見出し画像

イタリアでインコ飼っています🦜

夫は動物と触れ合うのが好きで、子どもの頃から、犬や猫はもちろん、亀、鶏、魚、リスなどを飼い、乗馬もしています。日本に行くと、イルカと一緒に泳いだり、触ってはいけない猿にお花をあげたり、虎の赤ちゃんと戯れあったり、野生児のように、動物と対話しています。

現在、彼の趣味はインコの飼育。我が家は子どもならぬインコ部屋があり、4台のケージに16羽が住んでいます。また、友だちの家の庭では、小屋を建てて飼っています。ですが、友だちは一年前に他界。それでも彼女の家族は、「あの子の夢だったから…」と、そのまま飼い続けています。

Facebookでインコグループを作って4年半、登録者は6275人にまで増え、YouTubeは動画投稿が止まっていますが、登録者数は2000人になろうとしています。自分たちだけの趣味だったのが、輪が広がっていてsnsの威力に驚いています。


飛べないインコ

多くのインコを飼っていると、たまにケガで負傷したり、生まれつき障害があったりする子がいます。

今回はこの子、飛べないインコの話。

左側の羽がグッと下がっています。完全に開くことができず、うまく羽ばたけません。幼い頃に落ちてケガをしてしまったと考えられます。飛べなくても、ここまで成長し続けました。大きなケージ内をくちばしと足で移動するのは素早くお手のもの。ジャンプも距離はあるし、走るのは誰よりも速いです。
手乗りインコとして育てていませんが、必要な場面では手を警戒せずに乗ってきます。家事の合間には肩に乗せて、家の中をグルグル連れ回しています。

みんなが飛んで高いところまで行っているのに、この子は行けないので、夫は笹を取ってきて、ケージに挿し、上まで上がれるようにほどこしたところ、すぐにてっぺんまで登って行きました。嬉しそうにキョロキョロ。しばらくして降りられないのかなと不安になりましたが、起用にくちばしと足を使って戻ってこれました。


お散歩へ

今日は天気が良いので、初めて外へ連れて行こうとなり、家の裏にある広場へ。

ココには猫が自由に歩き回っているので警戒していましたが、もうすでに目をつけられている様子。

完全に狙っている!

猫だけじゃなく、上空には、

建物の上にカモメの姿が

カモメが飛んで来た!普段、人には近づかないので、たとえインコがいても来ることはないはず。でも、身体を隠そうとソワソワしているのが伝わりました。


このように手に乗せていると、何人もの子どもたちが近づいてきます。

向こうに座っている家族を警戒してか、顔がこわばっている

「インコ見せて!触ってもいい?何食べるの?種類は?何歳?」など質問の嵐。でも、みんなお行儀が良く適度な距離を保ち話しかけてきます。気さくに話をかけ、会話に花を咲かせるイタリアの文化が好きです。

3歳くらいの女の子は、ちょっと怖いようで触るのもイヤだと。でも、飛ばない鳥に異変を感じたのか、その場で脅かすように足踏みしました。するとインコは驚き、羽ばたきながら落ちて、走って逃げました。

怖かったでしょうね。初めて外へ出てきて、ビクビクキョロキョロしている中に、大きな音を立てられて。この草むらにさえ入って行ませんでした。

一人の小さな男の子は「僕も飼いたい」と興味津々。何度も触っていました。夫も、「ここに住んでいるから、いつでも見においでよ!」と気さく。

やっと手から降りた。表情がちょっと穏やかに。

30分くらい広場で過ごして家に帰りました。楽しかったかどうかは分かりませんが、少しずつ外に慣れさせてお散歩できると、世界が広がるだろうなぁ。

飛べないインコだからこそできることを無理なくさせてあげたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?