。


さっそく機械へ。するとこんな表示が…

今日の営業は終了しました


思いもよらない展開に肩を落としました。

全てが、振り出しに戻ったような感覚です。


だからか、誰も入ってこなかったのか。
どこかに書いていたのかもしれない。
そんなことすら見えていないのです。

鼻息荒く去り、なるべく近くの行ったことあるスタンドへ。


なんとか到着。
あっ、男性が給油している!ここにはあるらしい。

やっと夫からの着信がありました。
事の説明をして、「なぜ開け方を教えてくれなかったの!」と文句。
完全なる八つ当たりです。

しばらく電話口で、機械の操作を見守ってくれました。

いざ、給油!

この車は、「Benzina」ガソリンを入れます。
ですが、どこにも書いていません。

  • disel

  • super

  • disel +

  • disel

Benzina とはどこにも書いてありませんがどれ?
えっ、ここじゃない?ほかの場所?
どれ?

電話の向こうで夫が「緑!緑!」と言っています。

「super」ですか!
絶対分からなかった!

とにかく緑を挿入。

ノズルを差し込み、引き金を恐る恐る引き、50€ 分入れて完了。

無事に給油を終え、帰宅しましたとさ。

本日のことわざ

急いては事を仕損じる
セイテハコトヲシソンジル

【意味】
急いては事を仕損じるとは、何事も焦ってやると失敗しがちだから、急ぐときほど落ち着いて行動せよという戒め。

【注釈・由来】
物事は焦ってすればするほど、冷静沈着に出来なくなるものだから、急いでいる時ほど落ち着き、じっくり考えて対処せよということ。
『江戸いろはかるた』の一つ。

故事ことわざ辞典より


初めての事って、なぜこんなにも視野が狭まり焦るのでしょうか。
かつては、生放送でジェットコースターのような日々を送っていたのに…

臆病になったものです。歳のせいでしょうか。

でも、もう乗り越えたので次回からは堂々とできます。
もしくは、店員さんにやってもらいます。
これも焦らないための手立てです。

給油口は右側でした。

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